ファティマ第三の予言にまつわる話は、オカルト的な実話の中でも特に有名です。
ファティマ第三の予言は、戸田恵梨香さん主演のドラマ「SPEC」でも物語の核心部としてモチーフにされ、注目を集めましたよね。
エルサレム神殿にあったとされる聖櫃(契約の箱)や、ファティマ第三の予言等、世界には、人類にとって重要なヒントが隠されてきた痕跡があります。
今でもこれらの情報が非公開とされていることからも、その内容が「本物」であることを物語っています。
この記事を読んでいただければ、ファティマに関するお話が単なるオカルト話ではかたずけられない事象であることが理解できると思います。
そして、ファティマ第三の予言の意味について、各自が独自の目線で考えるようになるのではないでしょうか。
ファティマの預言とは?
この話を理解していただくためには、ファティマの聖母(ロザリオ)に関するお話をする必要があります。
一般的には予言のようなものだと認識されているようですが、実際には聖母から「預かった言葉」(預言)のことです。
まずは、簡単にポイントだけお話しておきますね。
1917年5月17日に、ポルトガルにあるファティマという村で不思議な事件が起こりました。
当時、羊飼いをしていた3人の子供達が丘の上で奇妙な体験をしたというものです。
ある日、突然に空が光り、木の上に聖母が降臨したと伝わっています。
聖母は、3人の子供たちに、「これから6ヵ月間、毎月13日にここに来てほしい」と願い、子供達は聖母の言う通りにしました。
こうして、子供達は聖母からのメッセージを受け取ることになっていきます。
2回目以降の交信では、大人達も見学に行きましたが、その姿は子供達にしか見えなかったようです。
しかし、その場にいた人全員が、不思議な雲が上昇していく怪現象等を目撃したことから、益々注目を集めることになり、3回目以降は数千人規模の人達を巻き込む騒ぎとなりました。
この交信時のメッセージ内容が、第一から第三の預言とされることになります。
その後の聖母との交信の中で、子供達は、聖母から地獄の様子を瞬間的に見せられる経験もしたようです。
子供達は、これを見て戦慄し、聖母の伝えたい事に対して益々真剣に耳を傾けるようになります。
聖母は、ひどい戦争が起こることを警告していたそうですので、彼等の見た光景は、広島の原爆投下後の様子だったのかもしれません。
この話が信憑性のあるものだと考えられる理由は、回を重ねる毎に同席する人達の数が増えた事です。
人々は、「10月13日には、すべての人が信じるように、一つの奇蹟を行ないます」と告げられました。
そして、多くの人が空を移動する球体を見たり、白い何かが降ってくるのを見たりしました。
預言の内容は?
ファティマ第三の預言とは、聖母から直接メッセージを受けた少女(ルシア)が教皇庁に伝え残したものです。
第一の預言は、第一次世界大戦の終結と、その後のキリスト教弾圧、ロシア革命等についてと言われています。
第二の預言は、第二次世界大戦をはじめとした各国での戦争の勃発についてのようです。
要するに、「戦争はよくないよ」というメッセージと、「宗教を弾圧すると平和になれないよ」といった内容です。
予言というよりは、戒めに近い内容だったのかもしれません。
第三の預言については、聖母から1960年に公表するようにという条件が付いていました。
しかし、実際に第三の預言が公表されることはありませんでした。(阻止された)
2000年になり、教皇暗殺未遂事件がその主要内容であったとの発表がありましたが、預言を受けた子供の一人(ルシア)は、「バチカンは嘘をついている」と司法省に提訴し、97歳で生涯を終えています。
当時の新聞記事
聖母が去る日、ルシアは集まった人達に向け、「太陽を御覧なさい」と叫びました。
すると、降っていた雨が止み、雲の切れ間から太陽が顔を出したそうです。
更に、様々な色の光が出現し、不思議な動きや急降下する現象を目撃しました。
そして、その場にいた人達の衣類や周囲の水滴が一瞬で乾いたのだそうです。
こうして、多くの人々が約10分間に渡る超常現象を集団体験したわけです。
新聞記者が、翌日のポルトガル紙でこの体験を大々的に報じたため、今でも記録として残っています。
これらの出来事は、1000人前後の人々が立ち会ったこともあり、ローマ教皇庁が正式に奇跡として認めています。
カトリック教会とローマ教皇庁は、一連の騒動を「聖母の出現」と公認し、5月13日をファティマの聖母記念日としました。
以降、「ファティマの聖母」や「ファティマの預言」として語り継がれてきたわけです。
預言を子供に託した理由
ここからは想像の話になりますが、預言を託す相手を子供にしたのは、「長く語り継いでいける者」を選ぶ必要性があったのではないかと思います。
純粋な子供だからこそ、利権や常識にとらわれない受信をし、ありのままに伝えることができる・・と見通していたとも考えることができそうです。
当時、10歳前後の少年少女がメッセンジャーとして選ばれた理由は、生き証人として長く存在させる意味があったのではないかと思います。
結果、修道女となったルシアは97歳まで生きましたから、人間の寿命としてはMAXに近いところまで役目を果たしたことになります。
ルシアの伝えた記録(預言)を目にしたローマ教皇ヨハネ23世は、絶句して再度封印することを決めました。
また、パウロ6世がこれを目にした際には、衝撃を受けて卒倒し、数日間は職務が遂行できない状態に陥ったと伝わっています。
第三の預言とは何か
歴代のローマ教皇が絶句し、職務を全うすることができなくなる程の衝撃とは、どんな事だと思いますか?
