専業トレーダーとして生活し始めてから、約7年が経とうとしています。
基本的に、自分が専業トレーダーである事は口外していないのですが、友人等が勝手に口外してしまうことも多々あり、トレードについての質問等を受ける機会が増えました。
正直なところ、初心者の質問にはレベルの低い内容も多いので、いちいち回答するのに疲れる事もしばしばです。
教えても無駄な部分とか、どこまで話をすればいいのかを考えるのが面倒・・みたいな感じです。
なので、質問を受けた人等には「このブログを見てください」と伝えることにしています。
以後、人に聞かれた事などを追記していくようにしたいと思ってます。
以下に表示されている目次を活用していただき、興味のある所だけ拾って読んでください。
よくある質問(初心者向け)
質問される事の内容は、質問者のレベルによってかなり幅があります。
「そんなこと聞いて何になるの?」ってレベルの話は書かなくても良かったのかもしれませんが、書いておかないとまた聞かれることになるので、あえて盛り込むようにしておきました。
質問内容をタイトルにしておきますので、自分のレベルにあった質問だけ読んでくださいね。
いつから専業としてやってるの?
2023年時点で、専業トレーダーとしては7年弱のキャリアです。
でも、投資自体はリーマンショック前から始めていましたし、平日休みの仕事だったので、当時からデイトレもやっていました。
いくらの資金から始めたの?
よく覚えていないのですが、100万円だった気がします。
株をやってみて「これは続けてみたい」と思ったので、すぐに500万円くらい資金を追加した記憶があります。
株を始めて3カ月くらいで100万円前後の利益が出たこともあって、すごく簡単に感じましたし、自分に向いている世界かも・・みたいな勘違いもしてました。
振り返れば、単純に買いで勝ちやすい時期(相場)だっただけです。
サラリーマン投資家として自己運用を始めて、デイトレもやってました。
平日休みの業種だったので、休みの日の午前中はトレードチャンスを見るようにしていた感じです。
その後、大きな損切りの経験もし、株の怖さとか、難しさを改めて学習しました。
振り返ればとても良い経験で、ショック安を乗り切れるトレーダーにならなければいけないと強く思う契機となりました。
また、トータルで負けない意識を持つようになり、様々な課題に対して真剣に向き合うようになりました。
経験を積んでいく中で、デイトレは最も実力が出やすい手法だと気付き、専業で極めたいと思うようになっていきます。
サラリーマンをしながら資金を増やしていき、専業に備えていった・・みたいな流れです。
専業の道を選ぶきっかけは? 怖くなかったの?
元々、将来は独立したいと思っていたこともあって、得意なことならなんでもよかったという感じです。
それと、この仕事を選ぶ理由として重要だったのは、家でできるというメリットがあった事です。
私は、人生で過ごす時間をできるだけ妻との時間に使いたいと思っているので、とても大きな要素でした。
最初の2年くらいは、トレードのみの生活になりましたし、それほど上手くもいっていませんでした。
ですから、先行きへの怖さが無かったわけではないです。
メンタル面で振り返ると、「どんな業種で独立しても同じこと」って考えていて、僕的にはトレーダーの方がリスクが低いと感じていました。
今思うと、本気でそう思い込めていたから続けられたと思います。
例えば、何か店舗とか事務所を構えようとすれば、数百万円は必要です。
備品購入やランニング費用もかかりますし、人を雇う商売なら人件費もかかるわけで、僕からすればそういったビジネスにチャレンジする人達の方が、勇気があるなぁ・・って感覚なんです。
これは、今でも変わりませんし、コロナ渦になって余計にそう思いました。
自分的には、普通に起業するよりもリスクの低いチャレンジなんですよね。
いくらくらい稼げるの?
サラリーマンと違って安定していない職業なので、この質問って結構困ります。
そもそも野次馬的な質問なんですよね。
自らの給料とボーナスを公開した上で聞くならともかく・・なんでそんな事を貴方に教える必要があるの?・・・みたいな。
大体の年間値はありますが、自分から年収を公開するようなものなので、まず言う必要性がない・・という思いが先立ちます。
サラリーマンとして平均以上の年収はとっていましたから、それを捨ててチャレンジし、7年以上継続している事実から判断してもらえたらと思います。
僕からすると、誰がいくら稼いでいるかなんて何の意味もない情報なので、これを聞く意味が良く分からないです。
僕のトレード成果を知ったところで、僕も皆さんも儲かることはありませんから。
特別な手法があるの?
あったら教えて欲しいです。
最近は、AIによるトレードも増えましたし、以前よりも個人の億トレーダーも増えていますから、癖のある動きをする銘柄もあります。
日々、やり方とか考え方は微妙に変化するものですし、ニュースや材料によっても感覚を変えなければいけません。
こうやれば勝てる!みたいな手法を求めている人とか、そんな手法があるのかが知りたいってことでしょうけど、自分が知る限りそんなものは存在しないです。
仮に、あったとしても、僕には出来ないと思ってます。
有料教材についてどう思う?
以前、ある社長から「株の有料教材を買って勉強しようと思うんだけど、プロから見てどう思う?」という相談をされたことがあります。
経営者や資産家の中には、少し高めの教材を買う事に意味があるのかを聞きたい人が結構いるようです。
これについては、僕からの答えはいつも同じです。
やめた方がいいです。
どんな手法だとしても、同じ事を皆さんが出来る可能性は低いと思います。
だって、世界で一番サッカーが上手い人が書いた本を読んで、急にサッカーが上手くなりますか?
