2020年12月13日に開催された阪神ジュベナイルフィリーズで優勝したことで一躍有名になった白馬「ソダシ」についてまとめました。
耳慣れない言葉に、「ソダシって何?」と不思議に思った方もいたのではないでしょうか。
この記事では、ソダシがどんな馬なのか、簡単にご紹介していきたいと思います。
ソダシが希少な存在である理由
競馬界では、「白馬は走らない(強くない)」というセオリーがありました。
事実、白馬がG1をとったことが無かったのです。
そもそも、白馬が生まれる確率が低いので、その中から強い競走馬が生まれてくる確率も低いという事情がありました。
ですから、白馬が重賞レースに勝つだけでも話題になる事柄なわけです。
以前、ユキチャンという白馬が活躍し、話題となったことがあります。
ユキチャンは、G2~G3の重賞で3~4勝しただけでしたが、今回のソダシは、白馬達の歴史を変えるG1制覇の夢を果たしました。
当然、話題になるわけですよね。
2020年度は伝説の年
2020年度という年は、競馬界で珍しい記録が次々と出た年でもありました。
歴史を塗り替える名馬が輩出され、2020年度のジャパンカップの顔ぶれは、かつてないメンバーだったと言っても過言ではないと思います。
3歳の牡馬と牝馬の両方から、無敗伝説を更新する名馬が誕生した年でもありました。
しかも、この無敗の3歳馬2頭がジャパンカップで競い合うことになったのですから、盛り上がらないわけがないですよね。
コロナ渦でなかったら、競馬場は凄い動員数になっていたのではないかと思います。
更に、今回のジャパンカップは、9冠(G1を9勝)の偉業を成し遂げたアーモンドアイの引退レースでもあったのです。
これほどの名馬が揃い、G1馬がひしめき合うレースは本当に珍しい事です。
今後も、同レベルのメンバーが揃う事は無いかもしれないくらいです。
そして、2020年のジャパンカップは、無敗の3歳馬2頭を抑えてアーモンドアイが有終の美を飾りました。
そんな中、現れたスターホースが白馬『ソダシ』なのです。
2020年、盛沢山すぎでしょ・・。
では、もう少しソダシについて詳しくご紹介していきますね。
ソダシの血統と特徴
ソダシの親馬は、お父さんが「クロフネ」という馬で、お母さんが「ブチコ」という白毛馬でした。
クロフネは、芝でもダートでも走れる万能な馬で、特にダートホースとしての実績が光る競争馬で、G1レース(NHKマイル)でも勝利しています。
ブチコは、白毛なのですが、黒いブチ模様があり、ブチ猫のような珍しい毛色の馬でした。
戦績は、競走馬としては決して活躍したとは言えない結果で、重賞レースで勝つこともありませんでした。
このブチコの母馬が、完全な白毛で、シラユキヒメという馬でした。
ブチコと同じく、あまりレースでの活躍はしていませんが、シラユキヒメの父親は名種牡馬のサンデーサイレンスです。
ソダシの強さは、サンデーサイレンスとクロフネの能力を引き継いだように見えますね。
早熟な可能性大
ソダシの父(クロフネ)は、比較的に早熟なタイプの馬でしたが、ソダシは更に早熟な可能性もあると思います。
早熟の馬の場合、翌年の5月前後がピークになる馬もいますので、引退までの期間が短いかもしれません。
2歳馬は、まだまだ仔馬ですから、落ち着きがないとか、騎手の指示が届かないといった事も起きやすいです。
ですから、阪神ジュベナイルフィリーズや朝日フューチュリティに出場できるのは、2歳馬の中でも成長が早いタイプの馬達になります。
人間の子供でもそうですが、同じ年齢でも落ち着きのある子がいたり、いう事を聞かない子がいたりしますよね。
ソダシは、そんな難しい時期にG1で優勝したわけですので、早熟タイプの可能性が高いのです。
ソダシを見ている限り、騎手のいう事を比較的素直に聞いて真面目に走るタイプのように見えます。
競馬界の芦田愛菜ちゃんのような存在かもしれませんね。
ソダシの重賞戦績
- 札幌2歳S(G3) 1着
- アルミテスS(G3) 1着
- 阪神ジュベナイルフィリーズ(G1) 1着
- 桜花賞(G1) 1着
- オークス(G1) 8着
- 札幌記念(G2) 1着
- 秋華賞(G1) 10着
- チャンピオンズC(G1) 12着 ※ダート
- フェブラリーステークス(G1) 3着 ※ダート
- ヴィクトリアマイル(G1) 1着
- 札幌記念(G2) 5着
- アイルランドT府中牝馬S(G2) 2着
- マイルチャンピオンシップ(G1) 3着
- ヴィクトリアマイル(G1) 2着
- 安田記念(G1) 7着
まとめ
ソダシは、当初は早熟な馬なのではないかと思っていましたが、戦績を見ると意外に長く活躍したことが分かります。
特に、1600mの距離が合っていたようで、ヴィクトリアマイルでは2年連続で好成績を残しています。
2000mを超えると苦戦することもありましたが、白馬としては大変優秀な成績を残した伝説馬となりました。
この記録を超える白馬が、ソダシの仔馬たちから生れて来ることを期待しましょう。