楽天モバイルの料金体系に魅力を感じて乗り換えを検討してはいるものの、本当に良いのか判断が付かなくて困っている人も多いのではないでしょうか。
楽天モバイルの評判については、使い方によってもかなり異なるはずですので、判断が難しいですよね。
その他の格安スマホとの比較においても、楽天モバイルには色々と特記すべきメリットがあります。
楽天モバイルは、比較的にわかりやすい料金体系ではありすが、実際に乗り換えしてみて気付く部分等もありましたので、この記事で詳しくご紹介したいと思います。
この記事を読めば、楽天モバイルへの乗り換えについて、正しい判断ができるようになると思います。
楽天モバイルでの5G事業も間もなく開始されますし、基地局の整備等も進んできましたよね。
間違いなく、今後も乗り換える人が増えていくキャリアだと思いますので、読んでみてください。
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ソフトバンクからの乗り換え例
私の場合、ソフトバンクからの乗り換えでした。
どの携帯会社からの乗り換えの場合にも、問題となるのは「解除料(解約料)」ですよね。
ソフトバンクに問い合わせたところ、更新期間前の乗り換えについては、1契約につき10,260円の解除料が発生するとのことでした。(2019年9月現在)
このように、2年契約の縛りがある契約では解除料がかかるわけです。
私の場合、10月1日から更新期間に入るというタイミングだったので、9月30日までに乗り換え(又は解約)をすると10,260円が発生するという状況でした。
しかし、楽天モバイルの場合、移行後の利用料金がかなり安いので、解除料を払ってでも乗り換えてしまった方が良い計算になりました。
私の場合、2台目の携帯が1円で購入できる『プラス割』というキャンペーンを利用することで、9月中の乗り換えの方が得でした。(記事後半に試算表があります)
スーパーホーダイ
楽天モバイルの料金体系は、いたってシンプルです。
簡単に言えば、高速通信と通常通信の速度種類があり、高速通信を使う量を多く設定するほど基本料金が高くなります。
高速通信は、アプリのダウンロード等の時間が短時間でできる他、グラフィックの多いゲーム等をする際に必要になるものと考えれば良いと思います。
ネット閲覧程度なら、普通通信でも混雑時以外にストレスは感じないでしょう。
スーパーホーダイのSプラン(割引適用で1480円)では、2GBまでが高速通信で、それを超えると1Mbps~300kbps程度の通常通信速度で利用することになります。
通話分数が短い人や、容量の多いゲーム等をしない人は、これで充分だと思います。
特記すべきは、この通常通信時の速度なのですが、それほど不満が出る速度ではない点です。
それに、選択している高速通信量に使用しきれなかった「余り」が出た時には、翌月に繰り越しができるのも良いサービスだと感じます。
楽天モバイルのホームページでは、実際の通常通信時の表示速度が確認できる動画が用意されていますので、一度確認してみると良いと思います。
私の場合、動画等もほとんど見ないので、高速通信が2GBを超えたとしても不便を感じる時間帯はそれほどありません。
このような状況から、インターネットの閲覧と簡単な無料ゲームをする程度の場合、スーパーホーダイSで良いと思います。
要するに、楽天モバイルは、携帯をあまり使わないオジサンやオバサンにピッタリな料金体系とサービスです。
通話料金について
格安スマホは、「通話料が高いのでは?」という疑念を持つ人も多いですよね。
楽天モバイルでは、最初の10分間は何度かけても無料なので、ここにも大きなメリットがあると思います。(楽天でんわアプリを使用)
話が長くなりそうな時は、一度電話を切ってかけ直せば良いので、実質的には通話料ゼロのようなものですよね。
他社の場合、最初の5分だけ無料になるサービスもありますが、5分と10分ではかなり利便性が異なります。
10分あれば大抵の会話は終わりますから、年齢層が高い程、「これで充分」と感じる人が多いのではないでしょうか。
更に、通話が10分を超えたとしても、30秒10円なので助かります。
初期費用(事務手数料)
楽天モバイルの月々の基本料金はとても分かり易いですが、初期費用等については少し具体的に検討し始めてから気付く部分だと思います。
要約すると、契約の際にだけ、回線設定のための事務手数料が発生します。
事務手数料は約3,500円程度で、契約翌月の料金と一緒に請求されます。
携帯電話を2台契約した場合には、2台分の事務手数料が必要になりますのでご注意ください。
楽天モバイルが他社の回線を借りている都合上、「au回線」か「ドコモ回線」に対する利用設定があるためのようです。