それと同じことなんです。
実戦に勝る勉強はないですし、勉強するなら市販のオススメ本を探せば充分だと思います。
特に、毎月定額で料金をとるようなノウハウサービスは詐欺に近いとさえ思ってます。
だって、そんな方法があるなら、自分でレバレッジをかけてお金を稼げばいいんですから、まやかし商法だと公言しているようなものですよね。
どんな勉強をした?
最初のころは、有名な専業トレーダーの書いているブログを読んでいました。
彼等が書いた本があれば、読んでみることもありました。
でも、本での学習は少なくて、トータルでも10冊程度しか読んでいないかもしれません。(しかも飛ばし読み的)
ニュース等についても、最近ではざっとチェックするくらいです。
ニュースや株番組を全く見ないことにした時期もありましたし、どちらかと言えば見ない方がいいかもしれないと思ってます。
最近は、人のブログや動画等は全く見なくなりました。
結論としては、実践あるのみです。
何銘柄くらい監視している?
監視と言えるほどのレベルではないですが、トータルでは20銘柄程度です。
他の人がどうなのか知らないですが、たぶん監視銘柄はかなり少ない方かもしれませんね。
この質問とはあまり関係ないですが、僕は指数・指標系の情報もそれほど詳しく勉強していません。
申し上げておきたい点としては、必要な知識であればいくらでも時間を費やすつもりはあるので、勉強が面倒だからではありません。
全部を勉強すれば勝てるってわけではないと思っていて、自分に必要な部分を磨けばいいと考えてます。
ですから、監視銘柄についても、自分に合ったものであれば何個でも監視して良いと思います。
銘柄選びはどうやっている?
この質問も、前提によって答えが変わるので適切に回答するのに難儀します。
デイトレードに限って言えば、時間軸が短い勝負になりますから、「短い時間の中で優位性が高い動きをしそうな銘柄」という事になります。
超簡単に言えば、「自分が読みやすい銘柄」って事です。
多くの人が注目していて、ある程度の値動きが見込めるようなものは対象になりやすいという事になります。
つまり、デイトレ―ド銘柄としてランキングに入っているようなものから選ぶのがスタンダードな方法だと思います。
自分の場合は、トレンドがある銘柄があっても触らずに、慣れた銘柄で取引する・・なんて日も結構あります。
僕にとっては、取引銘柄ってその日に一緒に働く同僚みたいなイメージなので、できるだけ慣れた相手とやった方が気楽なんです。
デイトレードの場合、自分に合った動きというものがあるので、本とか有名トレーダーの言う通りにするのではなく、各自で自分に合った銘柄を探すことができないとダメだと感じます。
例えば、急激な動きに乗っていくのが得意な人もいますし、私のようにジワジワ動く銘柄が得意な人もいるわけです。
テクニカル重視で直感的に判断する人は、値動きの激しい銘柄を好むのではないかと思いますね。
一方、私のように臆病なトレーダーは、テクニカルよりも地合いや業績等から方向性を決めていたりします。
極論を言えば、銘柄なんて自分の思う方向に動いてくれればなんでもいいんです。
何の勉強からはじめればいい?
興味のあるところから始めればいいと思いますが、あえて強調するなら思考力を付ける事だと思います。
専業トレーダーは、損失が出ない可能性が高い行動をとり続けなければ、生き残ることができません。
なので、いづれ生き残るための思考力が必要になりますので、最初から意識すると良いと思いますね。
具体的には、株式トレードのあらゆる場面において「どんな行動が正しいか」という視点で自分の答えを出していく事です。
それと、これは真意が伝わらないかもしれませんが、経営者的な感覚でトレードするという意識も重要だと思っています。
この仕事(トレード)も一種の経営であり、重要な決断の連続なので、理念等も大切だからです。
どんな人が向いているの?
デイトレに向いている人と、中・長期トレードに向いている人に分かれるように感じます。
適性については、「向いていない人」かどうかを気にする方がいいかもしれません。
具体的には、すぐに熱くなってしまうとか、大きな勝負(賭け)に出たくなるような人です。
厄介な事に、このようなタイプは、判断力や直観力に長けている人も多いので、一見してトレーダーに向いているようにも見えます。
但し、長期的には向いていない人でも、勝ったところで撤退すればいいので、そういった意味では誰にでもチャンスがあるとは思います。
(この手の人は、一度成功すると、また大きくチャレンジしてしまう傾向がありますが・・)
あえて人物像を描くなら、分析や思考力が長けていて、即決断できる人が向いているのではないかと思います。
簡単に言えば、軍師タイプの人が向いていると思います。
単純な話、トレードの世界も他人との競争ですから、ビジネスで成功しそうなタイプの人は概ね適性が高いと考えていいのではないでしょうか。
準備にかける時間はどれくらい?
私の準備時間は、トータルで約1時間位だと思います。
トレーダーによっては、一日中、何かしら調べたり勉強している人もいるようです。
この質問って、「東大に行くには何時間勉強すればいいですか?」って聞くようなもので、結局は「人によります」って話になると思うんです。
誰かと同じルーティーンを実行したからといって、同じ結果が得られるわけではないので、やはり自分にとって良いスタイルを確立する必要があると思います。
15時以降は何をしているの?
僕の場合は、その年によって結構変わって来てます。
最初の2年間は、それこそ日々のトレードのことで頭が一杯な時期でした。
このような時期を経て、最近は無駄な思考が無くなっていきました。
要するに、悔しさとか、後悔とか、考えても無駄なことに時間を使わなくなり、メンタル面での切替えが早くなっていくんです。
どんなに悔しくてもお金は戻ってきませんし、明日も相場に向かわなければならないですから。
専業になるって、この壁を乗り越えられるかどうかだとも思います。
前置きが長くなってしまいましたが、僕の場合、15時以降は「リセットのために使う」って感覚です。
家族と楽しく過ごしたり、あえて仕事のことを忘れる意識も大切だと思っていますが、最近は新しいチャレンジにも時間を使うようになりました。
拘束時間が短く、通勤や人間関係での苦労もないので、トレーダーの仕事は楽な面も多いです。
一方で、短時間にストレスが凝縮される面もありますし、とても不安定な仕事でもあるので、トータルでの心労で考えると意見が分かれるところではないでしょうか。
どこの証券会社がオススメ?
