J:COM加入者に対して、J:COMとは無関係の業者から詐欺まがいのアプローチをしてくる悪徳商法が多発しています。
J:COM加入者に限らず、「無料でインタネット回線の速度が上がる」等という勧誘電話営業には要注意です。
この記事で予備知識を付けて、このような詐欺に騙されないように備えましょう。
知識のある人でも騙されやすい営業手法なので、一読の価値があるはずです。
モデム交換詐欺の手口
ある日、J:COMのカスタムサービスセンター等と名乗る担当者から、自宅に電話が入りました。
そして、こんなことを言われました。
「今月からインターネットの通信速度が2Gbpsになるのですが、これに対応したモデムに無料交換させていただきます」
そして、直近の土日等でアポイントをとろうとしてきます。
更に、「室内での作業になるため」という理由で、訪問のアポイントを確定しようとしてきます。
J:COMでは、このようなモデム交換を行うのは、契約に伴う設置業務の時です。
定期メンテナンス等は行うことがありますが、モデムを交換するという勧誘は、詐欺まがいの悪徳商法である可能性が高いです。
詐欺の狙いと正体
多くのケースでは、「ソフトバンク光の回線を使えるようになった」等と説明し、J:COMからソフトバンク光への切り替え工事をしようとするものです。
要するに、ソフトバンク光の代理店になっている悪徳業者の違法商法なのです。
これを取り締まらないソフトバンクもどうかしていますが、あくまでも代理店と消費者間のトラブルというスタンスなのでしょうか。
どうやら、自宅に訪問してきた営業マンは、その場でソフトバンクへの切り替え契約をさせるようです。
J:COMの社員ではない事に気付いてこれを指摘しても、「J:COMカスタムサービス」と言っただけで、J:COMを名乗ってはいないと主張してくるようです。
つまり、「J:COMのサービスを当社がカスタムするサービス」という意味で言ったという理屈です。
そして、「予約して業者まで呼んでおいて、キャンセルするのはそちらの責任」等と詰め寄られるのかもしれませんね。
私は、アポイントを拒否しましたので、ここまでしか経験していませんが、本物のJ:COMに確認をとりましたので、その結果は掲載しておきます。
狡猾な詐欺商法
訪問を許してしまうと、いつの間にか「キャンセル料を払うか、ソフトバンク光にするか」という2択にさせられてしまいます。
ソフトバンク光にしても料金はそれほど変わらず、通信速度は実際に上がりますので、限りなくグレーな詐欺的商法ですよね。
工事費もとられないので、『金銭的な損害』は発生していないのです。
金品の請求もしておらず、工事をして通信速度を向上させているだけだと言われれば、その通りの状況です。
契約をとった報酬をソフトバンクから受け取るのが目的ですので、工事作業等はきちんと行われるのです。
ターゲットの変化
悪徳商法のターゲットにされるのは、「騙しやすい人」であることが多いですよね。
知識に乏しい主婦や、高齢者等を狙った詐欺が最も多いのではないかと思います。
しかし、この記事でご紹介しているようなインタネット回線に関する悪徳商法については、
決定権者や知識人を狙ってきます。
主婦や老人にネットの話をしても「よくわからない」ということになってしまうので、初めから「インタネットに一番詳しいご家族はどなたですか?」等とターゲットを絞ってきます。
ネットを管理しているのは、ご主人や息子等であることが多いでしょう。
電話を受けた主婦としても、彼等に対応してもらった方が安心なので、つい取り次いでしまうのです。
この商法は、インターネットに詳しい人である程、騙されやすい内容です。
「近くに新しい基地局が出来て、これをJ:COMから利用できるようになりました」等ともっともらしい説明をされるのです。
あとはモデムを交換するだけで、しかも無料でできると言われますので、他の通信会社に変更するという認識は無いでしょう。
通信速度が2Gbpsという意味がよく理解できる人である程、これを無料で享受できる魅力を感じるでしょうから、「では、お願いします」という事になり易いと思います。
メンナンス系の悪徳商法
J:COM加入者に限らず、モデム周辺のケーブルの交換や、メンテナンス等を理由に訪問アポイントをとろうとする電話営業が多発しています。
目的については、先程のケースと同じで回線サービス媒体の入れ替えです。
メンテナンスと称した訪問系の商法は、不用品の買取り業者や、リフォーム業者等にも多いです。
その他、「スマホやパソコンの設定を無料で行う」といった手法で営業をかけるケースもあるようです。
高齢者を狙った商法については、次々と新しい手口が出現していますので、事前に色々なケースを知っておいて「あ!、あの詐欺商法だ」等と気付けるようにすることが大事です。
家族間でも、様々な手口について共有するようにしてください。
モデム交換商法の対処法
J:COMに問い合わせをしてみたところ、やはりモデムを交換するようなサービスは一切行っていないとのことでした。
具体的な対処法についてまとめておきますので、電話があった際には参考にして対応してください。
- 訪問日の確定をしないこと
- 会社名と連絡先を確認すること
- 契約中の通信会社に確認すること
ポイントは、どんなに信憑性の高そうな話でも、一度折り返す形にするという事です。
相手は、「では次の土曜日に伺いますので」等と強引に訪問日を決めようとしてきますが、「こちらから連絡する」等という形にして、相手の会社名と連絡先を聞きましょう。
まとめ
インターネット回線に関する情報は、アンケートサイト等で入力した情報が流出しているケースが多いようです。
インターネットに関する商法は、ある程度の知識がある人でも騙されるような構成になっていることがあります。
対処法さえ知っていれば、大きなトラブルにならなくて済みますので、まずは「手法を知っておく」という事が大切ですね。