仕事中等に急激な眠気に襲われることは誰にでもあることですが、あまり頻繁に起こると「病気かも」と心配になりますよね。
私もこのような症状に悩まされた事があり、病院で色々と検査を受けました。
医師は、ナルコレプシー(脱力発作)を疑いましたが、実は別に原因がありました。
皆さんにも起こり得る原因だと思いますので、同じような症状で悩んでいる人は読んでみてください。
解決のヒントになるかもしれません。
強い眠気
私の場合、仕事中に強い眠気を感じることが多くなったのが始まりでした。
そして、最終的には、眠気と言うよりも「落ちる」という感覚に近くなっていきました。
一瞬だけ気を失うような感じで、ウトウトするのとは全く違います。
しかも、私は寝不足状態ではありませんし、直前まで眠気すら感じていないのです。
年齢的にも、まだ20代後半でしたから、疲れなどでもありません。
意識もしっかりしていて、普通に働いているのですが、気付くと発作的に落ちる感覚があったわけです。
これが、日を追うごとに多発するようになり、さすがに病院へ行って相談することにしました。
たらい回し
何科で診てもらうべきかわからなかったので、近所の心療内科に行ってみました。
ストレス等が原因の場合もあると聞いたので、相談してみようと思ったのです。
すると、鬱や精神疾患でないなら診察できることはないと門前払いされてしまいました。
その後、睡眠障害外来の存在を知り、専門の病院に行くことにしました。
この先生は、丁寧に話を聞いてくれましたが、症状的に見て無呼吸症候群等とは違うので、やはりできることはないと言われます。
この医師から、初めて「ナルコレプシー」という病気の可能性を指摘されました。
大きな病院で検査してみることを薦められたので、これに従いました。
ナルコレプシーの疑い
大きな病院での診察でも、やはりナルコレプシーの可能性があるとのことで、詳しい検査を受けることになりました。
ナルコレプシーは、脳の病気で、突然に脱力して意識を失ってしまう発作が起きるそうです。
パソコンで例えれば、勝手に電源が落ちるような病気です。
こちらは苦しんで困っているのに、担当医は「ナルコレプシーは初めてだなぁー」等とウキウキしている様子でした。
ここから、何度か通院を重ねながら、色々な検査をしていくことになります。
検査の内容は以下のようなもので、数万円かかりました。
- 血液検査
- MRI検査
- 脳波測定
- 睡眠時の脳派測定
しかし、検査の結果、ナルコレプシーではないことが判明。
すると、この医師は態度を一変させ、「なんだ、違うのかぁ」と不満そうな態度。
診察も、急に投げやりになりました。
そして、「脳の病気じゃないので、うちではもう診る項目はないですね」と、診察を終了したのです。
まるで、迷惑患者を追い出すような扱いでした。
心臓病の疑い
紹介状を書いてくれることも無く、私は途方に暮れる状態に戻りました。
人間性の欠落した医師に不快な思いをさせられた上、高い検査費用をとられただけです。
せめて、原因くらいは突き止めたいと思い、その後も自力で色々と調べました。
すると、心臓病とかアレルギーでも眠気に関する症状が出るケースがあることを知りました。
念のため、心臓の専門医に診てもらうことにし、近くの病院へと行ってみました。
その結果、心臓に異常は無く、アレルギーである可能性が高いと診断されます。
アレルギーの疑い
心臓の専門医から、何かのアレルギーの可能性が高いと言われ、やっと原因が見えてきました。
言われてみれば、職場の建物が新しくなったばかりで、化学物質が揮発しやすい環境でした。
しかし、アレルギーの原因を探る検査はとても大変なのだそうです。
専門の機関へ行き、特定までに何カ月もかかることもあると言われました。
とりあえず、「シックハウス症候群」と同じようなものだと認識することにし、これ以上の検査はしないことに決めました。
シックハウス症候群は、重度化していくことがあるそうですが、私の場合は会社の建物に原因があるだけだと思いました。
医師にも、外で働く仕事に就くのが理想だと言われた為、転職を考える契機になりました。
それから間もなく、外回りの多い仕事に転職しました。
その後の経過
職場を変えたことで、すっかり眠気は出なくなりました。
やはり、何かの建築資材やフロア材等に反応していたのだと思います。
今でも100円ショップ等のような、プラスチック製品やビニール系の商品が多い場所では、フワフワと眠気が襲うことがあります。
正体不明の強い眠気で悩んでいる人は、アレルギーの可能性を疑ってみると良いかもしれません。
私の場合、かなり遠回りさせられてしまい、お金もかかりました。
まずは、アレルギーの可能性から潰していくと良いと思います。
まとめ
「なんでこんなタイミングで眠くなるのだろう」と不思議な眠気が増えた時には、早めに相談すると良いと思います。
原因をハッキリさせることで、対策できることも増えるはずです。
私の場合も、最初からアレルギーの可能性を指摘されていれば、マスクを着用するなどの対策ができたと思います。
不自然な時に強い眠気が発生するのは、「睡眠障害」・「ストレス」・「アレルギー」が原因であることが多いようです。
ナルコレプシーのような脳の病気は、最後に疑うべき疾患だと思います。
この体験談が、皆さんの参考になれば幸いです。