この記事は、個人事業主の皆様に読んでいただきたい体験談です。
独りで活動している方や、少人数でいくつかの取引先と付き合っているような方々の参考になると思います。
自分で顧客を探す業種の方は、「お金を引き寄せる行動」を意識することで、軌道に乗るまでのスピードが変わってきます。
因みに、この話は「正しい」とか「正しくない」といった答えがあるわけではありません。
また、取り扱う業種(飲食店等、待つ商売の場合)によっては、あまり参考にならない話になるかもしれません。
あくまでも、私の実践しているビジネス指針で、一定の効果を感じている行動指針について書いています。
私の場合は、これで良い結果が出ているので、共感できた方は参考にしていただければと思います。
ビジネスの相手を選ぶ
ビジネスをする相手を選ぶことは、とても大切ですよね。
誰を入れ、誰を排除するのかによって、物事の方向性が変わっていきます。
いかにも儲かりそうな話をしてくる怪しい人と組むよりも、利益が小さくてもお互いのメリットが一致する相手を選ぶ方が賢明です。
取引相手の社風や、働く人達の人柄等も非常に大切だと思います。
約束や期限を守らないとか、時間にルーズな相手を避けることも重要だと感じます。
私は、たとえ小さな事でも、約束が守れない相手はビジネス上での優先順位を下げるようにしています。
しかし、起業直後は、仕事をくれる相手と関係を絶つという決断はし難い面もあるかもしれません。
それでも、私は、あえて自分の信念を通すことにしていました。
自分と波長の合わない相手とは決別し、他の取引先を探すことをお勧めします。
私の体験談で恐縮ですが、このような行動の結果、どのようなことが起こったのか記しておきたいと思います。
お金を呼び込んだ行動 その1
1つ目の行動は、『できない仕事を断る』という行動です。
出来ない仕事を引き受けると、後になって信用を失う出来事に繋がると思うからです。
私は本業を持っているので、当初は委託業務についてはお小遣い程度で・・と考えていました。
でも、この記事でご紹介するルールに沿った行動をとっていたら、いつの間にか取引先が増ていきました。
出来ない仕事を断ることによって、結果的にもっと忙しくなっているわけです。
今では、本業を少し抑えなければいけない状況にもなっており、取引先の選別が必要な状況です。
問題なのは、どんな基準を持ち、「どんな取引先と関係を絶つべきなのか」という部分ですので、少し詳しくご紹介しておきたいと思います。
取引先や業務内容の選別
私の場合、1日の単価を2万円~と決めています。
業務料金の最低ラインが1日2万円で、これより低い価値では働かないようにしています。
また、取引先は、原則として5社までと決めています。(人を雇っていない場合)
仕事の単価は、相手にとっての「私の価値」です。
ですから、1日に5万円払ってくれる相手もいれば、最低価格でひたすら作業に追われる取引先もあります。
誰でも自分の価値を高く見てくれる相手を残したいと考えるものではありますが、私はそれだけでは決めないようにしています。
やはり、自分にとって大事な人達である事が大切ですし、楽しく働けるかどうかも考えます。
但し、単価の変更もなく仕事量を急激に増やされるとか、当初のルールを守ってもらえなくなれば、話は別です。
長年の付き合いがある相手でも、自分のいる意味が無いと感じた時には取引先の優先順位を変えた方が良いと思います。
自分がきちんとしたサービスを提供していても、相手にとってそれが必要ない状況になったら、貴方の価値は下がります。
例えば、貴方の代わりになるような人材が入ってきたとか、貴方が重要だと思っているポイントが伝わらないといった状況が起こると、存在価値は一気に低下した状況になりますよね。
私は、そんな時は、自分から手仕舞いする方が良いと考えています。
私の選ぶ取引先
正しいかどうかは別として、私の選別基準は単純明快で、たった2つだけです。
- ルールや約束を破らない相手である事
- 自分がしっかりと遂行できる仕事内容である事(自分が関わる意味が出せる)
何か変化が起きた時には、この2つを基準に判断するようにしています。
どちらかに問題が出た時には、取引中止を含め、何かしら行動を起こすことにしています。
経験上、自分の価値が下がったと感じる出来事があった時は、終わりが近い時です。
ビジネスである以上、このような時はいつかやってきますから、潔く自分のタイミングで行動していくのが良いという事です。
お金を呼び込んだ行動 その2
以前、モラルの低い取引先と決別をした事で、少し時間に余裕が出来たことがありました。
2つ目のアクションは、「顧客を絞ってサービスを向上する」という行動です。
更に、その余剰時間を既存の取引先(単価の高い取引先)に対して使うようにしました。
