関東地方では、6月から7月上旬にかけては、ホタル観賞に最適の時期です。
ホタル観賞のイベント等も増える時期ですよね。
JR横浜線を利用できる人は、八王子市にある片倉城址公園に行ってみてはいかがでしょうか。
この記事では、気軽にホタルを観賞することができる名スポットとして噂の片倉城址公園のホタル観賞についてまとめていきます。
ホタル観賞の時期
ホタルの観賞時期は、地域によって微妙に異なります。
また、その年の温度や雨量等によっても前後することがあります。
ホタルは、湿度の高い暖かい日によく見られますので、天気予報等をチェックして観賞日を決めると良いと思います。
風が強い日や、雨の日は姿を現しませんので避けるようにしましょう。
一般的に、ゲンジボタルの時期は5~7月、ヘイケボタルは6~8月が観賞に適した時期だと言われます。
八王子市の場合、例年6月中旬から7月上旬の間でピークを迎えることが多いようです。
ホタルの飛ぶ時間
ホタルが活動(光る)時間帯は、大きく分けて3回あります。
最も観賞しやすいのは、午後7時30分~9時頃です。
片倉城址公園では、人通りが無くなる午後8時以降がオススメです。
2回目は、11時前後を狙うと良いと思います。
これを逃すと、深夜2時頃まで待たないといけないかもしれません。
ホタルには光る条件がある
ホタルが光るのは、メスに対してアピールするためだと言われています。
光の瞬きによって求愛していると思えば良いと思います。
ホタルの発光は、簡単に言えば体内物質(酵素の一種)の化学反応ですが、この反応にはイオンが必要であると考えられています。
川や滝等の近くには、マイナスイオンがたくさんありますよね。
このイオン濃度が濃い時でないと、うまく光らないわけです。
うまく光を出せない時に飛んでもメスに上手くアピールできませんから、ホタルはイオン濃度を感じて飛ぶのだと思います。
イオン発生には、温度と湿度が必要です。
気温で言えば、23度以上は欲しいところです。
ちょっと蒸し暑いような時を狙って行ってみると、飛んでいる数が多いと思います。
オスは強く発光して飛び、メスは地面に近いところで小さく光ります。
オスが飛んでいない時には、地面の近くを観察してみましょう。
雨が降ると飛ばないと言われていますが、一概には言えません。
小雨であれば、良い湿度を感じて飛ぶこともあるようです。
このような習性を理解した上で、観察日を決めると良いと思います。
ゲンジボタル
強い光を放ちながら、ゆっくりと発光していたら、ゲンジボタルです。
片倉城址公園では、このホタルを見ることが出来ます。
ヘイケボタル
ゲンジボタルに比べると、体が一回り小さく、発光も弱いです。
チカチカと震えるように光ります。
わかりずらい例えかもしれませんが、「まぼろしぃ~」という感じです。
ヒメボタル
黄色く強めの発光です。
水が少ない場所でも生息することができます。
片倉城址公園
片倉城址公園は、室町時代に築城された片倉城の城跡を公園化したものです。
「城跡」とはいっても、城があるわけではないので、外からは普通の公園にしか見えません。
小高い場所に神社はありますが、城建物等は残っておらず、地形等がその形跡を残しているだけです。
そもそも、城というよりは砦に近い規模だったようで、主に敵の監視と足止め用のお城だったものと思われます。
現在の園内は、綺麗に整備されていて、春には見事な桜も観賞できます。
季節の移り変わりを感じる草花が植えられ、カワセミや鴨等の野鳥もよく見かけます。
アクセス等
所在地:八王子市片倉町2475番
駐車場台数:15台(利用時間9:00~17:00)
- JR片倉駅から徒歩5分
- 京王片倉駅から徒歩6分
観賞ポイント
片倉城址公園は、夜は人気が無く、少し物騒な雰囲気があるかもしれません。
安全の為、できるだけ多い人数で出かけるようにすると良いと思います。
入り口には、警察官が巡回警備してくれていることもありますので、女性は正門から入ると安心かもしれません。
観賞ポイントへは、国道16号線から湯殿川の北川に沿って歩いていくと良いです。
少し暗いですが、昼間に行ったことのある人なら問題なく水車まで行けると思います。
水車小屋の南側にある入口がありますので、その付近でホタルを見つける事ができると思います。
八王子周辺では、「夕やけ小やけの里」や「多摩動物公園」等でもホタルを観測できます。
但し、これらは結構有名なので、人の数が多くなります。
