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茨城の家族4人殺傷事件の犯人像をプロファイリング

2019年9月23日、茨城県で5人家族の住む住宅で殺人事件が発生しました。

報道されている情報では、一家の両親が殺害され、子供達のうち2名が怪我等をしているとのことでした。

地元新聞の記事によると、この事件にはいくつか不可解な点があります。

この記事では、現在報道されている事実から、25日時点での犯人像と不可解な謎について迫ってみたいと思います。



事件に関する情報

まず、報道されている情報について箇条書きで整理します。

 

  • 23日、午前0時38分頃、成人女性の声で「助けて」と110番通報があった。
  • 警察官・消防隊員が駆け付けると、一家の夫婦が殺害されていた。
  • この時、家の戸締りがされていない無施錠箇所が複数あった。
  • 小林光則さん(48歳会社員)は、首や顔を切られ、仰向けで死亡していた。
  • 妻の美和さん(50歳パート従業員)は、首や顔を切られ、右腹部を下にして死亡していた。
  • 夫婦は、2階の寝室で就寝中に襲われたものと見られている。
  • 中学一年生(13歳)の長男と、小学6年生(11歳)の次女も怪我を負った。
  • 長男と次女は、2階の子供部屋にある2段ベッドで就寝していた。
  • 長男は腕や両足を刃物で損傷し、重症を負った。
  • 次女は、スプレーのようなものをかけられ、「両手がヒリヒリする」と訴えている。(軽傷)
  • 長男と次女は町内の病院に搬送されたが、命に別状はない。
  • 大学3年生の長女(21歳)は、1階の自室で寝ていて無傷だった。
  • 110番通報は、固定電話の子機からかけられていた。
  • 現場近くの林では、スリッパが発見されているが、小林さん宅のものかは不明。
  • 小林さん宅は、少し住宅街から外れた場所にあり、目立たない。
  • 家の周囲は雑木林で、夜は真っ暗になる。
  • 庭には番犬がいる。
  • 周辺のカメラには、犯行前後に通行した車両は確認されていない。
  • 事件前後、小林さんの自宅付近で不審な人物が目撃されていた。
  • 小林さん宅周辺では窃盗被害が多く、小林さん宅も以前に被害にあっていた。
  • 小林さん夫婦は、近隣住民の評判が良く、恨みを持たれるような情報はない。

追加報道された情報

2019年9月24日(火)の一部報道による情報

  • 敷地内から小林さんの家族以外の足跡を発見した

2019年9月25日(水)の一部報道による情報

  • 長男は、犯人は帽子とマスクを被っていたと証言している。
  • 二段ベッドの1階に長男、2階に次女が寝ていた。

2019年9月26日の新情報

  • 事件当夜の110番の中で、通報者が「痛い」と連呼していた
  • 110番通報してから、警察が駆けつけるまでは約10分だった
  • 長男が、犯人は1人だったと証言している
  • 飼い犬は、知らない人が近づくとよく吠える犬
  • 室内に泥などが無く、土足の形跡がない

 

不可解な点

この事件は、犯人の動きを再現しようとすると、心理的にも行動的にも不可解な点が多く存在しています。

この不可解な謎にクローズアップしていくと、点と点が線になって犯人像を特定することに繋がるはずですよね。

 

今ある情報だけでも、かなり可能性を排除できる部分があります。

では、早速その不可解な部分を考察していきましょう。

 

数カ所が無施錠だった謎

小林さんは、数年前に窃盗被害にあっていますから、泥棒については警戒心が強いと考えるのが普通です。

庭には、番犬を飼っていますから、一般的な人と同じくらいの警戒はしていたでしょう。

 

そして、1階には21歳の若い女子大生の自室があります。

本人も戸締りには気を付けるでしょうし、いくらなんでも無施錠で寝る事は無いですよね。

 

1箇所なら鍵のかけ忘れという可能性もありますが、不可解なのは数カ所の鍵が開いていた事です。

このような状況から、犯人が犯行後に開錠したと考える方が自然です。

 

そうなると、犯人が侵入する際には鍵を開錠する必要が出てきます。

物音等で気付かれやすいですし、侵入方法自体に矛盾も出てきますが、これについてはある人物が行ったと考えると説明がつきます。

 

被害が2階に集中している謎

犯人の目的が窃盗だと仮定すると、逃走しやすい1階を物色すると思いませんか?

