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向いていないかどうかを判断する方法

今の仕事は自分に向いていないのではないか」とか、何かの勉強(受験や資格試験等)をする中で「自分には無理かも」等と考える事ってありますよね。

このような理由から、会社を辞めるとか、勉強を断念するといった決断をする人も少なくありません。

でも、その中には、「実際には充分な適性があった」という人も必ずいますから、正しく判断することが必要ですよね。

その後の自信や、生き方にも影響してきますので、向き不向きについての判断は、人生単位で見ると思っている以上に大きな決断なのです。

 

向いていないかどうかの判断方法

自分には無理なのではないか・・・自分には向いていないのではないか・・・と考える理由は何でしょうか。

この答えはとてもシンプルで、ズバリ、「上手くできないから」です。

 

もっと具体的に言えば、人に比べて成長が遅いと感じる・・・という事なのでしょう。

最初から上手くできる人なんていない事は分かっているが、その上で悩んでいる・・みたいな感じです。

 

そこで、今からいくつかの判断方法を提示しますので、是非トライしてみてください。

この判断方法に沿って考えれば、向き不向きの判断が一歩前進すると思います。

 

 

身体的な適正への考え方

一定のIQセンス身体能力等を必要とする業種の場合、そもそものスペックとして「向いていない」という事が起こることもあるかもしれません。

この判断を行う基準は、「努力しても届かない程の不足があるかどうか」で判断すべきです。

 

そもそも、人間の身体能力や知能指数は、健常者であればそう変わりません。

ですので、現状で才能やセンスがないと感じる人でも、努力次第で一般的な専門職として働くことは可能なはずです。

 

一方、苦労して上手く出来るようになった人や、元々の適正が高かった人の中には、「自分の才能が高いからだ」と思いたい人もいます。

実際、本気でそう信じている人もいるでしょう。

 

すると、そんな人達の中から『君には才能が無いんじゃない?』等と、心無い事を言う人が出てきます。

このように、継続すれば誰にでもできるような事なのに、「自分は他の人とは違う才能がある」と勘違いしている人は結構います。

 

こんな人達の言葉には、自分には才能があると主張したい顕示欲が現れています。

つまり、貴方に才能が無いのではなく、上手くできるようになった事を自慢したい人に中傷されているだけなのです

 

こんなつまらない理由で、貴方の未来を閉ざす必要はありません。

要するに、人になんと言われようと、それを判断基準にしてはいけません。

また、絶対的な欠落でもない限り、自分の才能を否定すべきではないのです。

 

成長スピードでの判断基準

同期や同僚等に比べて、物事を習得するスピードが遅い人は、「向いていないのかも」と考えがちです。

このように、成長スピードで適正を判断する時に注意していただきたいのは、時間軸についてです。

 

短期的には、向いていない状態だったとしても、10年後、20年後には誰よりも向いていたと言われる状態になることもあるからです。

例えば、天才的な成長スピードで仕事を覚えた人が、あまりにも簡単すぎてその仕事に飽きてしまったらどうでしょうか。

 

きっと、「もっと面白くてやりがいのある仕事に就きたい」等と考え、転職をしていくことになります。

これって、その仕事に向いていなかったとも言えると思いませんか?

 

結局のところ、長く楽しんで取り組める適性がなければ継続できませんから、向いていないということになるのです。

成長スピードや物覚えの悪さで悩んでいるなら、仲間との人間関係で愛されることを目指すとか、違った角度での努力をすれば良いのです。

待ってさえもらえれば、貴方もいつか習得することができるのですから。

 

要するに、人と習得スピードを比較して判断するのではなく、自分が努力を続けられる環境をつくれるかどうかで判断すべきという事ですね。

人間関係に問題がある場合は、同じ職種で会社を変えるのが正しい判断ということになるでしょう。

 

メンタル適性について

精神的な面で弱いと感じたり、極度に緊張しやすい体質等が弊害になることもありますよね。

芸能人のように、人前で活躍している人達の中にも、同じような悩みを持っている人がたくさんいるそうです。

 

大事な場面でヘマをしてしまうとか、緊張によって本来の能力が発揮できないという悩みは、誰にでも起き得るものです。

スポーツ選手でもそうですし、営業マン等においても同じですよね。

 

たった一回しかないチャンスを活かせるような人は、緊張下でも成功確率が高いという事になります。

訓練や経験による慣れが必要になるわけですが、そのための回数や時間に個人差があるという事ですね。

 

効果的と言われている対策法としては、より過酷な状況を経験することです。

例えば、高所恐怖症の人が、バンジージャンプを経験したら、今まで怖がっていた高さが大したこと無く感じたりするのです。

 