片倉城址公園は、穴場スポットなので、プライベートホタル状態でオススメです。
(ホタルの数は少ないですが)
2022年
今年もなかなか都合がつかず、見に行くことができないままでいます。
6月20日は、かなり条件が良さそうだと感じます。
見に行かれた方がおられましたら、今年の観察情報についてコメントをいただければ有難いです。
2021年
雨が多くてタイミングも合わず、この年は、1度も見に行けないまま終わってしまいました。
2020年の観測記録
2020年は、少しホタルが出てくる時期が早かったです。
6月9日(火)
かなりの夏日だったので、初観測に出かけてみました。
20:30~9:00の間で、5~6匹のホタル点滅を確認することができました。
昨年と同じポイントで観測できますが、今回は、水車から少し上に行った付近でよく飛んでいました。
時間帯にもよると思いますが、主に3箇所の観測ポイントで視認できますよ。
- 水車の裏
- 水車小屋の上の茂み
- 休憩所の裏
2019年6月の観測
毎日は無理ですが、ホタルが飛ぶ可能性の高い日には、なるべく足を運んでみようと思っています。
観測した日の様子を記録しておきますので、参考にしてください。
2019年6月18日(火)
時期的に少し早いかと思いましたが、今日は湿度が高かったのでダメ元で行ってみました。
すると、早くもホタルが飛ぶのを観測することができました!
数日前に夏日が続きましたので、もしや・・とは思っていたのですが、一回目で観測できたのは運が良かったです。
時間帯は、20時前後が良さそうです。
飛んでいる数としては、4~6匹といった感じでしたが、あちこちに単体で生息しているのを見る事ができました。
湿地の茂みの中にも数匹のホタルが瞬いています。
飛んでいるホタルが観られる時間帯は、ほんの数十分の間です。
20時頃を狙って、水車付近の茂みの奥を観察してみてください。
ホタルが飛んでいれば、すぐに見つかると思います。
2019年6月25日(火)
このところ雨が多くて現地を見にいけませんでしたが、今日は晴れたので足を運んでみました。
結果は、「イマイチ・・」といった感じです。
飛んでいるホタルはほとんどいなくて、たまに2匹くらい飛ぶのが見れる程度でした。
ちょっと涼しすぎたのと、湿度が足りなかった印象です。
2019年6月26日(水)
昨日よりは、少し数は増えました。
同時に飛ぶ数としては、多くて7匹程度といったところでした。
水車から離れた場所でも飛んでいるのを確認できたので、わりと良い方だったとは思います。
先週よりも数が少ないので、おそらくピークは越えてしまったでしょう。
明日からは雨が続きそうですので、今年は今日で見納めかもしれませんね。
2019年6月28日(金)
日中はとても蒸し暑く、八王子の最高気温は31度だったようです。
これは良い条件かも・・と思っていたら、夕立の雨で台無しになってしまいましたね。
雨が降ると、気温も下がりますし、草木が濡れるのでホタルの飛ぶ数は激減します。
しかし、こんな日の状況も記事にしておくべきかと思い、雨が上がってから確認してきました。
結果は、2~3匹確認できた程度で、たまに光る程度です。
やはり、雨が降った後でもダメですね。
水車を通り過ぎた坂の上の方にある木の下で数匹が飛ぶのを確認できただけです。
こんな日は、雨に濡れていない場所を選んで飛ぶようです。
成虫になったホタルは、どうやら雨に濡れた草木も嫌いのようです。
2019年7月の観測
7月は、雨の日がとても多かったですよね。
雨が降らない日は、大抵が曇りで、気温も低かったです。
ホタルが飛びそうな雰囲気の日は、とても少ない状況でした。
7月25日と26日には、少し暑さを取り戻しましたので、最終確認として現地を見てきました。
湿度も問題ない感じでしたが、一匹も飛んでいません。
やはり時期的に終わりですね。
ヘイケボタルの姿を期待しましたが、確認できずに終わりました。
片倉城址公園のホタル観賞は、また来年ですね。
まとめ
八王子周辺では、「多摩動物公園」や「よみうりランド」、「夕やけ小焼けの里」が天然のホタルを観賞できるスポットとして有名です。
片倉城址公園は、まだまだ一部の人にしか知られていない為、穴場スポットだと思いますよ。
しかも、無料で駅近ですから、子供達を連れていくのも容易だと思います。
6月は、湿度の高い日を狙って足を運んでみてはいかがでしょうか。