元々、日本では「蛇」を神様として祀る風習がありましたが、中国から「龍神」の考え方が伝来して以降は、一体化されていった経緯があります。

龍神は、自然を司り、水系の神様であることから、古くから豊作祈願や雨乞い信仰されてきた歴史もあります。

海外の神話では、リヴァイアサンという呼び方をされ、海の聖獣としても登場します。

このように、古の時代から、世界中で龍の姿を感じていた人達が存在していたことが読み取れます。

龍神は５種類存在すると言われており、それぞれの龍神によって信仰の意味も少し異なります。

これは中国の自然哲学「五行思想」で伝えられた、五色の龍神説「五龍神」が基になっています。

それぞれの龍神の加護タイプについて特徴をまとめておきますので、ご自身に当てはめてみてください。（複合型の人もいます）

青龍神

五行思想において、「木」にあたる東の方位を象徴しており、龍神の色が深い緑色として見えることもあると言われています。

青龍の加護を強く受けている人の特徴は、以下の通りです。

赤龍神

五行思想において「火」にあたる南の方位を象徴しています。

赤龍の加護を強く受けている人の特徴は、以下の通りです。

白龍神

五行思想において「金」にあたる西の方位を象徴しています。

白龍の加護を強く受けている人の特徴は、以下の通りです。

黒龍神

五行思想において「水」にあたる北の方位を象徴しています。

黒龍の加護を強く受けている人の特徴は、以下の通りです。

金龍神

五行思想において「土」にあたる中央を象徴しています。

中央とは、４つの龍の力が合わさる状態を指し、大きな力となって幸運をもらたすとも言われています。

この為、該当する有名人を挙げるのは難しいところです。

どの龍神系タイプでも、複数の龍神加護を受けた状態では金竜神となると考えれば良いと思います。

急激に人生が好転する人等は、５龍神の加護が強まったということですね。

龍にまつわる神様

日本には、民間信仰や神話等として伝わる龍神があり、各地で祀られています。

九頭龍大神（くずりゅうおおかみ）

九頭龍は、元々はインド神話の中で登場する神が起源です。

龍というよりは、大蛇に近い姿で伝わっていますが、世界的に神格化されて伝わったようです。

文字通り、九つの首を持つ龍の姿で描かれており、善神にもなれば、恐神にもなると崇められてきたようです。

日本では、九頭龍大神（くずりゅうのおおかみ）は、開運のご利益があると考えられているようです。

芦ノ湖の九頭龍大神が有名ですね。

八大龍王（はちだいりゅうおう）

元来、水に関わる自然を司る神として、雨乞いや河川氾濫の防止などの願いを捧げられてきました。

八柱の龍王を１つの柱として統合し、「八台龍王神」として祀ったので、神様のパワーとしては８倍とも言えますね。（笑）

近年では勝負事や社会的成功を祈願する方も増えています。

北海道にある八大龍王神八江聖団本宮が有名ですが、全国各地に祀られています。（東京近辺では、高尾山など）

善女龍王（ぜんにょりょうおう）

大雨を降らせて干ばつを救ったという伝説があります。

また、空海の前に現れたと伝わったことから、高野山などで信仰されるようになったようです。

善女龍王は、「高野大師行状図画」に小さな金色蛇として描かれていることでも知られています。

俱利伽羅竜王（くりからりゅうおう）

不動明王の化身とされる龍神様です。

倶利伽羅竜王の巻きついた剣をクリカラ剣と呼び、あらゆるものを祓う力があるとされました。

金沢にある倶利伽羅山八大龍王神社や、東京都田無市にある田無神社でも祀られています。

お祓い系のパワーが強いので、交通安全や健康祈願等に良いのではないでしょうか。

龍神のご利益

5種類の龍神は、龍神系の人達に対して入れ代わり立ち代わり指導をしており、固定されるものではないようです。

この為、「あの頃は赤龍様が助けてくれていた時期だと思う」等、複数の龍神様に助けられてきたと感じる人も多いようです。

龍神様は、自然霊の象徴でありながら、そのご利益は財運の向上にも影響するとされています。

具体的には、開眼成就（起業や財運等）・縁結び・五穀豊穣・長寿健康運等です。

龍神様は、水の神様でもありますから、透き通った水のように清廉な心を持つ人を好みます。

龍神の加護を得られた人は、魂（エネルギー）の浄化や調整によって、正しい方向へと導いてくださると考えられています。

人生の転機や、重要な決断と対峙した時、そっと指導的サポートをしてくださっているということですね。