百歩譲って、大胆に2階へ侵入したとしても、就寝中の人を殺害し、子供達だけ中途半端に傷つけるような行動には矛盾があります。

窃盗の場合、なるべく姿をみられないような動きをするのが自然ですよね。

 

つまり、わざわざ逃走経路から遠い2階に行き、夫婦の寝室を目指したのは窃盗犯として変な動きなのです。

結果から見ても、犯人の目的は「夫婦の殺害」又は「ご主人の殺害」であったと推察できます。

 

そして、夫婦の寝室の場所についても知っていた(訪問経験がある)と考えるのが自然ですが、犯人が異常者の場合には例外もあるでしょう。

とにかく、犯行の順番には大きなヒントが隠れています。

 

犯行の順番についての謎

2階には夫婦と子供2名がいたわけですが、犯人は夫婦と子供達のどちらを先に襲ったのでしょうか。

先に子供達に危害を加えていた場合、次女や長男が致命傷を負わずに済んでいるのは矛盾します。

 

事実、次女はスプレーを手にかけられただけで軽傷だったわけですから、動き回って邪魔をされる可能性があります。

長男も大怪我はしているものの、死んではいないので、必死に抵抗してくるかもしれません。

 

このような可能性を考えると、犯人はまず夫婦を殺害したと考えるのが自然な気がしますが、そうすると新たな矛盾点が浮かび上がってきます。

 

つまり、「何故、目的を達成したのに、子供たちを襲う必要があったのか」という謎が浮かび上がってくるのです。

 

それに、通報したのが妻の美和さんである場合、犯人が通報に気付いていれば、普通は逃走を最優先しますよね。

通報に気付いていなかった場合でも、夫婦殺害の後に子供部屋に直行し、しかも殺害をしないで逃走しているのは不自然です。

 

スプレー使用の謎

私は、この事件の真相は、「犯行の順番とスプレー使用」の解明にあると思います。

もしも、本当に犯人がスプレーを使用したのだとしたら、いくつか見逃せない点があります。

スプレーが存在していたとして、少しプロファイリングしてみましょう。

 

仮に、夫婦を先に殺害した場合、犯人はスプレーを使用していないはずです。

就寝中を襲っているのですから、スプレーで起こすような行為は矛盾します。

 

スプレーを計画的に持ち込んだとすれば、「遭遇してしまった時に使うため」です。

相手の動きを封じ、その間に殺害しようという「念のために用意したアイテム」でしょう。

 

怨恨の場合、目を覚まさせて殺すことも考えられますが、何もスプレーを持ち込まなくても起こすことはできますので、やはり矛盾します。

 

ここでまたおかしな点があるのに気付きませんか?

犯人は、夫婦殺害後、子供部屋に入ってから「何故、次女にだけスプレーを使用したのか」という謎です。

 

目を覚ました長男に対して使用するなら理解できますが、次女については動きを封じることは容易ですし、殺害することもできたはずです。

 

長男に対しては、両足と腕に怪我をさせていることから、就寝中を襲ったと考えるのが自然です。

立っている相手の両足を刺すのは難しいですし、切りつけるにしても無理があるからです。

 

つまり、長男と次女も就寝中であった可能性が高いのです。

そこへ現れた犯人が、長男の足を襲い、起きた所を切りつけられて腕も怪我したのなら、一応は辻褄が合います。

 

この物音で起きた次女に対してスプレーをかけ、逃走したというところでしょうか。

とにかく、「次女にだけスプレーを使用した」という点が不可解です。

 

また、「犯人は、何故、子供達を殺さなかったのか」という謎もあります。

 

長男の怪我の謎

長男は腕と両足に大怪我をしていると報じられています。

25日の報道により、また少し情報が増えました。

事件当夜、寝ているところを突然に襲われ、驚いたとも言っているようです。

 

不可解なのは、犯人は真っ暗闇の中、一つ部屋をまたいだ子供部屋に侵入し、寝ている長男の両足と両腕を襲ったという点です。

しかも、電気もついていない暗闇の中を移動したことになります。

 

何故、犯人は長男の腹部等を刺さず、わざわざ両手両足を切ったのでしょうか。

一部報道では、両足については刺し傷のようですから、やはり横になった状態で刺されたのでしょう。

 

2段ベッドの1階部分は、とても天井が低いです。

暗闇の中で、両足と両腕を傷つけるのは、かなり困難でしょう。

 

そして、2階に寝ていた次女の手にスプレーをかけたことになります。

スプレーを手にかけた理由が「暗闇で見えなかったから」ならば、犯人は長男の両足と両手の場所を特定することもできないはずです。

 

果たして、彼等が寝ていた部屋は、どの程度暗かったのでしょうか。

犯人が帽子とマスクをしていた姿を見たという事は、ある程度明るかったと考えるしかありませんが、そうなるとスプレーの使い方に疑問が残ります。

 