WEBからの申し込みをする場合、au回線については事務手数料がかからないで済む方法もあります。
また、楽天回線が開通すれば、この辺りの費用が圧縮されていく可能性もあると思います。
回線の選択はあるものの、実際には利用するエリアやプラン等によって、「ドコモ回線しか選べない」といった事情があります。
特定機種を選ぶとドコモ回線になる等、こちらが自由に選べる性質のものではありません。
月々の支払いイメージ
仮に、スーパーホーダイS 1480円(オプション無)で契約した場合、以下のような支払いになります。
契約月:端末料金のみ支払い(一括払いの場合)
翌月:約5千円の支払い(事務手数料と基本料金)
翌々月:1,480円の支払い(基本料金)
以降、割引期間が終わるまで基本料金は同じです。
※2020年1月現在
値上がり時期について
2019年10月以降にスーパーホーダイS(1480円)で契約をした場合、楽天会員であれば1年間は基本料金から毎月1500円の割引が適用されます。
この為、1年を過ぎると、月々の基本料金が2,980円(本来の基本料金)になりますので、値上がりしたような感覚になるかもしれません。
それでも、大抵のスマホ会社よりは安い料金体系だと思いますが、後続の機種変キャンペーン等で、割引が継続できる可能性もあります。
また、楽天回線が開通した後は、更にお得な料金体系が発表されるかもしれませんね。
チャットで質問できる
楽天モバイルのHPには、チャットでオペレーターに質問ができる機能があります。
勿論、無料ですので、分からない事は事前に聞いておくと良いです。
夜は少し混雑するので、待たされることもあります。
なるべく、昼間や深夜に近い時間帯を狙うと良いと思います。
以下、私が聞いた確認事項について、参考までに記載しておきます。
WEBで購入するメリットは?
「au回線」を選択する場合、事務手数料がかからなくなります。
チャット等で不明な点を解消し、オペレーターの購入サポートを受けながら購入すれば、約3500円が節約できるわけです。
店舗での待ち時間や余計な説明等も受けなくて済むので、若い世代にはWEB契約を選ぶ人が多いのかもしれません。
とうとう、携帯電話もネットで買うのが得な時代になったという事ですね。
移行時の解約手続きは?
現在の電話番号のまま移行する場合、解約する携帯会社側に連絡の必要はありません。
これは、楽天モバイルとの契約と同時に、自動解約されるからです。
ただし、新しい電話番号で契約する場合には、自分で解約手続きを行う必要があります。
ソフトバンクの場合、月初で解約してもその月の分は全額請求される仕組みですので、楽天モバイルに移行する際には、ダブって支払いが発生する月が発生してしまいます。
つまり、両社とも日割り計算をしてくれないわけです。
楽天モバイルは、そもそもが1,480円ですから、日割りの手間を省略するのも理解できますよね。
ソフトバンクは、正直なところ設定価格を考えると、ユーザーに不親切な仕組みだと感じます。
最後までお金を搾り取る姿勢がエグいですよね。
MNP予約番号について
現行の電話番号を引き継ぐ場合には、他社に乗り換える前に「MNP予約番号」を発行してもらう必要があります。
「MNP予約番号」は、「今の電話番号を使うためのチケット」だと思ってください。
これは、1社(1台)しか使う事のできなチケットですから、他社に移行された時点で解約と同じことになるわけです。
MNP予約番号は、有効期間が15日間なので、契約日が決まった段階で発行依頼しましょう。
通常、MNP予約番号には、発行手数料(数千円)がかかります。
この発行料は、他社への乗り換え契約が完了した時点で発生しますので、使わないまま失効すればお金はかかりません。
従前の携帯会社でMNP予約番号の発行や解除料等が発生した場合、契約最終月の料金に加算されて請求されます。
今の電話番号を使い続けるためのMNP予約番号の引継ぎ作業には、楽天モバイル側で費用をとられることはありません。
また、MNP番号を引き継がない形で新規契約をする場合には、自分で解約手続きを行う必要があります。
ソフトバンクの場合、店舗に行って携帯電話の解約手続きをしなければなりません。
SMSの送信料は?
楽天モバイルでは、国内へ送るSMS送信1件につき、3円の費用が別途発生します。
100回送信しても300円ですから、大した問題にならないですよね。
送信する際の文字の切り方等を少し意識すれば、それほど気にならないでしょう。
1回の送信文字数は、au回線・ドコモ回線のどちらも70文字です。
SMSの受信については全て無料です。
データ移行はできる?
