ブログ運営が軌道に乗ってくると、様々な企業からコンタクトされるようになります。
その中でも興味深いのは、ブログ自体を買収したいというオファーです。
この記事では、私の経験した買収オファーを例にして、売却事例や相場等についてご紹介したいと思います。
サイトの買収業者
企業買収と同じように、WEBサイトにも専門の買収業者が存在しています。
ベンチャー企業も多いので注意が必要ですが、企業のM&Aと同じように買取側からのオファーがかかることがあります。
私の場合、以下のようなメールが届きました。(相手方の情報等は非表示とさせていただきます)
売却を考えて運営をしていたわけではありませんでしたが、こんな事を言われると、買い取り価格が気になってきますよね。
そこで、クライアント側の予算や買い取り相場を確認することにしました。
ブログ買い取り相場
通常のブログ買い取り額(又は売却提示額)は、そのサイトの月々の利益状況によって計算するのが一般的です。
経費等を除いた純粋な利益に対して、何か月分を提示するのかという世界なのだそうです。
相場としては、一カ月分の収益に対して12~24ヶ月分が支払われることが多いようですが、これは主に自ら売却をする場合だと考えて良いと思います。
この程度の金額で売却する人達は、月の収益が数千円レベルである事が多いと思います。
仮に、毎月10万円の利益が出ているサイトだとすれば、24ヶ月で240万円ですよね?
これだけ稼げるサイトであれば、自分で持っていた方が良いに決まっています。
つまり、「これ以上やっていても頭打ちだろうな・・」等と考えている人が、ブログを処分する時の相場だという事です。
一方、実際にクライアントがいて、ピンポイントに買収を持ちかけてくる場合は、もう少し高い金額で交渉されます。
良いキーワードが取れていたり、SEO以外の流入経路があるケースでは、相場以上の価値が付くわけです。
ジャンルによって企業側の予算も様々でしょうが、希望買収価格は数百万~数億と幅広いものがあります。
実際の事例では、数百万円での取引はザラですし、上場企業が買い手になる場合には数千万円での取引もあるようです。
さすがに億単位での取引は稀のようですが、数百万円程度のオファーならば十分に有り得るという事なのです。
オススメの交渉方法
ブログ買収のオファーが届いても、実際にクライアントがいるわけではない場合も多いと思います。
買収会社側が、案件を登録させる思惑で無作為に「売れそうなサイト」へ声をかけているだけの場合もあるからです。
このような目的での打診には付き合う必要がありませんから、「具体的な金額を提示してくれるクライアントがいるようでしたらご連絡ください」等と投げておけば良いと思います。
そして、話が具体的になるまでは、むやみに収益額等を教えないようにしましょう。
サイトが狙われるリスクも考え、慎重に話を進めた方が良いと思います。
既に高い収益を出せているサイトを手放すタイミングは、運営の手間がかけられない状況になったとか、将来的なトレンドが心配な場合等だと思います。
要するに「今の内に売ってしまおう」と思える内容のサイトです。
例えば、資格系のサイト等の場合、法改正や毎年の過去問等への対応が大変そうですよね。
携帯関連等のアフィリエイトサイト等であれば、機種の多様化や時代の変化でどうなっていくか全く予想がつきません。
このようなサイトの場合、企業に任せて有効活用していってもらった方が良い場合もありそうです。
金額次第ではありますが、一気に将来の収益分をもらえるというメリットを検討する価値はあるでしょう。
まとめ
良いサイトは立派な資産です。
そして、そのようなサイトには、必ず需要があるという事ですね。
自分から売却する場合の相場は、営業利益1~2年分です。
相手が欲しがっている場合には、交渉次第で大きな金額になることもあるようです。
将来のプランとして、頭の隅に置きながら運営していくと良いかもしれませんね。