不動産コンサルティング会社ってどんな仕事をしているかイメージがつきますか?
不動産投資等のアドバイスをしているとか、そんな想像をしている人も少なくないと思います。
確かにそんな助言等も行いますが、実態としては相続コンサルティングに近いケースが多いです。
資産家の資産を組み替える仕事等が中心です。
詐欺師のような悪徳業者も存在していますので、その見分け方についてご紹介したいと思います。
不動産を売らせて買わせる
詐欺師まがいのコンサルティング会社も、インチキ税理士も、共通して言えることは不動産を売り買いさせようとする事です。
不動産を買わせるには現金が必要なので、「いらない不動産を売りましょう」という方向で話を進めるわけです。
不動産を売買することで儲かる人達は、このような不動産の売買ありきの対策を提案します。
インチキ税理士は、「借金をすることで資産を減らすと良い」等という無責任な提案をし、収益物件等を建築させます。
または、高額な収益物件の購入などを提案してくるでしょう。
このような税理士の中には、裏で建物会社から紹介料を貰い、空室リスク等は建物会社のせいにする輩もいます。
確かに、『不要な不動産を売るのが良い』というアドバイスまでは適切だと思います。
しかし、また新しい物件を購入した方が良いかどうかは別の話です。
よほど良い物件があれば別ですが、多くの場合には保険や暦年贈与等で相続対策をした方が良いでしょう。
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偽物を見抜く方法
金儲け主義のコンサル会社、又は税理士法人等は、正当な理由をつけて不動産を売らせようとします。
実際、これ自体は別に悪い事でもなんでもないので、偽物だと気付くことができません。
実際、相続対策では、売った方が良い不動産を持っているケースはたくさんあるからです。
問題なのは、売った後のアドバイスです。
新しい不動産を買わせることが難しい相手には、「コンサル料」として法外な料金を請求してくることもあります。
自分達の対策について、「大きな税削減効果があるのだから、これくらいのコンサル料は安いはずです」という理屈でお金をとるわけです。
ようするに、詐欺師のようなコンサル会社を見抜くには、『お金のとり方』に着目すれば良いのです。
金儲け主義の連中は、「いくらまでお金をとれるか」が見えてから価格を決めようと考えているのだと思います。
ですから、料金設定が曖昧な相談先は、どんなに頼りになりそうでも避けた方が良いでしょう。
ファーストコンタクト時に、明確な料金体系が示されなかった場合、フェアな相談先ではないと判断してください。
意味不明な請求をする
お金目当てのコンサル会社は、意味不明な名目でお金を請求してくるそうです。
なんでもかんでも「〇〇コンサルティング料」とか、「〇〇サポート料」等とし、個別に請求してくるのです。
本来、コンサルティング費用は、月々で固定するか、一律での相談料金等が決まっているはずです。
それとは別に「ここでもお金をとりたい」という銭ゲバ的発想がある相手は要注意ですよね。
皆さんの将来よりも自分達が儲けることを優先しているコンサル会社の場合、必ずこのようなアクションを起こしてくるでしょう。
是非とも、冷静に見抜いていただきたいと思います。
本当に対価を払う価値があるのか、他の業種の免許等を侵害していないか、といった目線を持って監視することも大切だと思います。
悩んだ時には、他の相談先にも検証させてみると良いでしょう。
まとめ
まともなコンサル会社は、自分達の価値を正しく理解しています。
明朗会計で、何にいくらかかるのか事前に知らせてくれるでしょう。
これを提示できない相手は、「取れるところは全部もらおう」と考えている可能性が高いという事です。
税理士も、コンサルティング会社も、高すぎる料金体系や、曖昧な料金になっているケースには、充分に気を付けてください。