結論から言えば、証券会社はどこでもいいです。
基本的には、手数料が安い会社か、取引ツールの性能やレイアウトで選ぶことになります。
取り引き数が少ない人は、手数料が安いことよりも使い勝手を重視すればいいと思います。
ネット取引では、突然のシステム障害等で取引ができなくなることがあります。
サブ的に持っている証券口座があれば、これを使ってヘッジトレードを行う事ができますから、専業トレーダーの場合は複数の証券口座を持っている人が多いと思います。
パソコンは何台くらい必要?
パソコンの台数を増やしたからといって利益が増大するわけではありませんから、数が多ければいいってことでもありません。
自分の場合は、モニター用と注文用の2画面あれば充分です。
液晶が大きくて、性能が高いパソコンであれば、1台でもいいくらいです。
目標金額はいくら?
質問の意図が良く分からないシリーズではありますが、一応書いておきますね。
僕が少数派なのかもしれないんですけど、トレードについては最高目標を定めないようにしています。
トレードを始めた頃は、目標とかありましたし、計画なんかも立てたことがあります。
でも、最終的にやめたほうがいいという結論に至りました。
この理由は、最終的な目標を定めると焦りが出るからです。
僕の場合、最低目標を定めて、それをクリアしたら上出来!というスタイルでやってます。
簡単にクリアできる目標を設定しておいて、トレードできない日があっても焦らずに済むような設定にするのがオススメです。
投資での目標なんて、いくら定めても実現できなければ意味がないですし、心理的な負荷がかかるのはマイナス効果だと思います。
通常の事業などでは計画・予定・目標はとても大切だと思いますが、心理戦の仕事をしている場合は絶対的目標は設定しない方がいいです。
気付いたら資産が増えていた・・ってのが理想じゃないでしょうか。
やめたいと思ったことは?
やめたいとか逃げたいとか、大きく負けたら誰でも思うのではないでしょうか。
私も「もうやめようかな」みたいな心理になった事はあるんですけど、それってサラリーマン投資家の頃なんですよね。
専業になってからは、「やるしかない」に近い感じなので、やめるって発想自体がなかったりします。
逃げようにも、「どこに、どうやって?」みたいな状況になってるわけですから。
メンタルの話になるので、ここは中・上級の方で深堀りしておきます。
中・上級者向けの内容
ある程度のトレード経験がある人達は、質問の内容が濃くなるので、別にして分けておきたいと思います。
中・上級者になると、トレードでのルールや、心理的な面での質問が増えますよね。
経験者の方は、こちらだけ読めばいいと思います。
損切のタイミングはどう考えている?
損切ラインは、必ず事前に考えておくようにしています。
とはいっても、感覚的な理由でこれを破ることもあります。
損切については、多くの人が「厳格なルールでやらなければプロになれない」みたいなイメージを持っているようです。
でも、私の場合はそこまで厳格には捉えていません。
もっとシンプルに考えるようにしていて、その時の状況なんかにも判断基準が左右されてます。
例えば、すごく儲かっている状況と、そうでない状況とでは多少心理って変わるものですよね。
ある意味で2流なのかもしれませんが、変えるつもりも無くて、これで上手くいってる感覚があります。
もうちょっと具体的に言うと、「自分が間違ってたな」と認めた瞬間に潔く行動するってイメージですかね。
無茶をしないトレードスタイルなので、少し判断に迷っても大きな損失にならない感じでやってます。
板を見ていると、だんだん自信が無くなってきて、「ヤバイかも!」って思うことがあるんですけど、そんな時は大抵は撤退するのが正解です。
心理的に動揺してる時点で、それ程の自信が無かった証拠ですから、確率的にも損切が正解になりやすいんでしょうね。
詳しくは以下の記事を見てください。
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損切りルールを決めると失敗する理由
相場を生き残っていける専業トレーダーには、損切りが上手いという共通点があります。 ですから、彼等の損切りルールを学びたいと考える人も多いでしょう。 様々な書籍やメディアがありますから、誰でも損切り教本 ...
孤独とどう向き合ってる?
専業トレーダーはとても孤独な仕事です。
トレーダーの孤独感は、一緒に働く人もいないので、経営者の孤独とも少し違う気がします。
私は、専業になるからには、人との交流なんてゼロになる覚悟で始めましたので、孤独なのは当たり前の事実として受け入れてきました。
元々、あまり人との関係を持ちたいというニーズがないので、自分の場合はそれほど気になった事もないです。
とはいっても、さすがに数年もやっていると世間から孤立する感覚を覚えることもあります。
人との交流が極端に減る仕事なので、少し無理をしてでも外に出る必要性を感じた時期もありました。
そんな気持ちになれるようになれたのは、1つの成長でもあったと思います。
余裕が出てきた証拠というか、必死でやっている時期はそれどころじゃないんですよね。
トレーダーは、数億円稼いでハッピーリタイアする人も多いので、次の生き方に向けて準備を進めていくのも一考だと思います。
最近では、メタバース事業とか、ネット集客等にも注力するようにし、適度に外部との交流もとるようにしています。
どんなルールでやってるの?
