これまで、有馬記念の優勝馬(勝ち馬)の馬名は、その年の世相を反映する結果となるケースが度々ありました。
この為、競馬ファンでさえも「1年間で最も馬名を意識するレース」と言っても良いと思います。
有馬記念で勝った馬が年度代表馬になる確率も高いですし、一年を締めくくるレースとしても人気がありますよね。
振り返ってみると、大きな出来事が起きた年ほど、世相を反映するかのような名前の馬が勝っている傾向も見受けられます。
中でも印象に強いのは、アメリカで同時多発テロ(9.11)があった2001年の勝ち馬「アメリカンボス」と「マンハッタンカフェ」の組み合わせです。
その他、世相を表す『今年の漢字』が「金」だった年に、馬名に「ゴールド」が入っている馬が勝つというジンクスもありました。(2012年ゴールドシップ・2016年ゴールドアクター)
このような歴史から、有馬記念の予想時には、語呂合わせや世相を連想する人が多いという特徴があり、毎年のように話題になります。
そこで、2020年の出場馬について、馬名の由来や意味等を確認しておきましょう!
有馬記念で引退する馬(2020年)
有馬記念は、引退レースに定める馬も多く、数々のドラマを生んできた歴史があります。
オグリキャップやキタサンブラック等、華々しく有終の美を飾るケースもあれば、世相を反映した驚きの結果となることもあります。
引退する馬が活躍する年になる可能性もありますので、2020年の有馬記念での引退馬3頭を記載しておきますね。
【2020年度 有馬記念での引退馬】
- ラッキーライラック
- サラキア
- カレンブーケドール
2020年の有馬記念の出場馬
有馬記念は、世相を反映した馬が勝っている年がありますので、馬の名前の意味や由来が気になるレースです。
今年の漢字は『密』だそうですね。
コロナに因んで「5-6-7」の三連複を買う人も多いようです。
果たして、今年はどんな組み合わせになるのでしょうか。
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バビットの意味
馬名の由来は、「アイザック・バビット」という人名だそうです。
バビットメタルというホワイトメタルの一種を考案した人です。
アイザック・バビットによって1839年に発明された、錫・アンチモン・銅による合金のことで、配線のハンダ等に使われています。
あまり、世相とは関係なさそうですが、「くっつく」という特性があれば、コロナウイルスにも通じるものが・・??
ブラストワンピースの意味
母馬がツルマルワンピースという名前だったので、後半が「ワンピース」となりました。
ブラストは、「突風」という意味です。
ワンピースが突風ではためくようなイメージでしょうか。
クレッシェンドラヴの意味
クレッシェンドは、音楽用語で「だんだん強く」という意味があります。
直訳すれば、「だんだん強くなる愛」という事になりますね。
コロナウイルスによって、だんだん愛が強くなった人にはいいかもしれません。
コロナウイルス自体もだんだん広がっていったので、ある意味では・・。
ラヴズオンリーユーの意味
母馬が、ラヴズオンリーミー(me)だったので、その子供はユー(YOU)にしたという分かりやすいパターンです。
貴方だけを愛す!という人が見つかった年となった人には良いかもしれませんね。
今年は、浮気によるスキャンダル等も多かったので、「こうあるべき」という意味で世相と言えば世相ですかね。
ワールドプレミアの意味
変異型コロナが流行したイギリスから日本へ帰国した人を検査した結果、変異型コロナが検出されたというニュースがありました。
実は、ワールドプレミアという名前の馬は、イギリスにも存在していました。
イギリスから日本へと移ってきた点では一致する流れですね。
「世界規模での上映会を目指して」という意味で付けられた馬名だそうですが、プレミアという言葉には「初演」という意味もあります。
変異型コロナは、ある意味で12月に日本で初演となったわけです。
「世界(ワールド)」という言葉もコロナと繋がるイメージがあり、注目が集まりそうです。
キセキの意味
おそらくではありますが、「奇跡」そのままの意味ではないかと思います。
ワクチンが完成するまでのスピードは、ある意味で奇跡的だったとも思いますが、今年の最後を飾る馬名になるのでしょうか。
ラッキーライラックの意味
幸運のシンボルとされる「五弁のライラックの花」が由来だそうです。
縁起の良い花(ライラック)にあやかりたいといったところですかね。
確かに、誰もが幸運にあやかりたい1年ではありました。
ペルシアンナイトの意味
「ペルシャの騎士」という意味です。
これをどのように解釈するかは、個人のセンスにお任せしたいと思います。
クロノジェネシスの意味
母馬がクロノロジストという名前で、母の父がクロフネです。
クロノの部分は、このような家系的な意味合いですね。
ジェネシスには、「創世」とか「発生」といった意味があります。
コロナウイルスの発生・・・クロフネの来航的な出来事・・・こじつけるなら、こんな感じでしょうか。
カレンブーケドールの意味
カレンの部分は冠名(馬主が共通して付ける苗字のようなもの)です。
ブーケドールには、「黄金の花束」・「勝利の大輪」といった意味があるそうです。
モズベッロの意味
モズは冠名で、ベッロには「ハンサム」という意味があるようです。
モズ家のイケメンという感じですかね。
オーソリティの意味
オーソリティの意味は、「権威」・「威信」です。
今年は、大統領選がありましたので、このような言葉も世相といえば世相ですね。
フィエールマンの意味
音楽用語が由来となっているようで、「気高く・勇ましく」意味があります。
2020年に当てはめるのが少し難しい気がするのは私だけでしょうか。
あえて連想するなら、医療関係者のご活躍かもしれません。
サラキアの意味
サラキアの由来は不明ですが、言葉の意味を調べると、サラキアという名の小惑星があります。
元々は、ローマ神話に出てくる海水の女神の名前で、これが小惑星に付けられたようです。
今年は、惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星の土を持ち帰りましたね。
この馬が勝ったら、「そこでしたか!」ということになりそうです。
オセアグレイトの意味
オセアニアからの偉大な馬・・といった意味でしょうか。
これも今年の世相と結びつけるのが難しそうな一頭ですね。
ユーキャンスマイルの意味
直訳すれば、「あなたは笑う事ができる」となります。
励まし合って乗り越えてきたこの1年を反映するような馬名です。
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有馬記念のレース結果
2020年度の有馬記念が終わりましたので、レース結果を追記しておきます。
1着は、クロノジェネシス(9番)
2着は、サラキア(14番)
3着は、フィエールマン(13番)
このような着順結果となりました。
数字的な語呂合わせでは、世相を反映した印象はありませんね。
馬名では、「創世」と「小惑星(海水の女神名)」という組み合わせでした。
3着だったフィエールマンは、「気高く」という意味でしたので、組み合わせると惑星探査機の「はやぶさ2」っぽい感じになりました。
宇宙探査の新たな第一歩を創世し、小惑星の土を持ち帰ることに成功した「はやぶさ2」は、再び探査をするために、気高く宇宙に戻っていきました。
んー!ムズすぎます。
まとめ
今年の代表的な出来事としては、オリンピックの中止、アメリカ大統領選挙、コロナウイルス流行、緊急事態宣言、菅内閣の誕生等がありました。
それ以外にも色々な事があった1年でしたが、皆さんの中で印象に残った出来事と結びつけて考えてみるのも有馬記念の楽しみ方の1つですね。
今後も、有馬記念の勝ち馬は世相を反映する確率が高い!という都市伝説は続くのでしょうか。
皆さんも、馬名(名前)の意味や由来から、ピンと来た組み合わせで勝負してみてはいかがでしょうか。