2019年以降に販売されているパソコンには、Office2016とOffice2019の搭載機が混在しています。
同時期に販売されていた一方で、サポート期限等は個別に違うところが盲点です。
今後のPC購入時にも役立つと思いますので、サポート事情についても触れながらまとめておきたいとおもいます。
オフィス2016と2019の違い
Microsoft Officeは、2年~4年周期で新しいバージョンを発表してくるのが慣習化していました。
平均すると、約3年に一度は新しいバージョンになって新機能等が登場しています。
それぞれのバージョンによって、使い勝手やサポート期限が異なる為、パソコンを購入する際には注目点の一つになりますよね。
オフィス2016と2019の違いは、音声によるガイダンス機能等の有無が最も目立った違いだと言われますが、他にも色々とあります。
3年間で、ユーザーから寄せられた改善要望を修正したわけですから、普通に考えれば使いやすいのは2019年版ということになります。
しかし、実際には2016年版でも充分に使い勝手が良いレベルなので、価格やサポート期限等を総合的に判断する必要があると思います。
Office2019の新機能
まずは、Office2016との違いを理解するのが先決ですよね。
価格面では、Office2016が約32,000円での販売だったのに対し、Office2019は約35,000円と少し値上げされました。
実質的には、各種店頭キャンペーン等によって割引がありますので、明確な比較は難しい部分もあります。
価格差よりも、機能で選びたいという人もいると思いますから、大事な判断材料になるケースもあるでしょう。
一方、自分がそれほど重要視しない機能の追加に終始しているのであれば、2016年版でも不便はありませんでした。
サポート期限の違いは後述します。
Wordでの違い
フォーカスモードの追加や、音声による読み上げ機能の追加等がありました。
また、視覚的効果を与える機能が追加され、アイコンの挿入が簡単になり、3Dモデルも追加されています。
しかし、2016年版で使い慣れている人にとっては、「べつにいらない機能」という印象を持つ人も多いと思います。
Excelでの違い
新しい関数が追加され、多様な表計算等に対応できるようになりました。
しかし、これまでの機能で十分だったという人には、あまり魅力の感じられない追加機能ですよね。
その他、「これはイイネ」と思う部分としては、主要操作のパフォーマンスが向上した点です。
コピー&ペースト・フィルタリング等のパフォーマンスが多少良くなったようです。
その他、2Dマップや、グラフ種類の追加もありました。
Power pointでの違い
ズーム機能の追加によって、プレゼンテーションをよりダイナミックに演出できるようになりました。
また、ペンを使用してスライドを切り替えられるようになる等、仕事上での細かな使い勝手に対応しています。
その他の変更点
Word、Excel、PowerPointの校閲タブに、ファイルのアクセシビリティの問題を検出して解決するためのアクセシビリティチェック機能があります。
このアクセシビリティチェックボタンによって、音声読み上げソフトを利用する人に判別しにくい情報が含まれていないか等をチェックすることができます。
また、Microsoft Translatorを使用して、テキストの選択範囲を別の言語に翻訳できるようになっています。
インク機能も強化され、筆圧と傾きも感知されるようになりました。
Officeテーマには、目にやさしいバックスクリーンが黒色のテーマが追加されました。
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サポート期限について
サポート期限は、厳密に言うと「メインストリームサポート期限」と「延長サポート期限」の2種類があります。
メインストリームサポートは、製品発売から5年程度で設定されていて、新機能追加やセキュリティ対策の他、不具合修正などのサポートが自動的に行われる期間です。
延長サポート期間に入ると、新機能と不具合修正の更新がされなくなり、セキュリティ(脆弱性対策)のみのサポートになります。
要するに、ファイルが新型のウイルスに感染しないようにサポートしてくれるだけの状態ですね。
Office2016のメインストリームサポート期限は、2020年の10月13日までで、延長サポート期間は2025年10月14日とされています。
Office2019のメインストリームサポート期限は、2023年までの(5年間)で、延長サポート期間は2025年10月14日とされています。
つまり、最終的なサポート期間を同じにしていて、Office2019は、通算で約7年のサポートしか予定していないのです。
今後、最新の状態にする更新プログラムの提供によってサブスク的な運営形態を目指しているものと思われます。
2025年以降は、Office365のような月額サービスが現在よりも割安で提供されるようになるのかもしれませんね。
Officeパッケージ版の販売も2013年版までで終了していて、2016年からはダウンロー版だけでの販売になっていることからもこの流れが見て取れます。
コストで選ぶ
仮に、Officeのダウンロード版を35,000円で購入したとします。
これを、2019年4月から2025年9月まで使用すると想定すると、78ヶ月間の料金を支払ったのと同じです。
これを月に換算すると、約449円です。
購入の時期が遅れることによって、この月単価が上昇していくわけですが、この金額がOffice365の月額利用料金を超えるまでは、ダウンロード版の方が得だと考えることが出来ます。
Office2016と2019のメインストリームサポート期間差は、約3年間です。
この3年間に新機能等が追加された場合、その内容によってはOffice2019にして良かったという結果になる可能性もあります。
しかし、現状の機能でも十分にその役割は果たすはずですから、大半の人にとっては2016年版で足りるでしょう。
価格的に魅力があるモデルがあるのであれば、Office2016を選ぶ方がランニング費用を圧縮したことになるケースがあるはずです。
金額が同じであれば、当然に2019年版を選ぶべきですが、価格差が数万円を超えるような場合には、Office2016で十分だと言えるのではないでしょうか。
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まとめ
この記事でご紹介した情報があれば、どちらの製品が自分に合っているかが適切に判断できると思います。
最終的なサポート期間は同じですから、販売時の価格で比較するのが最もスマートな方法かもしれませんね。
NECダイレクト等、WEB上でパソコンをカスタマイズ購入するケースでは、Officeのソフト価格が15,000~18,000円のキャンペーン価格で提供されていることもあります。
2019年末には、パソコン購入需要がピークを迎えると言われていますので、余裕を持って準備しておくことをオススメします。
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