僕の持論になってしまいますが、ルールって初心者に必要なものだと思うんです。
基礎が身に付いていないからルールが必要になるのではないでしょうか。
慣れてくると、基礎的な重要事項が当たり前に実行できるようになります。
僕が肌で感じるのはそんなイメージです。
なので、ルールにしなければいけないのは、意識しないとできない部分という事です。
その人のレベルによっても設定が異なって当然だと思うんですよね。
むしろ、基本ルールから外れた時の対応力の方が重要なので、最終的にはルールの意味がなくなっていく・・みたいな感じですかね。
トレードする上での理念(スタイルや方針)は必須だと思いますが、細かいルールはあえて決めないというのも1つの考え方だと思います。
大きな損を出した時、どう考えている?
専業トレーダーならば、何度も数百万円単位の損失を経験している人が多いと思います。
僕の場合はかなり慎重なスタイルなので、それほど多くは無い方かもしれませんが、それなりに経験があります。
億単位の取引をしている有名トレーダー等の場合、損切額も桁が違いますので、簡単に数千万円とか数億円の損を出します。
超ビビリなトレーダーの場合、基本的に大きな損失は出ないように取引しますから、大きくてもせいぜい100~200万とかって程度です。
私自身、過去に数百万円の損失を何度かやらかしていますが、結局はそれを取り戻せなければ専業にはなれません。
一時的に損をしても、それ以上のリターンを得る自信とか実績があれば、常に許容範囲での損をしている感覚でいられますよね?
なので、この質問に簡潔に答えると、「あきらめの境地で特に考えることもない・・」みたいな感じです。
自分は取り返せる、と信じるしかないですから。
それ以外でよく考えていた記憶があるのは、『誰かにできたのだから自分にもできるはず』という思考です。
専業としての経験を積めば積むほど、あまり損切りでのショックを受けなくなるというか、家賃みたいな感覚になっていくんですよね。
全く損切りしないでいける月とかもあるんですけど、自分の場合、損切の感覚を忘れそうで逆に怖くなってきます。
適度に損切をしている状況の方が、調子がいい感覚というか、メンタル的に楽だったりするかもしれないです。
ここが専業トレーダーのメンタル適性として、特殊な部分かもしれません。
自分だけの才能だと思う部分はある?
才能なのかは分かりませんが、もしそうだとしたなら・・・って思う部分は「鈍さ」ですかね。
この仕事は、完璧主義の人には向いていない気がするんです。
自分よりもっとレベルの高いトレーダー達は、神経質な人が多かったりするのかもしれませんが。。。
損をした時、僕は比較的に感覚が鈍い方だと思うんですよね。
勿論、額が小さいってこともあると思うんですが、それにしても少し鈍い気がします。
目に見える世界が何も変わっていない・・という状況を優先してしまうというか。
口座に数億円ある自分と、口座が1千万円になった自分・・どっちも同じ俺だもんなぁ・・・みたいな感じです。
一歩間違えると、単に壊れてるだけの発想になりますが。。
株での損失って、今ここにいる自分には直接的な変化がないので、この錯覚を利用してメンタルを平常に保った方がいいと思います。
目の前で人が血を流しているとか、家が燃えたりしてたら誰でもうろたえると思いますけど、株の損害ってちょっと違うところで発生している感覚があるんですよね。
なんだか、どこか他人事というか、自分の中でなかったことにできちゃうタイプだったりします。
この鈍さを変なふうに使う人は破滅するというだけで、良い使い方をすれば有利だと思います。
これは、やろうと思ってもできない人もいるかもしれませんので、才能ってことにしといてください。
専業って苦しいですか?
この質問をする人は、専業を夢見ている人に多いです。
私もそうでしたが、専業でやってみたいという気持ちはあるものの、不安も大きいし、仕事を辞めるには勇気もいりますよね。
たぶん、それでもどこかで自分の可能性とかを感じていて、チャレンジしてみたい気持ちがあるんだと思います。
自分の場合、あまり専業という言葉や状況に囚われず、起業するイメージで開始しました。
最初の2年は完全な専業状態でしたが、その後は色々と副業的な活動もするようになってきています。
迷っている人は、将来的に半分起業・半分トレーダーみたいな感覚で始めると良いのではないでしょうか。
苦しいかどうかは取り組み方次第だと思うので、むしろ「苦しくない取り組み方」を聞いた方がいい気がします。
私が苦しいと感じる部分でも、誰かにとっては「別に苦しいと思わない」と感じるのであれば、有意義な情報ではないと思いますので。
メンタルコントロールの方法は?
トレーダーにも色々な性格の人がいて、この世界ではrisk takerが大成功している例も多いです。
なので、私みたいなショボいトレードをひたすら繰り返すタイプは、大成しないタイプに分類されるでしょう。
でも、僕みたいなトレーダーは、利益は小さいですが、あまりメンタルコントロールがいらないってメリットもあると思うんですよね。
大損しないトレードをしているので、大きくメンタルが崩れることもないんです。
その代わり、大きく稼げることも少ないんですが、それは別に気にならないので自分には合ってると思ってます。
トレーダーとして一時的に大成功して数億円を稼ぐ人も珍しくない時代ですが、20年とか第一線でトレードし続けている人は少ない気がします。
結局、伸るか反るかで大成功するタイプの場合、大きく負けることも起こる人なので、市場から撤退させられる事も起きやすいですから。
要は、最後にどれだけ稼いだお金が残っているかが勝負なので、僕は人生単位で考えてトレードの理念(方針)をヨワヨワにしてるわけです。
トレードスタイルはどうやって決めたの?
