結界は目に見えないものですから、「映画の見過ぎでしょ」なんて言う人も多いと思います。
疑って当然の話なのですが、その一方で、歴史的に面白い事実も存在しています。
日本では、遥か昔から結界を意識された施術が行われていた歴史があり、陰陽師が公務員のような存在だった事も知られています。
神社の鳥居も結界の一種であり、改めて考えてみると、身近なところで結界が使われています。
現在でも、知らず知らずのうちに使っている結界が数多く存在しており、意外に自然な形で受け入れている事に気付きます。
結界とは何か
単刀直入に、「結界って何なんですか?」という部分ですが、簡単に言えば、結界とは『隔たり』のことで、設置物等によって物質的な隔たりを生じさせるのが基本形になるそうです。
例えば、神社の鳥居は「ここからが神様の領域ですよ」という結界を示していて、結界を信じていない人達であっても、心理的効果を受けていることが想像できます。
神社の鳥居を通る前、身が引き締まる感覚になったとしたら、それは何の力でしょうか。
このような心理的効果が結界の始まりで、これを高度化したのが陰陽師だと考えれば良いと思います。
皆さんは、小学生の頃、「エンガチョ!」という言葉を見聞きしたことがありませんか?
あれも一種の結界だそうです。
指の形などを普通とは違う形に組むことで、相手に対して心理的な効果を生じさせています。
陰陽師や高僧などは、これに強い念や霊力(祝詞など)を乗せ、より強い結界を張る術を持っていると理解すれば良いのではないでしょうか。
身近なところでは、各家庭にある門扉・玄関扉・植木等も結界の一種と言えます。
その物体があるだけで、なんとなく入りずらくなりますよね。
外からの侵入され難くなる障壁になっていれば、それだけで結界と言えるわけですね。
このように、日本では、昔から物理的に何かを設置して結界の効果を生じさせる文化があるのです。
非現実的なものとして捉えるのではなく、心理的な防御法と考えれば、現実的な技術に思えてきませんか?
陰陽師による結界の話
遥か昔、日本には陰陽師という職業があり、公務員のような立場で働いていました。
安倍晴明が有名ですが、実際にこのような人達が活躍し、国側もその力を信じていた事実があります。
皆さんも、なんとなく大安や仏滅を気にしていたり、厄とか方位を気にすることがあると思います。
このような迷信的な文化が根強いのは、陰陽師のような能力を信じてきた背景があるのかもしれません。
当時、力のある陰陽師によって、東京に結界が張られたそうです。
現在もその結界が災いを防いでいると信じられているようです。
神社だけが被害を受けなかった・・といった話があるのは、災害や地震に強い場所に結界が効いている証なのかもしれません。
結界の強さ
物を使わずに結界が張るには、規格外の精神力(念)や素質が必要だそうです。
神様や霊力を借りることができる人は、強い結界を張れることにもなります。
この手の人は、少し練習(修行)すると、除霊や交霊を行えるようなレベルに到達するケースもあるそうです。
古の陰陽師達は、病気や災害から都を守るための結界を張り、それが現在の山手線界隈に位置するそうです。
一説によると、結界や除霊等の霊力は、呪術と紙一重にあるとされています。
要するに、使い方次第によっては人を苦しめる術にもなってしまうのだと思います。
そう考えると、人知を超えた力は、世のため人の為になる使い方が出来る人にのみ授けられるものなのだと思えてきますね。
まとめ
結界とは、隔たりをつくって何かを入りにくくする意味があるものです。
ですから、地面に線を引くだけでも結界ですし、土地の境界も結界の一種と考えることができます。
話をまとめると、物理的な結界と、霊的な結界が存在しているということです。
そして、霊的な結界の存在や効果については、誰も証明することができません。
でも、実際に陰陽師や霊能者によって問題が解決されている事例も多く残っており、一方的に否定することもできないと感じます。
この手の話に否定的な人も多いと思いますが、否定するにしても、存在しないことを証明しなければフェアではありません。
皆さんは結界の存在について、どう解釈されたでしょうか。