長女を襲わなかった謎

夫婦の殺害が先だった場合、目的を達成したのならば子供達を襲う必要はありません。

ということは、子供もターゲットに入っており、だからこそ部屋に侵入したのでしょう。

 

しかし、子供達については、首を切りつけることをせず、次女についてはスプレーをかけただけです。

そして、不思議なことに、長女には指一本触れていません。

 

犯人は、事前に小林さん宅を知っていた可能性が高く、子供部屋に向かった事からも家族構成を認識していたと思います。

最も襲いやすい1階にいた長女に手を出さなかったのは不可解な謎ですが、これについては時間が無かったと考える事もできます。

 

スリッパと番犬の謎

付近の林から見つかったスリッパが小林さん宅の物であった場合、犯人が逃走の際にスリッパを落としたということになります。

 

しかし、ここでもまた不可解な謎が発生します。

何故、スリッパで逃走したのか」という謎です。

 

深夜に忍び込んだ犯人は、これから夫婦を殺害しようとしているのに、わざわざ靴を脱いで家にあがったことになります。

若しくは、音を消すために靴のままスリッパを履いたのでしょう。

 

そして、ここまで来る途中で、番犬は吠えなかったのでしょうか。

 

果たして、犯人は、動きにくいスリッパで犯行に及んだのでしょうか。

もし、靴を脱いでいた場合、自分の履いてきた靴を手に持ったまま、スリッパで逃走したことになってしまいます。

 

靴のままスリッパを使用していた場合、スリッパを持って出て付近に投げ捨てた(又は落とした)という事です。

しかし、音や汚れを消したくて使用したものを、わざわざ落としていくとも思えません。

 

どちらにしても、少しおかしい動きですよね。

ということは、スリッパは小林さん宅の所有物ではないか、他の理由で外に放置された可能性が高いということになります。

 

犯人が開錠した謎

複数個所に無施錠があった」という事実についても不可解です。

鍵を数カ所もかけ忘れて就寝した可能性は低いので、犯人が開錠したと考えるのが自然ではないでしょうか。

 

しかし、それだと逃走の際にいくつかの鍵を開錠していったことになります。

逃走経路に迷い、いくつかの出口から外を窺ったと考えれば、一応筋は通ります。

 

ここで重要になるのが、「各出口から指紋が検出されるかどうか」です。

指紋があるなら、かなり無計画な行動ですし、慌てていた可能性が高そうです。

 

捕まりたくない」とか「鍵が開いていたと思わせるため」という犯人の意図があれば、指紋は残さないでしょう。

つまり、指紋が出ないという事は、更に計画性が高まり、何らかの偽装意図があったという犯人像を示すことになります。(偽装意図の仮説は後述します)

 

逃走経路の謎

犯行時間帯が深夜だったことから、県警は車が使用された可能性を視野に、敷地内のタイヤ痕や周辺の防犯カメラ映像の解析を進めているそうです。

しかし、初動捜査の段階では、周辺のカメラ等に不審な車の姿はなかったようです。

 

小林さんの自宅は、夜は辺りが真暗になる為、徒歩で行くには懐中電灯等が必要になりそうな場所でした。

暗闇の中、犯人がどのように現場に訪れ、どんな手段で逃走したのかという謎も残っています。

 

24日の報道では、敷地内から小林さん家族以外の足跡が発見されたようですが、配達員や知人の足跡である可能性もあり、現段階では何とも言えません。

 

プロファイリング

ここまでの矛盾点を全て解消する答えが、真相ということになります。

不可解な点を結び付けるシナリオを見つける事ができれば、その中に真実があるのだと思います。

 

いくつか仮説は立てられそうですが、全ての辻褄が合うようなパターンはそれほど無いように思えます。

逆を返せば、そのパターンを見つければ、かなり真相に近づいたということです。

 

犯人像と動機

ここまでの状況から、この事件は「怨恨殺人」又は「猟奇殺人」である可能性が高そうですよね。

そこで、誰がどんな動機を持つ可能性があるかを考え、犯人像を絞ってみました。

 

全ての可能性を考える為、ここまでに登場していない人も含めていきます。

何者かが外部から侵入した場合、以下のような人物による犯行が想定できます。

 

  1. 長女又は妻のストーカーの独占欲
  2. 変質者・異常者の殺人欲
  3. 夫に恨みがある人物の怨恨
  4. 妻に恨みがある人物の怨恨
  5. 相続トラブルでの怨恨
  6. DV(家庭内暴力)被害等による怨恨
  7. その他

 

ストーカー説は不自然

ストーカーによる犯行は、想いが伝わらないストレス等を本人に対してぶつけるケースが多いように感じます。

長女のストーカーが家族を排除したいと考えたならば、子供達を殺害しなかった点に矛盾が出てきますし、何より長女に何も起きていないのが不自然です。

 

小林さんの妻(美和さん)に対するストーカー行為であれば、夫と本人が殺害されたということになり、可能性としては残りそうですが、今度は子供達に手を出した意味がありません。

この為、この事件の犯人は、ストーカーではない可能性が高いと見るのが近道と考えます。

 

異常者や変質者?

