4月から5月にかけては、ヤマトシロアリが巣分けを行う時期です。
雨の降った後などは、午前中にシロアリが飛び立つ可能性が高い為、注意が必要です。
庭先や家の周囲でヤマトシロアリの羽が落ちていた時には、その近辺に元となる巣があることを意味しています。
もしかすると、あなたの家から飛び立っている可能性もありますので、判別方法から対処法までを順を追って説明していきます。
ヤマトシロアリの判別方法
家の周囲等でアリの羽と思われるものを発見したら、近くにアリがいないか探してみてください。
黒アリの羽なら問題ありませんが、ヤマトシロアリの場合には注意が必要です。
羽が落ちていた周囲数メートルの範囲に小さな見慣れないアリがいた場合、そのアリの首元をチェックします。
マフラーのような感じで、頭と胴体の間がオレンジっぽい色をしていたら、ヤマトシロアリです。
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羽だけが落ちている場合
周囲にアリの姿が見えない場合、既にどこかへ移動したか、他の生物等に捕食されたという事になります。
このような場合、少し範囲を広げて探してみる必要があると思います。
それでも見つからない場合には、どうしようもありませんが、かなりの確率で約50~80m以内の場所にヤマトシロアリの巣窟があるという事を示しています。
つまり、引き続き警戒はしておいた方が良いという事なのです。
羽を発見しただけでも、色々とやっておきたいことがありますので、後述する対処法を覚えておくと良いと思います。
ヤマトシロアリを見つけたら
ヤマトシロアリは、元々いた巣に仲間が増えてくると、他の場所へ巣を探しに旅立つ者が現れます。
また、環境的な問題から、巣の場所自体を変えるために全員で移動する場合もあります。
羽アリになって飛び立つのですが、この羽がとても弱い為、すぐに取れてしまいます。
風にでも乗らない限りは、せいぜい数十メートルの飛行で終わることが多いようです。
最大100m程度の飛行をすることが可能なようですが、その前にどこかに着地し、羽が取れてしまうケースが大半だと思います。
要するに、ヤマトシロアリの羽が落ちているという事は、近所にシロアリ被害に合っている住宅等があるという事です。
住宅街の場合、障害物が多いですから、両隣の家である可能性があります。
羽がとれたヤマトシロアリは、営巣を目指して探索を始めますので、貴方の家が狙われないように対処しておきたいですよね。
注意して欲しいのは、2匹で連なって歩行しているケースです。
実は、ピッタリとくっついて歩く2匹は、オスとメスのペアなのです。
営巣できる場所に到着すると子孫を増やしますので、見つけた時にはすぐに駆除してください。
スプレー等ではなく、指やティッシュ等で直接潰して駆除するのが良いです。
(スプレーで飛ばされて見失うことがあります)
自宅のチェックをする
家の中でヤマトシロアリが見つかった場合、あなたの家から巣立っている可能性が高いです。
安易に殺虫剤等は使用せず、早めに業者を呼ぶことをお勧めします。
この時、変に刺激を与えると、周辺に散らばってしまい、駆除が困難になる可能性が高まります。
1回の処理で一網打尽にする必要がありますので、すぐにプロに任せましょう。
家の中から複数のヤマトシロアリが見つかった時には、既に数年前から巣がある可能性が高く、この段階でジタバタしてもしかたありません。
素早く業者に連絡して、対応してもらうしかないと諦めてください。
一方、家の外でヤマトシロアリが見つかった場合には、近くの巣から飛んできた可能性が高いです。
この場合には、自宅の地中や家屋に営巣されないための対策をしていきます。
知っておくべき知識
対処法を学ぶ前に、アマトシロアリについて知っておくと良い事がいくつかあります。
ヤマトシロアリは、暑さに弱く、水の運搬ができないという特徴があります。
この為、巣を離れる事はとても危険な行為で、一定時間内に営巣できる場所が見つからなければ死んでしまうことが多いです。
このような事情から、雨で湿った後に飛び立つわけです。
爬虫類や蜘蛛などの昆虫に捕食されてしまうリスクもありますし、強い日差しで死んでしまう個体もいるそうです。
ですから、ヤマトシロアリを発見しただけで慌てふためく必要はありません。
ヤマトシロアリは、水分が必要なので、湿気が多く涼しい場所に定着します。
玄関や水回り付近の床下が狙われやすいので、まずはこのような場所からチェックしていくと良いでしょう。
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対策を講じる
では、具体的な予防策に入っていきます。
まずは、家の基礎周辺をくまなくチェックし、蟻道等がないか確認します。
蟻道とは、土のようなものでつくられた通り道で、中がトンネル状になっています。
基礎の表面に、土が筋状になって這っている箇所があれば、その奥に巣があるはずです。
蟻道等が見当たらなければ、ひとまず安心ですが、できれば湿気が高い方角の床下を覗いて点検できれば尚良いと思います。
蟻道がある場合、既に数年経過している可能性が高いので、信頼できる業者に任せた方がいいです。
営巣対策
ヤマトシロアリが飛来した際、腐った木材や、大量の枯葉等があると、そこを餌場にされる可能性があります。
段ボール等も水分を含みやすいので、敷地内には置かない方が良いです。
住宅の敷地内に、家具の廃材等を置いている人は、早めに処分してしまいましょう。
枯葉等もできる限り掃除して、綺麗にしておくことが予防になります。
家庭菜園で使用する腐葉土等についても、保存する際には二重密閉する等の工夫をすると良いと思います。
庭先の植栽等についても、腐食している木がないか定期的に確認し、風通しの良い環境を維持しましょう。
防虫剤等
シロアリ被害を防止するために、自分でできる薬剤防止策を施しておきたいという人もいますよね。
基本的には、床下に防蟻処理をし、5年に一度くらいの頻度で薬を塗ってもらうのが一般的な方法です。
念のために更なる対策をしたいという人のために、いくつか防虫剤についてご紹介しておきます。
最近では、シロアリに人口餌を運ばせて、巣ごと壊滅させる予防薬等(イカリ消毒 シロアリハンター )もあります。
また、防虫・防腐効果が半年から1年継続するようなスプレー式の薬品もあります。
多少お金がかかりますが、このようなグッズを併用して対策するのも一考だと思います。
私も、シロアリが飛ぶ時期には、休みの日に基礎周辺にスプレーを撒いたりしています。
効果のほどは不明ですが、やらないよりやった方が良いですよね。
私が使っているスプレーは、12カ月予防効果がある商品(シロアリアタッカーEX)なので、かなり割安ですし手軽な対策法だと思います。
※プロモーション許可を受けて記事作成しております。
玄関や基礎周辺では、ひび割れを起こしている箇所をパテ類で埋める対策も有効です。
ひび割れした部分は、昆虫の隠れ場所になりますので、殺虫剤等を吹き付けた後にパテ類で隙間を塞いでおくと良いでしょう。
べた基礎の場合、配線や配管を伝って侵入されるケースが多いです。
シロアリ対策は、このような場所を重点的に行っておくようにしてください。
まとめ
雨が降った日の翌日等は、晴れ間を狙って羽アリが飛びます。
4月から5月の間は、少し地面を気にして過ごしてみてください。
羽を見つけたら、この記事に記載した手順で自己調査と予防対処をしましょう。
住宅の木材等が湿気を含んだ状態でなければ営巣される可能性は低いですが、古い住宅等の場合には心配ですよね。
シロアリ被害の可能性が高いと感じた時は、プロを呼んで処理するのが一番です。