こうすることで、今までよりも手厚いサービスができるようになりますから、単価の高い仕事を失う可能性が低くなります。
欲をかいて仕事を増やし続けていけば、既存のサービスは確実に低下していきますので、個人事業主は、自分だけで完結できる仕事量を保つことが大切です。(人を雇う場合は別です)
そして、この行動によって、次のような事が起こり始めます。
見えなかったアイデア
時間に余裕ができると、既存客の事を考える時間が増えます。
すると、今までは思いつかなかった業務や、紹介先等が見えてきました。
つまり、既存客から新しい仕事を生み出すことに繋がったわけです。
新しい契約事や、取引先同士での相乗効果等、色々と発展する部分がありました。
この結果、取引先を更に絞っても良いと思える状況にまで業務が広がっています。
良い仕事が増え始めた段階では、単価の高い取引先への入れ替えが検討できるようになるわけです。
紹介の発生率が変わる
時間が増えると、プラスアルファの仕事ができるようになります。
これにより、既存クライアントからの評価が確実に上がります。
すると、仕事ぶり等での印象が強まることとなり、新しい顧客を紹介される機会が増えるのです。
つまり、サービスの向上が口コミに繋がったという事です。
こうなると、勝手に仕事が増えていきますので、あとは人間関係や単価を計りにかけながら取引先を選別していけば良いと思います。
お金を呼び込んだ行動 その3
取引先の選別は、一概にお金(単価)だけの問題ではありません。
たとえ単価が高い相手でも、しっかりと自分の信条に合っているかを意識しましょう。
また、単価が低い相手でも、信頼関係や誠意を保てる相手であれば残すべきだと思います。
但し、対価以上のものを求めてくる相手と付き合うと、結果的に無駄を生むことになるので、定期的に見直していく必要もあります。
貴方が単価に見合った働きをしているのに、不利益な行動をさせる取引先がいるのなら、今後は付き合わない方向に転換するのが賢明です。
確かな仕事をしていれば、必ずまた新しい話が入ってきますから、それをしっかり掴めばいいのです。
取引先の変化や、業務範囲が広がることによって、自分自身の状況も変わっていきますよね。
取引先が1社増えるだけでも、忙しさは大きく変わるものです。
ですから、私は定期的に「委託契約の内容を見直す」という行動をとっています。
相手の態度や、単価に合わせて条件を変更する必要があるからです。
新しい取引先が増えたことによって、今まで引き受けられた仕事ができなくなる事もあります。
ですから、既存の取引先に対して、しっかりと条件を明示しておく必要があり、これがトラブルを避けることにも繋がります。
相手が条件に応じない時は、今後の取引を終了し、既存客へのサービスを濃くしてみてください。
これを繰り返すことで、貴方に合った取引先だけが残り、利益も増えていくはずです。
業務委託契約の見直し
仕事上では色々な人達が関わりますから、こちらがサービスを向上させても取引先の代表に気付いてもらえない事もあります。
また、こちらの善意を利用されるだけ・・という奉仕損になることもあるでしょう。
ここで大事なのは、こちら側の誠意に対して、相手がどう出るかをしっかりと見ておく事です。
恩を仇で返すような取引先を容認する必要はありませんから、気分を害されるような対応をされたら、業務提携の在り方を再考しましょう。
無礼な相手とは早々に決別し、新しい案件に集中していけば良いので、全く遠慮する必要はありません。
サラリーマンではないのですから、取引相手は貴方が自由に選んでください。
このような行動指針を徹底することで、自然と良い取引先だけが残り、単価も上がっていくことになります。
まとめ
ビジネス活動をしていると、どうしても変化が起こります。
収入の増減、業務量の増減、人員(又は提携先)の増減等、様々な変化が伴いますよね。
ビジネス上のお付き合いでは、お互いに状況変化をし続けている中で、提携や委託関係を構築しています。
ですから、変化に合わせて対応が出来なくなった事があるとか、気持ち的に一生懸命に取り組めなくなるような出来事があった時には、見直しをすべきでしょう。
貴方を利用し、どんどん条件を悪くしてくるような相手がいたら、できるだけ早く決別をしてください。
そんな相手とはどうせ長続きしませんから、早めにストレスを排除してしまうことです。
私の成功は、それほど大きなものではありませんが、「食べていく」という最低限の目標をクリアするには十分な行動指針だと思っています。
そして、余った時間を条件の良い取引先に対して使うようにすれば、経営はより安定していき、紹介案件も増えていきますよ。
皆さんも、この記事でご紹介した3つの行動ルールを実践してみてはいかがでしょうか。