メンタルコントロールの話と重複しますが、トレードスタイルは「退場に追い込まれないやり方をする」という理念からです。
どんなにチャンスに見えても大きく勝とうとせず、いつもと同じ利益を積み重ねるスタイルです。
ですから、IPOとかも基本的に興味がありません。
あの手の方法で成功してしまうと、楽に稼ぐことを目指してしまうと思うので、手を出さないと決めています。
自分の場合、これ(デイトレード)しかないって感覚で独立してるので、退場させられることだけは避けなければなりませんでした。
潤沢な資金があるわけでもなかったので、おのずと今のスタイルになったというだけの事です。
鬼滅の刃で言えば、善逸のように1つの型を磨き上げる剣質です。
コツコツやれる反面、器用さに欠けるので、ただただ得意な銘柄で勝ち続けることを意識するのがベストなのです。
このように、自分の性格に合わせて刀の振り方を考えるべきだと思います。
誰かの手法を聞いたり、真似してみたところで、なかなか上手くはいかないものだと思います。
順張りと逆張りは、どちらを重視すべき?
僕的にですが、どちらかと言えば順張りだと思います。
確率論というか、可能性として順張りに分があるシーンが多いと思うからです。
逆張りって、順張りを欲張っただけの事だと思うんですね。
結局は、反転するのを待っているので、最終的には順張り状態になるのが成功・・ってことですよね。
逆張りの場合、現在のトレンドに逆らって入っている時点で一時的なマイナスになる可能性が高いわけです。
だったら、上昇の初動を掴む意識を持ったほうが勝てる可能性が高いと考えるのが優位性の高い思考だと思います。
一般的に正しいと言われている事とかは関係なくて、自分の思考力で優位性の高い入り方を考え抜く事が大事です。
例えば、損切のパワーで株価が上昇しているような場面では、行き過ぎによる調整が起こる可能性が高いわけですから、逆張りの方が取りやすいと感じる場面もあります。
ですから、臨機応変に、どちらもバランスよく使用していいのではないかと思います。
バランス感覚がすごく大事です。
ナンピンはしない方がいいって本当?
株の本とか、有名な投資家なんかは、ナンピンはするなって書いているケースが多いと聞きます。
あまり株の本とかも読まないので、良く知りませんが・・。
株って、勉強すれば勝てると思っている人がいますが、メンタル面の要素とか思考力の勝負になることが多いです。
変な話、日々変化する市場を相手にするのに、数年前の常識なんて勉強する意味があるの?ってことです。
本で学ぶとしたら、基本的なこととか、注意点みたいな事だけなんですよね。
ナンピンをするかしないかは、トレード手法や方針に係わる部分ですから、誰も正解を知り得ない事柄でしょう。
資金が少ない人については、しない方がいいのは当然でしょうし、したくてもできない事が多いはずです。
僕的には、ナンピンを絶対にダメとは思いません。
実際、ナンピンで助かったこともありましたし、資金的に余裕がある人ならやるべきシーンも多々あると思います。
ナンピンをするべからず! みたいな事を提言している本は、タイトルとして目を惹きたいという都合が強い気がします。
書いている本人も、きっと本音では「実際、そうでもないんだけどね」なんて思ってるんじゃないですかね。
事業経営において当てはめてみても、借り入れをして成功する事例なんて珍しくもなんともない事ですよね。
一時的に資金を繋ぐ行為って、リスクをしっかり認識していれば良い結果をもらたすこともあるのですから。
勝てる可能性の高さは、どこで見分けてるの?
勝負の見極めは、感覚(直感)に近いものが大半を占めてると思います。
でも、その感覚は、普段のトレード経験からきてるので、結局は積み重ねなんですよね。
僕がオススメしたいのは、同じ銘柄をしばらく継続して取引してみることです。
相場の特徴とか、値幅なんかが見えてくるので、段々と直感が芽生えてきます。
繰り返していると、一番最初にトレードした時の感覚と、何度もトレードした後の感覚では、決断のポイントが変わると思います。
「こんな時もあるのか」という意外な動きを経験すればするほど、株の難しさも理解できます。
これが個としての経験値となり、それを使って直感的な判断している、という事になると思います。
イコール、「特需での動きか、損切のパワーなのかを見極める」という事でもあると思います。
チャートは何分足を使っている?
5分足しか使いません。
この理由は、利用している人が最も多いチャート足だからです。
ロットの上げ方にコツはありますか?
これは、私が聞きたいです。
一番の課題というか、自分の答えとしては「資産を増やして心理的余裕をつくるしかない」って感じです。
だって、100万円しか持っていない人が100万円の損を出したら一文無しじゃないですか。
一方、資産が何十億もある人は、1千万の損をしても「まあ平気か」と思えそうですよね。
結局のところ、自己資産の増加率からメンタルの調整をしていって、少しずつ複利を増やしていくしかないんじゃないでしょうか。
私は、本当の成功とか、資産を大きくしていくのはこれからが本番・・・と思ってるので、まだまだ生意気なことは言えません。
この質問については、僕よりもっとハイクラスなトレーダーに聞いた方がいいです。
投入額の目安はどうやって決める?
投入額については、一般的に、自己資力の〇%まで・・等といった目安を持っている人が多いみたいですよね。
僕の場合は、これとはちょっと違う感じです。
パーセンテージで考えるのがあまり好きではないので、金額での目安にしています。
今の自分が不安にならない額で取引をすれば良いと思いますし、そうでないと冷静なトレードができないですよね。
僕の場合、1回で500万円を超える取引をすると、プレッシャーを感じる段階です。
いつも通りやればいいのは分かっていても、やはりどこかで意識してしまってると思うので。
少しずつ慣れてきたかと思うと、ちょっと大きな損切が出たりするんですよね。
そうなると、また最初から・・みたいなことを繰り返してしまって、なかなかロットが上がらないという事になります。
考えてみれば、投資金額が大きくなっているのですから、利益も大きくなるはずですよね?