おそらく、戦争を経験した人と、そうでない人とでは、戦う怖さとか、仕事での苦難等への捉え方が変わります。

あの体験にくらべれば大したことではない」と思える経験があると、メンタル的に強くなるという事だと思います。

 

経験を積み重ねる努力や、メンタルを鍛える努力を充分にした上で、それでも無理だと感じた時は、向き不向きを考えても良いと思います。

 

好きか嫌いか

向き不向きを考える前に、もう一度、根本的なニーズに目を向けてみましょう。

それは、その仕事が好きかどうかです。

 

何かの勉強や資格等にチャレンジしているなら、その夢をどれだけ叶えたいか、というニーズに目を向けましょう。

その努力によって手に入るものを具体的に想像し、継続して頑張ることができれば文句なしです。

好きな事ならば、目の前にやめたくなるような壁があったとしても、結局はその先にある未来を力に変えられる可能性が高いという事です。

 

自分のやっている仕事や会社の労働環境が好きなら、その時点で向いていると考えて良いと思います。

仕事内容だけではなく、仕事仲間や取引先等、「好きだな」と思える部分があれば相殺できるはずです。

継続していれば必ず結果も出ますし、力もついていきますから、好きな部分があるなら安易に「向いていない」等と考えない方が賢明ですね。

 

継続するモチベーション

何かを習得したり、何かを達成するためには、必ず継続した努力が必要になります。

長期的に活躍しようとすれば、必然的に努力の量も増えていくものです。

 

そもそも、自分がやりたくて始めた事なのですから、目の前の壁にいちいち向き不向きを考えているのは矛盾した思考です。

何事も、スタートしたという事は、どこかに自分にもできる可能性を感じていたから始めたということです。

 

自分の可能性を信じた瞬間を忘れることなく、気持ちがブレないように意識して継続することが一番の対策と言えるでしょう。

とどのつまり、継続できる気持ちが才能であり、「向いている」という事なんですよね。

 

どんなに才能があっても、継続できなければ意味がありません。

金メダルをとるような選手でさえも、口をそろえて「自分よりも明らかに才能のある選手はたくさんいた」と言います。

つまり、持って生まれた才能ではなく、最後まで本気で継続し続けられた人が勝つのです。

 

モチベーションの考え方

モチベーションとなる対象は、人によって大きく異なります。

人から褒められることをモチベーションにできる人もいますし、顧客からの感謝が嬉しいと感じる人もいます。

 

一方、お金を稼げることがモチベーションになる人もいますし、異性にモテるために頑張る人もいます。

このように、自分に合った「エサ」を設定し、それに向かっているという環境形成も大事だと思います。

 

しかし、すぐに成果が出ないとモチベーションが下がってしまう・・という人もいるでしょう。

ですから、目的を達成できるまでの期間時間軸)に合わせたモチベーションが必要になるという事なんです。

 

例えば、最低でも10年はかかると分かっている目標に対して、「異性にモテたい」というモチベーションは無意味ですよね?

努力をつづけてもモテるようになるのは10年後ですから、きっとその前に挫折します。

 

ですから、目的達成まで維持できるようなモチベーションを設定できれば「向いている」という事になります。

最期まで維持できるモチベーションがあるかどうか、考えてみることも大切ですね。

 

辞めるための言い訳はダメ

若い世代の人達は、あらゆる事に対して経験が少ない状況です。

人生経験が短いわけですから、そのための判断材料が少ないのは当然ですよね。

 

ということは、年齢が若いと、正しく判断する材料が少なく、向き不向きを判断する力も低いってことです。

その割には、「向いていないと思ったのでやめた」と言い訳をする若者が多いと感じます。

 

自分が継続できなかっただけという事実を、「向いていなかった」という理由で誤魔化してしまう人は成長しません。

本人がその事に気付いていれば(プライドが高くて本当の事が言えないだけなら)良いのですが、無意識に正当化しているなら要注意ですよね。

 

繰り返しになりますが、大抵のことは真剣に継続することによって克服できます

この事は、あらゆる分野で先駆者達が証明しているのです。

 

まとめ

 

自分が向いていないのでは・・と考えた時、殆どの場合は気の迷いです。

第三者からの心無い意見や、結果が出ないために精神的な影響が出ている状態に陥っただけで、向いていないわけではありません。

 

不安になった時は、冷静になって自分が何故スタートを切ったのか考えてみてください。

そして、本当に継続できない程に辛い事なのか、もう一度考え抜きましょう。

 

続けているだけでも前進していると気付くことで、今目の前にある壁を乗り越えられることもあるのではないでしょうか。

この記事でご紹介した、本質的な判断基準に基づいて、今チャレンジしている事柄について考えてみてください

この記事が、誰かの挫折を食い止めるきっかけになれば幸いです。

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