ここ数年、ゴールデンウィーク後の株価は急落することが多いですよね。
コロナウイルスによる業績悪化や、GWでの外出減少で、今年も同じような急落が起こる可能性が高そうにも見えます。
しかし、だからこそ「今年は上昇では?」と思える要素には注目しておきたいところですよね。
ジンクスは必ず破られる時が来ますし、毎年同じことが起こるとは限りません。
そこで、上昇が起こる要因となる要素について確認(予測)しておきましょう。
コロナウイルス治療薬
アビガンやレムデジビル等、コロナウイルス治療薬として使用できる可能性が高い薬の情報が流れ始め、市場では少し安心感が広がりました。
日経平均も一時は2万円を回復し、久しぶりの大幅上昇を見せています。
ゴールデンウィーク直前の5月1日(金)では、さすがに警戒売りが出て反落となっていますが、休み中に新たな進捗状況等が報じられれば、休み明けに上昇する可能性があります。
現在のような相場では、基本的に売り材料が多いです。
この為、数少ない上昇チャンスが来れば、空売り勢力が利益確定に急ぎ、急上昇することもあるかもしれません。
下落相場では、このような上昇機会に一定の回復をし、「また下げる」という動きを繰り返し勝ちですので、チャンスを逃さずに挑みたいところです。
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経済活動再開の動き
トランプ大統領から、経済再開に向けての具体的な流れや、その他の新薬等の対応策について言及があれば、再び上昇の波が発生する可能性があります。
逆も然りではありますが、経済活動再開は急ぎたいはずですので、好材料が出てくるタイミングには注視したいところです。
大統領選挙に向け、経済再開とウイルス治療薬への対応は、マスト事項として突き進むと思います。
トランプ大統領のことですから、何かビックサプライズを用意してくる気がしています。
原油先物の正常化
ゴールデンウィークで期待できるのは、マイカー外出でのガソリン需要が予想以上に上昇することです。
航空機については期待できませんが、車での外出は意外に多いのではないかと見ています。
子供達のストレス緩和を考える親たちは、できるだけ安全な外出先を模索するのではないでしょうか。
結果、車でのドライブをメインとして、大きな公園や、海辺の砂浜等を狙って移動する人が増える可能性があります。
また、道が空いていることを好機とみて、帰省を慣行する人もいるでしょう。
少し気が緩んできている人達もいるでしょうから、ガソリン需要は予想以上になるかもしれません。
原油在庫に大きな影響を与える変化ではありませんが、このようなニュースで原油価格が一時的に上昇することはよくあります。
ガソリンスタンドからの発注が増えれば、少なくとも在庫は減るのですから、先物にも少しは反映されるでしょう。
「燃料消費が進むのでは?」等という連想にも繋がりますよね。
WTI原油先物が崩れる事で、金融商品に更なる悪影響がでるのではないかという不安が後退することにも繋がりますので、原油コストが業績に直結しない業種は好感しやすいのではないでしょうか。
特別定額給付金の影響
日本では、5月から10万円の給付金申請が順次開始されます。
個人的には、この影響が5月の消費動向に大きな影響を与えると考えています。
基本的に、日本人の大半(サラリーマン)は、お金に困っている状況ではないはずです。
一定の貯金もあるわけですから、政府に恵んでもらうほどの事ではないという人も多いわけです。
その人達も、貰えるものは貰っておくという選択をしますので、これがあぶく銭的に消費される面もあるでしょう。
「丁度、洗濯機を買い替えようと思っていた」とか、「欲しいけれど、身銭で買うのは躊躇する」といった買い物需要に10万円を使う人が相当数いると思うのです。
弱者を助けるはずの10万円給付が、効果の高い景気刺激策として機能するポジティブサプライズが起こるのではないでしょうか。
ゲームソフトや、携帯買い替え等、若者の消費も増えそうです。
米中対立の警戒緩和
トランプ大統領は、武漢にある研究所がウイルス拡散の原因としていると主張し、その証拠となる情報も得ているととれる発言をしています。
これにより、市場は、中国への損害賠償請求や、何らかの報復措置をとる可能性を先読みし始めました。
しかし、トランプ大統領としては、株価が下落するような事をわざわざ公言していることになります。
果たして、選挙を控えているのに、そんなことをするでしょうか。
狙いとしては、アメリカの対応が悪かったから感染が拡大したと思われたくないので、中国に目を向けさせたいといったところでしょうか。
ということは、株価が下がったところで「中国とは争うつもりはない」等と断言すれば、株価は一気に戻るかもしれません。
連休中にどこまで話が飛躍するかは不明ですが、警戒しておくべき事項ですよね。
好材料に転換したときの安心感は大きいと思うので、一気に下げた分を戻す展開も想定しておきましょう。
まとめ
一時的な上昇にはなるのでしょうが、この記事でご紹介したような事柄が複合的に発生すれば、ゴールデンウィーク明けの相場は意外高という事も有り得そうに思えませんか?
その一方で、予想以上の業績悪化や倒産情報等もあるかもしれません。
また、第二波と見られる感染拡大の情報や、ウイルスが強力なものへと変異した例が見つかるといったネガティブサプライズにも注意が必要です。
どちらにも転べる状況なだけに、ノーポジションが正解なのでしょうが、好機に乗れるように色々と想定はしておきたいですよね。
GW中のニュースに注目して、感染しないように連休を過ごしましょう。