でも、心理的にビビルので、利益確定が早くなってしまう傾向があります。
ということは、普段のトレード感覚と違っていて、精神的な面でロットを上げられていないことになります。
自分の場合、このような己との闘いをしながら投入額を決める感じです。
ここは、欲がある人の方が成長が早いのかもしれません。
一日に何回くらいトレードするの?
まず、各自で自分の特性を考える事だと思います。
その上で、数をこなした方が良いのか、回数を絞って確実に取引をするのかという判断が必要だと思います。
僕の場合で言えば、スキャルピングのような手法が得意ではないので、取引回数が少ない方だと思います。
ワンクリックで約定する取引に抵抗がありますし、ミスも多くなりそうな気がしてしまうので、別の道を選びました。
スキャ専門の人は、普通に一日100~500回くらい取引をするらしいのですが、僕の場合はせいぜい5回程度です。
取引回数の経験を積むスピードとしてはかなりスローになりますので、もしかしたら数年後とかに通用しなくなる可能性もあるやり方なのかもしれないです。
スキャ専門の人達は、僕よりも実力が確かな人が多いと思うのですが、AIという敵も出てきていますよね。
今の実力を崩される日がいつ訪れてもおかしくないと思います。
結論としては、「自分が最も多く取引できる限界点で勝負していくしかない」という事だと思います。
回数をこなす程、自分の本当の実力が証明されていくわけですから、回数は増やさなければいけません。
でも、無理をして増やすことはマイナス効果になりますから、自分が最も高いパフォーマンスで取引できる回数をみつけるのが良いと考えてます。
僕の場合、一日に1回のこともありますし、全くトレードをしない日もあります。
15時以降や、土曜日等にちょっとした副業をしているので、これがトレードにも良い影響を与えていると思います。
多少でも他の収入があると焦らなくて済むので、こんなやり方も検討されると良いと思います。
僕の場合、専業にこだわる必要はないので、少しトレーダー寄りな起業家スタイル・・みたいな感じが合っているようです。
冷静でいるためのコツはあるの?
僕の持論としては、何かに置き換えて考える癖をつける事だと思います。
勝負事には、本質的に同じ考え方で良い部分があると思うので、恋愛に当てはめるとか、サッカー等の得意な事に置き換えて考ると冷静になれると思うんですね。
要するに、より多く経験したことのある場面に置き換えると、難解な数式を簡略化するみたいな効果があるわけです。
例えば、デイトレ―ダーという言葉は、普通の人達にはあまり聞き慣れない業種です。
ですから、イメージとして「まともに働いていない人」みたいな印象を持たれたり、「ハッピーリタイアした人」みたいな勘違いをされます。
もっと厳しく捉えると、選んではいけない職業として分類されているような感じです。
こういった不慣れな言葉を「仕事」という言葉に変換して考えることによって、正しく判断できると思うんですね。
初対面の人から、「僕は、法律を守って努力し続ける仕事をしているんです」と聞いたら、立派な仕事をしているように思いますよね。
これに当てはまる業種は無数にありますけど、どんな仕事だとしてもマトモな仕事であることは間違いありません。
でね、デイトレーダーもこの中に当てはまる仕事なんですよね。
だから、専業トレーダーに対して、「働いていない人」という認識を持つ人は、冷静に物事を判断していない状態なわけです。
一般的に、仕事で成功するには、努力がいります。
真面目にコツコツやって出世するのも良いでしょうし、一発逆転的に大きな契約をとりにいく努力でもいいですよね。
こういった人達の努力を批判する人はいないのに、何故か「トレーダー」と聞くと偏見を持ってしまうわけです。
これって、トレーダーの仕事を冷静に見ていないことに他ならないと思うんです。
僕がこの仕事(デイトレード)を何年も続けている事は全く凄いことではなくて、皆さんが会社を辞めずに働いているのと同じ事です。
仕事だからやらなければいけないし、仕事だから上手くやるための方法を追求しつづけないとクビになるって事なんです。
フルコミで働いている営業マンみたいな面はありますが、安く仕入れて高く売るという仕事であることに変わりはありません。
真意が伝わっていれば幸いです。(笑)
ひとりごと
誰かにに聞かれたわけではないものの、誰かの役立つかも・・と思うような事を以下にまとめました。
思い付いた事等があれば、追記していきたいと思いますので、ブックマーク等に入れて、たまに覗いてみてください。
ギャンブルと株の違い
株は2分の1で逆方向に動くので、ギャンブルと同じだと考えてしまいがちです。
実際、株はギャンブルみたいなものだと言う人は、結構よくお見かけします。
2分の1で負けるなんて、伸るか反るかの勝負なのだからギャンブルだと考えているのだと思います。
一方で、おそらくは専業トレーダーの人で株取引をギャンブルだと思っている人は皆無です。
つまり、プロである程、そんな考え方はしていないって事なのです。
ビジネスでの起業においても、成功か失敗は2分の1です。
ですから、ギャンブル理論が正しいのであれば「開業するなんてギャンブルだ」という事になってしまいます。
これって、ちょっと頭の悪い考え方だと思いませんか?
