生命保険を使った相続税対策があるのをご存知でしょうか。
相続税対策と言うと、収益物件等による不動産投資をイメージする人が多いと思いますが、実は、生命保険を使った相続税の削減法があります。
ブログで全てを説明することは難しいので、この記事では、保険を使った相続税対策の考え方や保険活用のメリットついてご紹介します。
何故、保険が相続対策になるのか
一般的に、生命保険と相続対策には、あまり関係性を感じる人が少ないと思います。
どちらかと言えば、不動産を使った相続税対策のイメージが強いですよね。
実は、どちらの対策も、『資産の評価額を下げる』という共通点があります。
相続税対策の目的は、相続財産を小さくして税金の支払いを最小化することですよね?
その為には、国が評価する価値が低い資産を持つことが有効なわけです。
これが、相続税対策の考え方という事です。
保険商品の一部には、資産評価が小さくなるものが存在しています。
一般的に、保険資産の評価は、返戻率(解約したときに戻される金額)で決まります。
つまり、この返戻率が低い保険に入ると、資産が圧縮される効果があるわけです。
税制度上の控除枠もありますので、保険を使う方が、現金で相続するよりも得なのです。
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生命保険活用のメリット
相続税対策に生命保険を活用すると、どのようなメリットがあるのか、まとめておきたいと思います。
先程も述べた通り、目的としては資産評価を下げる事ですが、これに付随して以下のようなメリットがあります。
- 年数が経つにつれて返戻率が良くなる
- 不確定要素が少ない
- 流動性が高い
- 組み合わせが多様
- 投資額を自由にコントロールできる
生命保険は、加入年数が増すと、少しずつ返戻率が高くなります。
保険会社によってその設定は様々ですが、最終的に90%を超える返戻率になる商品もあります。
上手く活用すれば、相続時に資産価値を下げた状態で引き継ぎ、相続後に価値が上がっていくことになりますので、この部分は大きなメリットですよね。
また、不動産投資の場合、空室率や事業収益への心配がありますが、保険を使った相続対策の場合には、「賃料が入って来ない」等という不確定要素がありません。
そして、返戻率に納得していれば、いつでも解約して現金化することができますから、流動性としても極めて高いです。
様々な種類の保険を組み合わせることができ、金額も比較的自由にコントロールできます。
保険を上手く活用すれば、かなり大きな相続税対策になりますので、相続対策の保険に詳しいコンサルタントに相談すると良いです。
注意点としては、保険屋に直接相談しない事だと思います。
何故なら、保険屋側は、自分の取り扱う商品を勧めたいからです。
あらゆる保険商品に精通し、どれが最も合っているかを教えてくれるアドバイザーを探すのがベストですよね。
誰に相談するのがベスト?
保険屋さんに相談しても、担当者が税金や相続の知識に長けていなければベストな提案はできません。
また、取り扱う商品も保険会社によって様々なので、ベストな選択はできないでしょう。
では、税理士に相談するのはどうでしょうか。
税理士に関しても、相続を得意としない法人会計オンリーの仕事をしている人がいます。
仮に、相続案件を得意としている税理士だとしても、保険商品に精通している人は本当に稀です。
税理士の多くは、帳簿をつけて申告するのがメイン業務となっていますから、相続対策というジャンルを得意とする人が少ないのが実情です。
相続対策を考えるには、キャッシュフロー、不動産処分、保険活用、節税といった総合的な視点が必要になります。
これは、一つの士業だけではカバーできないので、ベストな対策ができるのは「これらすべての専門家が結集した組織」だけということになります。
つまり、専門家集団で組織されたコンサル会社に相談するのがベストという事なのです。
しかし、そんな専門家集団は希少な存在ですし、見つけるのも苦労するかもしれません。
そんな場合は、保険商品を総合的に扱うFP(フィナンシャルプランナー)公式サイトはこちらに相談すると良いです。
国家資格を持つ「お金の専門家」ですので、一度相談してみると良いでしょう。
既存の相談先がいる場合は、提案内容を比較し、どちらが正しい提案なのかを見極めてください。
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まとめ
生命保険を使った相続対策については、それぞれの資産状況や家族構成等によって全く異なるものになります。
不動産資産との関連性も考慮しなければなりませんので、相談先の選別が重要です。
資産の評価額を、最もリスクの低い手段で圧縮し、バランスの良い計画を立ててくれる相談先を見つけてください。
資産が大きい人程、大幅な差が出ますので、じっくりと選別してください。