犯人が異常者等の場合でも、スプレーを持参している事や、ターゲットを絞っている様子があることから、計画的に行っている可能性が高いですよね。

 

このような計画性から、「頭がおかしい」というよりは、一定の思考力を持って行動しているように思えます。

 

正直、子供達への襲撃や、鍵を開錠して逃げる等の不可解な点を「頭がおかしいから」という理由だけでかたずけて良いものなのか疑問が残ります。

 

もしも、犯人が予備対策としてスプレーを持参し、深夜を選んで行動するような人物だとすれば、子供達への不可解な襲撃や、鍵の開錠等に矛盾を感じます。

少なくとも、現時点では「しっくりくる」という犯人像ではありません。

 

110番通報時の状況

(9月27日追記)

仮に、美和さんが110番通報していた場合、どんな状況が考えられるでしょうか。

報道によれば、ご主人は仰向きで死亡していたそうです。

そして、夫婦の腕などには防御創があったとも報じられています。

 

これは、犯人が夫婦の部屋に入り、「夫婦が起きてから殺害した」ということを示しています。

少なくとも絶命する前に襲撃に気付き、防御したという事ですよね。

 

それに気づいた妻は、逃げることをせずにその場で110番通報をするでしょうか。

まずは身を守ることを優先しますよね。

 

刃物を持った殺人犯の前で110番通報をするなんて、自殺行為だと思いませんか?

ですから、電話をしたのは、犯人が立ち去った後に最後の力を振り絞ったと考えるのが妥当だと思います。

 

しかし、ここでまた疑問が浮かびます。

 

美和さんは、電話をした後に再び夫の隣に寝そべって絶命していました。

立ち上がれるような怪我だとも思えないので、寝ながら電話したのかもしれません。

 

電話の子機が近くに合ったということになるのですが、美和さんは体の右側を下にし、横向きの体位で亡くなっていたそうですので、受話器を右手に持つことはできません。

 

容易に寝返りを打てる状況でもなかったはずですから、美和さんが左利きで、尚且つ子機が付近にあったのなら一応は不自然な点は解消できます。

しかし、そうでなかった場合は、異常者の犯行ではない事を意味してくるのです。

 

怨恨だと不自然

犯行動機が、小林さん夫妻のどちらかに対する恨みであった場合、子供達を襲う意味は低下します。

また、犯行を目撃されたとか、子供達も襲いたいと考える程の恨みが襲撃の理由ならば、子供達を殺害していたのではないでしょうか。

 

小林さんの自宅周辺は、「通行人」の存在が少ない場所です。

目撃されている不審者の存在がありますが、怨恨で計画的犯行をする場合、そんな目立つ行動をとるとも思えません。

 

それに、外から様子を窺っても、何もわからないような場所に見えます。

不審者が実在するとすれば、ストーカー説の方が可能性が高いのではないでしょうか。

 

こうして色々な角度から「怨恨」の可能性を見ていくと、腑の落ちない点が目立ちます。

但し、殺害の方法については、強く怨恨を感じさせる部分ですので、現時点では何らかの恨みや怒りが関連していることは間違いないでしょう。

 

その怨恨や怒りを持つ者が誰で、どんな理由なのかも、現時点では大きな謎ですね。

 

スリッパが示す事

庭からスリッパが見つかり、「犯人が足跡を残さないために履いたのでは」等と言われていますが、だとしたらスリッパを残しては意味がありません。

スリッパからも靴の跡等が検出されますよね。

 

確かに、「室内で使用し、持ち帰るつもりでいたが途中で落とした」と考えることはできます。

でも、そうなると今度は犯人が「スリッパのあった場所」から侵入したことになります。

 

普通は玄関にあるものだと思いますが、事件当時に玄関の鍵が開いていたのかは不明です。

もう一つの可能性は、「スリッパのあった方向に逃げたと思わせたい理由」があることです。

 

親族等による犯行は?