儲かる可能性が高いと思って実行するビジネスに対して、「それはギャンブルだね」と決めつけているのと同じです。
例えば、「右手と左手は反対の方向を向いているんだよね」と言われても、「う、うん・・だからなんなの?」ってなりますよね。
僕としては、これとあまり変わらない理屈に聞こえてしまうんです。
単純に考えれば、世の中の多くは2分の1で考えることもできますから、前提条件の置き方を間違えています。
「生きるか死ぬか」・「成功か失敗か」・「男か女か」・「好きか嫌いか」等・・結局は同じような思考ですよね。
あまり蓋然性を感じません。
株をギャンブルだと考える人達は、自分の負けを正当化したいのかもしれません。
デイトレードって、運の要素を減らしていく作業なので、実力がなければ長期的に結果は出せないんです。
当然のことながら、トレーダーはギャンブラーではありません。
むしろ、彼等は確実性を求めている人達です。
回数が多いトレード手法というのは、本来(実際の実力)の確率にどんどん近づいていきます。
つまり、やればやるほど実力が露呈することになっていく手法ということです。
ですから、スイングトレード等に比べてデイトレは難しく感じる人が多いでしょう。
数学的な観点からも、デイトレで一定期間を生き延びているトレーダーは、どんな相場でも生き残れる実力があるという証なのです。
話が長くなりましたが、このような理由から、株はギャンブルではありません。
株での資産形成はトレーダーの経営力によるものです。
私の持論
専業目線でやるなら、株の確率(結果)は3分の1と理解した方が良いと思います。
勝ち・負け・引き分けの3パターンです。
「厳密に言えば勝ちか負けだろう」と言う人もいそうですが、感覚的な問題としてそれではダメって事です。
例えば、ショック安に巻き込まれる場面で数万円の負けで済んだ・・というような場合では、引き分けや勝ちに近い感覚を持つべきです。
2分の1思考は、勝ち負けにこだわることにも繋がってしまい、判断を誤らせることがあります。
短期トレードでの同値撤退の価値は、プラスになったのと匹敵するくらいの成果になるケースがあります。
ですから、瞬間を戦うデイトレでは手数料は損として考えるべきではないでしょう。
本当に2分の1の確率なら、私はこの仕事をやりません。
むしろ、そこ(何故、2分の1を崩せるのか)を論じるべきだと思います。
専業トレーダーは、自分の分析や思考等によって、2分の1以上の勝率にできると思うからやるわけです。
勝率が60~70%あれば、継続することで資産が増えていくのですから、それを目指す人が「株は2分の1だ」なんて考えるのは矛盾してますよね。
優位性と確率論は、似て非なるもの、と考えましょう!
デイトレとスイングの視点の話
デイトレとスイングでは、かなり視点が違います。
なので、普段やっていない方のトレードをする際には、かなり大きな思考の切り替えが必要になります。
「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、私はあえてこの感覚でやる部分があります。
デイトレは、まさに「木」だけを見ている状態で、そうしなければいけないトレードです。
この違いを時間軸の違いです・・等と説明しても、なんだかピンと来ないですよね。
例えば、日本でもシングルマザーが増えていて、貧困の被害者となっている子供がいます。
ここだけを見れば、とても可哀そうなことに感じますし、大きな問題に思えませんか?
でも、世界を見渡してみると、子供が労働をさせられてたり、お金のために子供が売られたりもしています。
飢えや病気で倒れていく子供も大勢いるのです。
このように、世界的な視点で見て比較してしまうと、日本の貧困層が恵まれているようにも見えてきます。
きっと、日本で貧困に苦しむ子供が、大金持ちの家に生まれた人間に見える人達もいるでしょう。
視点を変えるだけで、物事の捉え方や重要性に心理的な変化が起こりますよね?
これと同じ現象が株トレードにおいても起こると認識しなければならないということなんです。
この話で言えば、目の前にある貧困問題を相手に真剣に取り組むのがデイトレードです。
一方、スイングトレードは、世界的な視野で問題解決を考えていくようなイメージです。
影響される材料の規模も違いますし、仕事の内容もかなり異なることが想像できますよね。
デイトレとスイングも、これと同じくらい違うと考えないと、上手くいかなくなる時が来るってことです。
損小利大の実現方法
どんなにベテランのトレーダーでも、損小利大を実現するのは至難の業です。
一般の投資家の場合、損大利小になる傾向がありますが、これには単純な理由があります。
この理由は、分かっているようで分かっていない人が多いと思いますので、ひとり言として書いておきますね。
利益が小さくなる人は、利益が出た時に「今のうちに利益を確定しておこう」という行動に出る傾向があるということになります。
一方、利益が大きくなる人は、「もっと増えるまで待って利益確定しよう」と考える傾向があるわけです。
これって、どっちが正解だと思いますか?
損小利大を実現するには、増えるのを待たなければならないということになりますが、それだと損も大きくなりそうですよね。
利益確定時期を伸ばすことになりますから、急落やショック安等に巻き込まれる可能性も高まります。
つまり、どっちも正しくて、どっちも間違っているんですね。
要するに、時と場合によるって話ですし、トータルでのバランス力なんです。
なので、変にルールを決め過ぎている人は上手くいかないでしょうし、損切ルールでトレードするならばAIに任せておけばいいと思います。
機械(AI)は、感情を抜いたトレードができますので、このやり方で勝負しても勝てるわけがないと思います。
そう考えると、AIがプログラム上の規則として必ず利確や損切を行う事になっている場面は、「人間だけが粘れる場面」ということにもなりますよね?
