ブログのM&Aは、法人(会社)の場合と同じで、誰かに運営権利を売るということです。
M&Aを取り扱う専門業者(仲介業者)がいて、彼等が相場に合わせて買い手を見つけてきます。
ブログ運営が長くなり、そこそこのアクセス数を集めることに成功すると、このような専門業者の目に留まるようになり、オファーメール等がくるようになります。
ブログ売却の相場や、利益の取り扱いについてまとめました。
実際に受け取ったオファーメルも掲載しますので、参考にしてください。
M&Aの提案(実例)
このブログサイトではありませんが、私が運営する別のサイトで受け取ったオファーメールをコピー掲載しておきます。
これ以外にも何社かいただいたことがありますが、大体同じような内容でした。
初めまして。株式会社XXのXXと申します。
弊社は2014年に東証マザーズに上場しているITベンチャー企業です。
現在弊社では、「メディアM&A」を積極的に実施しておりまして、
是非、貴メディアの買収についてご提案させていただけないかと思いご連絡差し上げた次第です。
以下、弊社想定条件となりますのでご確認くださいませ。
■買収条件
月間営業利益額200万円~のメディア様
■想定予算
月間営業利益額1~2年分
■弊社M&A、メディア運用の特徴
・成約までのスピード(約一ヶ月程度)
・真摯かつ正確な審査
・手数料一切なし(直接のお取引が可能)
・蓄積されたノウハウを活かした自社での運用を想定
当該メディアに関わらず、保有されているメディアやWEBサイトの売却にご興味やニーズがございましたら、
是非一度オンラインにてお打ち合わせの機会をいただきたく存じます。
ご都合のよろしい日時をいくつかいただけましたら、お打ち合わせ日程を調整させていただきますので
お手数をおかけしますが、ご教示いただけますと幸いです。
お忙しいところ大変恐縮ではございますがご検討の程、何卒よろしくお願いいたします。
自社運営型と転売型
今回ご紹介したのは、上場企業が自らサイトを再構築して運営していくための『仕入』をしているケースです。
WEB媒体の価値が、企業と同様に高いものだと認識され始めている証拠ですね。
ネットによる宣伝や、集客が主流になってきている為、人を集めた実績のあるサイトには本当に価値があるのです。
利用する側のノウハウによっては、何倍もの利益に生まれ変わるでしょう。
一方で、転売を目的としたM&Aもあります。
このような相手の場合、相場よりも少し安くなることを覚悟しなければならないはずです。
両者の違いにも着目し、判断材料としていただければと思います。
M&A案件の種類
ご紹介した実例の場合、ブログサイトの月間利益が200万円を超えるものが対象です。
ここまで実績のあるサイトを持つ人は稀だと思いますし、私のブログサイトもそこまでの利益はあげていません。
そうなれる可能性があるとプロが評価したという意味では、今後の励みにしたいと思います。
何はともあれ、オファーを出すべき媒体として選ばれた事は、素直に嬉しいですね(笑)
一般的には、もう少し小さなブログサイトを対象にしたM&A案件が多いと思います。
売買金額も数十万円~300万円くらいまでが主流ではないでしょうか。
どのようなケースでも、基準となるのは月の収益です。
月収益の平均値からおおよその年間収益を算出し、この2~3年分が売買金額とされることが多いです。
小さなサイトを量産して稼ぐ人もいるでしょうし、しっかりとサイトの価値を上げて売却するのも良いと思います。
自分で運営する期間を定め、どこかで手放すという決断を選べるので、ビジネスの自由度が高まりますよね。
その一方で、今後も収益が伸びそうなサイトや、長く保持することができる状況の場合には、売却はしない方が得です。
年間100万円稼ぐサイトの場合、10年で1000万円の収入になりますよね?
つい数年前に立ち上げたサイトでさえ、これくらい稼ぐサイトはたくさん存在しています。
このようなサイトを何本か持っていれば、複数店舗の経営をしているのと同じなわけです。
しかも、人的リスクや経費等もミニマムで済みますから、チャレンジする価値が高いです。
-
-
ブログを始める前にやるべき事
ブログ運営を始める前は、どうしても迷いが出るものですよね。 やってみたい気持ちはあっても、色々と不安な部分があり、尻込みするものだと思います。 実際にやるかやらないかは別として、そんな時にはサイト構想 ...
続きを見る
売却益の注意点
ブログサイトを売却した利益も立派な所得です。
ですから、一定の収入になった場合には申告が必要になります。
通常、売り上げは振込で行われますので、しっかりと記録に残ります。
個人の場合、年収が500万円以下であれば、税務調査が入る心配は比較的に少ないですが、取引先の調査で連絡が入ることは考えられます。
つまり、買い手側に税務調査があり、その取引先の根拠として売却先が調べられるという可能性はあるのです。
ですから、なるべくきちんと利益を計上し、しっかり経費を使いましょう。
ブログ運営の欠点は、経費が認められる範囲が狭いことでもあります。
ライター等に執筆を外注している場合はこれが経費になります。
サーバーやドメイン料は小さなものですが、それでもしっかりと計上しましょう。
私は、記事を書くために購入した商品等も計上するようにしています。
取材という名目が通るような本格的な記事がある人は、その日の交通費や会議費も計上できます。
利益を出すタイミング
ブログやサイトの育成・売却は、法人の節税対策としても使える可能性があります。
そういった意味でも、売却をする際にはタイミングは重要です。
できれば、利益が少ない年や、繰越損等がある年度に実行するのが望ましいでしょう。
年収が高い年に売却をすると、所得税が増えるだけでなく、健康保険料や住民税でも目減りする事になります。
まとめ
「ブログなんて大した利益にならない」という人が多いようですが、彼等は本当の価値を知らないだけなのではないでしょうか。
富裕層の方は別ですが、一般人にとってはメリットの高い資産だと思います。
作成後は、殆ど何もしないで利益が継続するのですから、得しかありませんよね。
ブログ製作の中で学ぶこともたくさんありますし、継続力さえあればそれなりに成果も出ます。
自分ができない事を否定したいだけの人や、経験もしていない事を否定的に語る人の話には耳を傾けるべきではありません。
もしかしたら、貴方は数千万円のブログ資産を構築できる人かもしれません。
何か取り組める題材がないか、考えてみてはいかがでしょうか。