基本的には、データ移行は契約者が自分で行うことを想定しているようです。
この為、店頭で契約時に移してもらうことなどもできません。
楽天モバイルでは、データ移行について自宅へ来てくれる有料サービスを展開していますが、料金が高いです。
自分で行う方法がいくつか存在していますので、ネットで調べて対応しましょう。
機種によっても多少の違いがありますので、良く調べてください。
楽天モバイルの会員サポートページにも、Gmailを使う方法が掲載されています。
チャット機能の感想
楽天モバイルのチャット対応は、オペレーターの能力がとても高いと感じました。
(契約前の質問については、精鋭を集めていると思われます)
待ち時間も短かったですし、かなり時間の節約になりました。
他社に比べても、対応力が高いと思います。
(これに対し、契約後の質問に対応するオペレーターには当たりはずれがありました)
契約前のチャットでの問い合わせがこれくらいのレベルで機能していると、事前に殆どの疑問を解決することができます。
チャットを使う前は、ネットで契約するという選択肢は全く考えていませんでしたが、何度か質問をしていくうちに、ネットでも購入できるレベルまで理解することができました。
分からない事がある人は、空いた時間を使って少しずつ質問してみると検討作業がはかどりますよ。
楽天ポイントでのメリット
月々の支払料金には、100円に対して1ポイントが付与されます。
また、ネットショッピングや楽天カード等の利用によって、ダイヤモンド会員に到達している月は、基本料金が500円割引されます。
また、楽天カードとアプリを併用すると、ポイント付与の倍率が最大で5.5倍になります。
楽天でのショッピングをする程、お得感が広がる仕組みになっていますので、証券会社や銀行口座等も統一している人は、かなりメリットが出てくるはずです。
1年間で比較する
楽天モバイルへの乗り換えは、向こう1年間の費用を比較をしてみると良いです。
キャンペーン等の有無によっては、現在契約しているキャリアに解約料を払ってでも移行した方が良いケースがあります。
私の場合、2台目の携帯電話が1円で購入できるというキャンペーンを利用しました。
更に、3年契約をすれば、毎月の基本料金の割引が2年間割引されるというメリットもありました。(2019年9月30日までのキャンペーン)
エクセル等で現行の料金と比較してみると良いと思います。
私のケースは、以下のような結果となりました。(プラス割を利用した場合)
2019年10月1日以降に契約した場合、プラス割や長期割等の得点が使えなくなります。
この場合の試算表は以下の通りです。
私の場合、10月解約にするとソフトバンクの解除料はかからなくなりますが、楽天のキャンペーン効果が得られない損失のほうが大きかったです。
10月契約での試算表は以下の通りで、9月に契約した場合と比べて年間で2万円以上高くなることが分かりました。
しかも、9月契約の場合は長期割が2年になるので、2年間で比較すると52,657円も得することになるのです。
3年間で比較すると、89,137円もの差が生まれます。
これに気付いた私は、迷わずソフトバンクに解除料を支払い、すぐに乗り換える決断をしたわけです。
契約に要する時間
私の場合、担当者はかなり慣れている様子の人でした。
自分の携帯1台と、新規(プラス割)で2台目を同時購入し、手続きを行ってもらいました。
結局のところ、スムーズにいっても2時間はかかります。
私の場合、トータルで2時間40分程かかりました。
MNP予約番号の手続きは、混みあっていると時間がかかるようです。
また、グーグルアカウントを持っていない人は、購入後の設定等にも時間がかかると思います。
この作業は、自分でやるしかないです。
午前中に購入して、午後は設定を完了するという流れが良いと思います。
「楽天でんわ」は、メール連絡が来るまでは使えませんので、受け渡しから約2時間程度はみておくと良いと思います。
また、ダウンロードしているアプリのバージョンが古いことがあるので、更新をしておくと良いです。
楽天モバイルに決めた理由
話をまとめると、私が楽天モバイルへの移行を決めた理由は、以下のようなものでした。
- 月額料金が安い(割引率も)
- 楽天ポイントとの相性・メリットが高い
- 楽天ダイヤモンド会員の月は、月額が500円安くなる
- 料金体系の他、会社の姿勢に好感が持てた
- 他社よりオペレーターの対応力が良い
- 楽天回線開設後も新プランに期待できる
- 新規参入企業なので、キャンペーン内容が良い
こんな感じです。
楽天モバイルの詳細を知っていくと、もはや普通のキャリアで契約する意味が見当たりません。(私の場合)
何故、もっと早く気付かなかったのだろうと後悔しています。
各社の仕組みは、とにかく分かり難くて不便なものが多いですよね。
結果、面倒になって、真剣に把握する気力を奪われるという罠にハマってしまいました。
仕事で10分以上会話することは稀ですし、大抵の人はソフトバンク等の料金体系が高く感じると思います。
一度、真剣に検討してみる価値があると思いますよ。
まとめ
最後に、リサーチから契約までのベストな流れをご紹介しておきます。
まず、楽天モバイルのサイトへ行き、サービス内容(料金体系等)を確認しましょう。
そして、分からない部分についてチャットや電話サポートで解決します。
疑問が解消されたら、エクセル等を使って現行の携帯料金との比較を年単位で行ってみてください。
このようなプロセスを踏むことで、自分の判断に確信をもって行動できると思います。
ネットで購入できる人は、更にお得なメリットも出てくると思いますので、良さそうなキャンペーンが開催された際にはチェックしていきましょう!