人の手でトレードするからには、AIが損をしている(不利になる)場面で行うべきです。
私の場合、AIに勝てる自信もありませんし、AIにとって不利な場面を見抜けるわけでもないので、自分のトレード方針を『損小利小』と決めました。
そして、損を小さくするという意識よりも、いかに小さな労力(ストレス)にするか、というところに意識を向けています。
自分の実力を客観的に考えるほど、損を小さくして利益を大きくするなんて天才的なことは無理だと思うに至ったからです。
そんなところで理想を追いかけていても意味は無いです。
小さくても負けないトレードをすることを目指し、それで勝率が良ければ負けにはならないのですから。
60~70%の勝率を目指し、損小利小で頑張る事から始めてみてはいかがでしょうか。
利益が小さくても、勝って終わることを優先するのが私の中での正解です。
トレードは経営と同じ
私に株の相談をしてくる人は、経営者の方が多いです。
コロナ流行前は、よく高いお寿司屋さんに呼ばれ、色々と情報交換をしていました。
私は、実績のある経営者の方は、株で勝てる可能性が高い人だと思います。
でも、実際に経営者の方々に聞いてみると、トータルで勝っている人を見かけません。
この理由は、どこかでギャンブルになってしまっているからだと思います。
本来の経営感覚で取り組めば、事業と同じように成果が出せる人達だと思うのですが、株に関してはビジネス感覚で臨んでいないわけです。
簡単に言えば、経営で成功したお金を、ギャンブル的に増やそうとしたから減ってしまったという事だと思うんですね。
私は、トレードを仕事として捉えているので、短期事業がデイトレードで、長期事業がスイングトレードという感覚を持っています。
事業において、短期的に利益を上げようと頑張る場合、目先の売上を増やすことを考えますよね。
「今日、何ができるか」という感覚で、突発的な売上発生を狙って営業回りをするようなイメージです。
なんとしてでも、今日中に1万円の売り上げを立てて来い!
デイトレードは、上司や社長からそんな指示が出ている感覚で取り組むものなのです。
一日に数千円でもいいので、必ず成果を出すことが必要です。
ですから、いかに小さな労力で数をこなすかや、確実に売上を生むことを考え抜きます。
そうすることで、その会社に在籍できる(市場にいられる)ということです。
おそらく、優れた経営者の方であれば、一日に数千円を稼ぐノルマは簡単にクリアできる事だと思います。
デイトレードは、このような仕事を相場の中でやるだけの事であって、営業経費がかからない分だけ数をこなせって話です。
一方、実経営での長期事業計画は、時間をかけて売上の柱にしていきたい事業ということですよね?
今すぐ利益には繋がらないけれど、続けていればきっと事業になる、と感じる対象に投資をすることになります。
そして、利益が出るまでは、資金をホールドされることになりますから、基本的には余剰資金でやることになるでしょう。
これって、中・長期のスイングトレードと全く同じ感覚だと思います。
塩漬けになったとしても、じっくり持っていようと思える銘柄を選別し、余剰資金で行うわけです。
長期事業をギャンブル的に始めれば、必ず失敗して大きな損失になるでしょう。
逆に、勝ち戦となるよう、綿密な計画とリスク対策を持って臨めば、かなりの確率で成功できるという事だと思います。
このようなビジネス感覚で考えれば、トレード業も同じような仕事だと思いませんか?
感覚をかえるだけで結果が変わりますし、得意な事に当てはめて考える発想が大切だと思います。
教えて欲しいと願う人達への忠告
冗談なのか本気なのかは分からないですが、「俺にも株のやりかた教えてよー」等と言う人が結構います。
結論から言うと、僕は教えないようにしています。(教えたくないのではなく、あえてそうしてます)
理由は、出し惜しみとかではなくて、教えても意味がないと思うからです。
仮に、世界一のトレーダーの手法を全て教わったとしても、全く同じトレードをすることは不可能ですよね?
これと同じで、他人と同じやり方は実現できないものなので、教えても時間を無駄にさせてしまうと感じます。
必ず自分だけにしかない癖とか、考え方とかがあるので、人に聞くよりも自己認知に時間を使うべきでしょう。
確かな実績のあるトレーダーから投資法等の教材を買ったとしても、参考になる程度だと思います。
極端な話、「教えても真似できないと分かって売っている」という事です。
自分が発見した投資法を広げてしまったら、その手法で食べていけなくなるかもしれません。
自分がリタイアするから良いと考えたとしても、お金に困っていないのですから、教材を売る理由にはなりません。
そう考えると、「皆も株で成功してほしい」とか、慈善的な理由でしか販売理由が見当たりませんが、それならば無料で配布すればいいと思いませんか?
結局のところ、偽物トレーダーとか、億トレーダーの域に到達していない人達が副業的にやっているものである可能性が高いという事です。
下手をすると、販売元は、暴力団等がつくった詐欺集団かもしれませんから、本当に気を付けてください。
トレード教材を売る人達って、そんな連中だと思った方がいいってことです。
話をまとめると、株をやるために自己認知を手伝うとか、考え方を教えることは可能です。
でも、良い手法とか、良い銘柄を教えてもらうとする行為は、本当に意味のないことだと考えた方がいいです。
本からヒントを掴みたい方へ
私は、それほど本を読んで勉強したタイプではないのですが、過去には何冊か目を通した本があります。
その中で、今でも自分のトレード等に良い影響を与えてもらったと感じる本がありますので、最後にご紹介しておきました。
真剣に投資をしていきたいと考えている人は、読んでみると良いと思います。
日本の市場は、外国人投資家によって動かされているのが実情です。
この本は、外国人の基本的な動き方等を知るために読んでおくと良いです。
重要なのは、このような本を読んだ人達がどう行動するようになるのか、という視点でも学ぶことだと思います。
つまり、皆の常識が変わると、個人投資家の投資行動も同じように変化していくので、それに合わせて少し先をいく手法で挑むという視点も大事ってことです。
この本の知識を活かせるかどうかは、あなた次第・・みたいな内容でもあると思います。
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