どうしようもなくイライラする事が起きた時、皆さんはどのような対処をしているでしょうか。
時間が経てば収まるものではあるものの、それがいつになるのか分からない状態は不快なものです。
そこで、できる限り早く気分を切り替えるための対処法についてご紹介します。
イライラが起こったら
イライラする時というのは、大抵は何かに対する怒りを感じている時ですよね。
その怒りの根源が解消できれば、それが一番早い解決法ということになりますが、自分の意思ではどうにもできない怒りもあります。
そして、そのような思い通りにならない怒りである程、イライラは大きいものです。
イライラを感じで最初にやるべきことは、「温度を確認すること」です。
人間の交感神経は温度が高い状態の方が興奮しやすくなるからです。
温度や心拍数の上昇は、交感神経を高めて戦闘状態に入りやすい状態にします。
夏の暑さにイライラすることがあるのも、このような働きによるものです。
温度のコントロール
室内の温度が高い場合は、空調で温度を下げてみてください。
これだけでも、少しは落ち着いてくると思います。
ドラマ等で「頭を冷やせ」といったセリフを聞くことがありますが、あながち間違ったアドバイスではないのです。
空調温度を下げられない時には、首元等を冷やせるものを探してください。
濡れタオルや保冷剤等を使って首や頭を冷やすと、交感神経が正常化する効果が期待できます。
まずは、生理的に普通の状態に戻すことを優先するということですね。
呼吸のコントロール
温度のコントロールができたら、次は呼吸です。
興奮状態では、呼吸が早くなります。
イライラした時には、意識的に息を長く吸って長く吐くようにしてみてください。
何度か深呼吸をしてから、少し長めの息継ぎを意識すると、高ぶった交感神経を落ち着かせることができます。
意識のコントロール
温度と呼吸が整ったら、いよいよマインドコントロールです。
マインドコントロールについては、各個人でやり方は無限にあります。
楽しい事を想像するのも良いでしょうし、瞑想状態を目指して目を閉じるのも効果的です。
とにかく、怒りの矛先から意識を外す作業をします。
意識的に違う事に集中して、怒りを忘れることを目指す作業です。
私の場合、怒りの原因や思いを文章にしてみることもあります。
「書く」・「分析する」という作業に没頭することで、いつしか怒りが収まっていたという経験をしたことがありました。
頭に浮かぶことを書きなぐってみるのも良いかもしれません。
「~と思うようにしよう」等、代替的に気持ちを補う方法を考えることも有効です。
人によって、効果の高いマインドコントロール方法は異なる為、ここは自分で見つけていく必要があると思います。
五感を利用したリラックス
ラベンダーや各種フルーツの香り等、アロマオイル等を使ってみるのも良いと思います。
また、マッサージを受けるのもイライラに効果があります。
癒しの音楽を聴くとか、自然の音に耳を傾けるのも有効です。
その他、好きな食べ物を摂る等、五感で心地よいと感じる事ならなんでもOKです。
少し気持ちが落ち着いたら、五感に心地よいことを実行するようにしてみましょう。
対処法の注意点
イライラを抑える対処法として、目を閉じて6秒以上静かに待つという方法がありますが、個人的にあまり効果がないと思っています。
理屈としては、「怒りのピークが6秒しかもたないから」という事らしいのですが、怒りが何度も押し寄せてくるような状況では、あまり意味がないのです。
このような対処法が間違えだとは言いませんが、順番が大事だと思います。
温度や呼吸の対処をした上で、目を閉じて落ち着く作業に入るべきでしょう。
また、怒りの大きさによっても対処法は変わってくるはずです。
時には、大声を出す等といった爆発的な発散が必要になるケースもあると思います。
一瞬でも、自分の中で「落ち着かなければ」と思えた瞬間に、今回の記事でご紹介した手順を試していくと良いと思います。
イライラ対策の整理
ここまでのお話(対処法)を見やすい形でまとめておきます。
- 室内の温度を下げる
- 首や額を冷やす
- 呼吸を整える
- ゆっくりと呼吸する
- マインドコントロールしてみる
- 心地よいことをしてみる
まとめ
イライラする回数が多いと感じた時は、更年期の可能性等も疑ってみる必要があります。
投薬によって大きく改善する可能性もありますから、「おかしいな」と感じたら、勇気を出して受診してみましょう。
何事も、前向きな気持ちで取り組んだ方が良い結果が出ますから、気持ちを上手く切り替えられるように実践してみてください。