相続問題等に絡んでの殺害は、自分が逮捕されてしまっては意味がありません。

大資産家というわけでもなさそうですし、相続トラブルの可能性は低いと考えます。

 

では、子供達はどうでしょうか。

近年では、親子トラブルの事件が増えていますから、可能性として考えておく必要はありそうです。

 

普通に考えれば彼等は被害者ですが、もしも3人(又は2人)で協力していれば、不可能ではない状況でもあります。

日常的な家庭内暴力等で、子供達が共通の危機を感じていた場合等、物盗りにみせかけた犯行を計画した可能性も排除できません。

 

一連の矛盾点が偽装工作の失敗によるものだとすれば、かなり幼稚な人物が行ったものにも見えます。

もしも、長男が以下のような事を考え、3人で協力していたのだとしたら、意外に辻褄が合う部分が出てきます。

  • 「鍵が開いてたことにしよう」
  • 「スリッパを外に捨てて、犯人が外に逃げた形跡を残そう」
  • 「自分達も襲われたことにしよう」(両足を自分で刺す)
  • 「妹だけはスプレーをかけれらたことにしよう」
  • 「お姉ちゃんは寝ていて気付かなかったことにしよう」

 

凶器は近くに埋め、衣服や廊下等についた返り血等を掃除し、その上で姉が偽装通報していたら・・。

と、考えると、「それはない」と否定できる部分が少ないのも事実です。

但し、この場合には、犯行時刻がもう少し前だったということになりますね。

 

スリッパが偽装だとするなら、それとは異なる方向に凶器等を埋めているでしょう。

長男は自傷して動けないので、姉が隠したことになります。

 

この説が正しいなら、具体的には犬小屋の下等に埋めてあると思いますが、これはこれで「ちょっとドラマの見過ぎでしょ」といった感が否めません。

 

しかし、大量に返り血を浴びているはずの犯人の逃走が謎に包まれている事や、侵入経路や付近の車両通行が無かったことにも説明がついてしまいます。

犯人の帽子とマスクについては、見ていないものを証言したと考えると疑問が消えます。

 

次女の手のヒリヒリは、血痕などを処理した際の火傷又は掃除の際に痛めたものである可能性もあり、そもそもスプレーは存在していなかったのかもしれません。

これが真実だとすれば、大変悲しい事件です。

 

最有力説は異常者

このように、状況から見て可能性の高い犯人像を想像すると、どれも完全には説明がつきません。

子供達の共犯説は、元々の可能性としてかなり低い事ですよね。

母親(美和さん)が110番をしたのであれば、10分で証拠隠滅をするのは困難でしょう。

 

ということは、「人を殺してみたかった」等という意味不明な動機で犯行に及んだ異常者である可能性が最有力と考えざるを得ません。

犬に吠えられずに家に近づくことができたのなら、気付かれないでしょう。

 

まず、開いていた窓等から侵入し、持参したスリッパを靴のまま履いたと仮定してみましょう。

犯人の目的は、誰かを殺害することなので、一見して人がいなそうな1階をスルーし、2階へ移動します。

 

林さん一家を知っていたかどうかは不明ですが、たまたま夫婦の寝室にたどり着いた可能性もゼロではありません。

そして、男性側から殺害する必要性を感じて襲ったという流れで、ここまではあり得る話かもしれません。

 

次に、美和さんを襲います。

110番されたことに気付いていたかは不明ですが、どちらにしても長居は禁物です。

 

しかし、そもそもの動機が殺人欲なので、「他の家族も襲ってやろう」等と考え、各部屋を訪れて長男と次女の部屋へたどり着いたと考えましょう。

時間が無いので殺害まではせず、長男の足を刺して動きを封じて逃走したといった感じでしょうか。

この際、いくつかの出口の鍵を開けたことになります。

 

スプレー使用の謎は残りますが、「せっかく持ってきたスプレーを使いたかった」等という異常者特有の発想かもしれません。

スリッパについては逃走途中に落としたと考えるしかなさそうですが、警察をからかっている可能性もあります。

 

そして、逃走は車ではなく、徒歩だった可能性が高そうです。

車よりも目立たないので、カメラなどに写らない経路を知っていたのではないでしょうか。

 

あくまでも、私の低レベルなプロファイリングですので、この説もどこまで合っているかは不明です。

後は、警察の捜査に期待しましょう。

 

まとめ

首を切りつけていることからも、かなりの血液が犯人の衣類等に付着していたはずです。

警察は、室内からもっと多くのヒントを手にしているわけですから、すぐに犯人は判明するのではないでしょうか。

 

不可解な点や、矛盾している行動を読み取ろうとすると、外部の犯行であることに違和感を感じる部分が多い事件です。

周囲の住人達と被害者の為にも、事件解決を急いでほしいですね。

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