少なくとも、暗殺未遂程度の話ではなさそうですよね。
この為、教皇暗殺未遂事件がその主要内容であったとの発表(2000年)は、殆どの人が信じていません。
明確な答えは謎のままではありますが、残されたヒントから、ある程度の推察ができる部分はあります。
では、数少ないヒントを辿って、出来る限り推察していきましょう。
1960年に公表させる理由
1つ目のヒントは、聖母が1960年に公表をするように伝えた理由を推察することです。
なぜ、1960年だったのでしょうか。
悪い事や、改善すべき事柄なのであれば、早く伝えた方が良さそうなものですよね。
偶然にも、1960年はローマオリンピックが開催された年です。
また、調べてみると、アメリカのミネアポリス上空でUFOのような発光体が目撃されるという事件もあったようです。
しかし、これらが直接関係しているとも思えません。
やはり、何かの危険を回避するための預言であるならば、少しでも早い段階で公開した方が良いはずです。
ローマ教皇達の反応から考えても、風化してしまうようなつまらない内容ではない事は確実です。
ということは、公開時期の設定をした理由は、以下のような事情だと考えるのが自然です。
- ある時期が到来しなければ意味が理解できない事だから
- 最もメッセージ効果の高い時期を選んだから
- 1960年以前に伝えたい受信者がいない(生まれていない)から
このよう意図から、1960年を指定したと考えるのが妥当なのではないでしょうか。
1960年くらいになれば、多くの人々が信じられる内容だったのだと考えるのが自然な気がしてきます。
ロズウェル事件でUFOという概念が周知されたのが1947年ですから、そう考えると地球外生命体に関連する内容であった可能性もあります。
又は、この世や宇宙が何であるかといった驚愕の内容だったのかもしれません。
ルシアの行動
予言を伝えたルシアは、生涯に渡ってこの秘密を語りませんでした。
「バチカンは嘘をついている」という言葉を遺したものの、真相は語っていません。
私は、彼女が真実を語れない理由からもヒントを見出せると思います。
ルシアは修道女になっていますので、神や宗教の考え方を否定する内容ではなかったのでしょう。
そして、最大のポイントは、「ルシアは、聖母の言いつけ通りに1960年に自ら語ることもできた」・・・という点です。
たとえ教皇庁が公開しないと決めたとしても、聖母の言いつけに従って民衆に語ることもできたはずなのです。
でも彼女はそれをしなかった。
又は、できなかった理由が存在しているということになるのです。
可能性としては、以下の3つの理由が濃厚だと思います。
- 何者かに強い脅迫を受け、口止めされた
- 彼女自身も、本当の意味が理解できなかった(教皇の発表と違う事だけは分かった)
- 民衆に直接に語ってはいけないと言われていた
皆さんは、どんな理由があったと考えますか?
予言だとしたら
専門家の中には、第三の預言は、「この世を創った神とは、地球外生命体である」という内容だと推察する人もいます。
確かに、宗教の根本とか、人類の歴史を覆す内容ではありますよね。
個人的には、この話にはもう1つ大きなヒントが残されていると思います。
それは、聖母にある程度の未来が見えていたという点です。
もしも、聖母が私達の未来を見ていたとしたら、そこにもヒントが生じるのです。
未来が分かっているのに「預言」をしに来たのであれば、未来は変えられるという事になるからです。
そして、もう一つ驚愕の可能性として考えられるのは、この世界が仮想現実である可能性です。
未来が分るとしたら、その人物が「未来をつくれる」か「未来が既に形成されている(未来を見れる)」という事です。
言い換えれば、この世界をつくったプログラマーなら、今後をどうするか人間(仮想生物)達の態度で決められるという事でもあります。
話をまとめると、聖母が予言をしている(未来を見ている)のだとしたら、以下の3つの可能性が浮上するのです。
- この世は仮想現実で、仮想世界を調整しているプログラマーが神である
- 神の正体は地球外生命体であると伝えたかった
- ある条件下で世界が滅びてしまう等、人類滅亡に関する予言だった(未来予知ではなく、経験則からの警告)
さて、この3つの内、ローマ教皇が卒倒するのはどの内容でしょうか。
聖職者達にとって最もインパクトのある内容が答えなのではないかと思うのです。
まとめ
事実を基にした話には、小さなヒントがたくさん散りばめられていると思いませんか?
誰かの行動や、発言の中に、真実に繋がるヒントが隠れている事もあると思います。
皆さんが導き出す答えは、どんな内容でしょうか。
聖母の預言(第1と第2)には、「良い子にしていないと悪い事が起こりますよ」という人類への戒めを感じる部分もあります。
予言というよりは、警告に近い印象です。
これに対し、ファティマ第三の預言は、私達にとって相当なインパクトがあることは間違いありません。
それを知ることによって、私達にどんな変化が起こるのか、とても興味深く、最大の関心時と言っても良いくらいです。
もしも、この世が仮想現実で、「このシュミュレーションは失敗だな」という結果になれば、人類は滅亡するのかもしれません。
また、神(プログラマー)の教え通りに善人となった人達は、別の世界に生まれ変わることになっていて、それを天国と呼んでいるのかもしれません。
マトリックスの世界観は、あながちフィクションとも言えない可能性を感じてしまうのは私だけでしょうか。
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