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アスペルガー(発達障害)は言い訳の特徴で判別できる?!

アスペルガー(発達障害)なのでは?と思う人がいた時、本人に対してそれを聞くことはできませんよね。

コニケーション能力に少し難がある人がいたら、早めに気付いてこちら側で対処するしかありません。

自分がアスペルガーだと気付いていない場合も多いはずですから、関わる人達の理解にかかっている問題でもあります。

アスペルガーの明確な見分け方があるわけではありませんが、彼等の言動については一定の特徴があります。

特に、「言い訳」や「説明」をする時に明確な違いが出る事が多いので、判別ポイントについてご紹介します。

 

アスペルガーとは何か

アスペルガー症候群は、脳の発達障害の一種です。

病気ではなく、発達の過程で少し人と違う部分が出たと考えれば良いのではないでしょうか。

 

アスペルガー症候群の人は、コミュニケーションが上手く出来ず、興味や活動等が偏ってしまう傾向があります。

また、空気を読むことが苦手なので、言ってはいけないことを発言してしまうことも多いです。

 

先日、辞任した桜田五輪担当大臣のように、政治家にも何度も不適切な発言を繰り返す人がいますよね。

もしかすると、彼等も発達障害が原因で失言を繰り返しているのかもしれません。

 

その他、発達障害の人は、視線が合いにくく、表情が乏しいという特徴を持つ人も多いそうです。

パニックを起こしやすく、自分なりのやり方やルールにこだわる傾向もあります。

 

人よりも感覚が過敏な面もある一方で、ストレス等には鈍感な事が多いです。

相手の気持ちを察するのが苦手ですので、相手が自分に対して向けている悪い感情も上手く想像できないのだと思います。

 

アスペルガー症候群(発達障害)は、知能的には大きな問題が無い場合が殆どなので、「症候群」とか「障害」という言葉で呼ぶのは差別的だと考える専門家もいるようです。

見た目には普通の人であることが多く、「天然ボケ」と言われる人との見分けが難しい部分があります。

 

アスペルガーを端的に説明すると、コミュニケーション能力や理解力等だけにハンデがあるという事です。

その分、他の分野で能力を発揮する傾向もあり、総合的に見れば、一概に能力的に劣っているとは言えません。

 

思考順序等が独特ですし、普通の人には理解できない部分もあるので、「頭が悪い」等と思われがちですが、そうゆう問題ではないわけです。

 

言い訳に表れる違和感

アスペルガーの人達には、「妙な言い訳をする」という特徴があります。

この「妙な言い訳」には独特の特徴がある為、アスペルガーの判別に利用できると思います。

 

脳の発達が滞るという事は、ある意味では子供のままの状態とも言えますよね。

アスペルガーの失敗パターンでは、小さな子供の言い訳に似た態度も目立ちます。

以下、一つずつ紹介していきます。

 

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言い訳のパターン

自分のミスや勘違いで失敗をしてしまった時、普通なら自らの非を認めて素直に謝りますよね。

アスペルガーの場合、「自分が悪いという事実を隠したい」といった欲求がそのまま表に出てしまうことも多いようです。

 

また、「分かった」等と言いながら、怒られている意味を理解していないことも多いです。

「自分は悪くない」と言わんばかりの言動や、「話をそらす」といった形で行動に出てしまうのは、このような反応の食い違いからなのです。

 

また、そんなことをしている自分が、他人から見てどう思われるかを察知できないわけです。

ですから、自分の過失云々より「怒られた事実」に対して単純にふてくされることもあります。

 

人のせい?

例えば、荷物等を落として物が壊れたとします。

明らかに自分の不注意だった場合でも、「あの人に見られたから」等と独り言のような言い訳をします。

 

まるで、子供の言い訳のような事を平然と言ってのけるので、相手から反感を持たれることも多いはずです。

これを第三者が聞くと、腹立たしくに聞こえることも多いと思いますが、本人に全く悪気はありません。

 

人のせいにしているというよりは、むしろ「瞬間的な現実逃避」に近い感覚なのではないかと思います。

「しかたないと思ってくれないかな」・「自分のミスではなかった事にしたい」といった欲求が、ヘンテコな言い訳になって口に出てしまうような感じかもしれませんね。

 

違う話をする

ミスをした理由を問いただすと、全く関係ない事を話し始める事があります。

例えば、今回のミスの話をしている時に、「前回はできた」という説明(言い訳)をし始めるといった具合です。

 

別の時の話をし始めてしまうのは、「無かったことにしたい」という気持ちからなのかもしれません。

そうして、別の話をしているうちに、本当に前の話とのつながりを見失ってしまうのでしょう。

 

また、別の事柄とイメージがつながってしまい、元々の話題からズレてしまうことも多いようです。

本人は、「関連した話」をしているつもりでも、カテゴリーの分け方が間違っているので話が噛み合わないのです。

 

このように、話の論点を掴むのが苦手なので、とても無神経に見えることがあります。

この為、アスペルガーの人達の言い訳には、本気で腹を立てている人も多いです。

 

説明が独特

アスペルガーの人は、自分の気持ちや考えを正確に伝えることが苦手です。

本人は伝えているつもりかもしれませんが、多くの場合は伝わっていないわけです。

 

単純な得手不得手で言語伝達が苦手な人もいるので、アスペルガーとの違いを見分けるのは難しいですが、やはり微妙に違う部分があると思います。

有名人で例えると分りやすいので、あえて名前を出しますが、滝沢カレンさんの発言はアスペルガーの症状と共通点が多いです。

 

質問された内容を、人とは違う解釈でとらえていることが多いと思いませんか?

例えば、料理のレポートをする際にも、「まるで泥のような色」等という表現をすることがありますよね。

 

これは、誰もが自然に発動させる「料理に対しては、汚い表現は避ける」という暗黙のルールが適用できないという事です。

物事の状況と適切な言葉を繋げるのが苦手なので、見たままをストレートに表現してしまうのではないでしょうか。

 

アスペルガーの人も、かなり意味を限定した極端な解釈をする傾向があります。

突拍子もない発言の原因は、天然ボケ等ではなく、アスペルガー症候群によるものかもしれません。

 

実際に、滝沢カレンさんがアスペルガーであるかは不明ですが、特有の特徴と一致する点が多いのです。

誹謗中傷等ではなく、あくまでも特徴が似ているという話です。

 

言語伝達の特徴

説明が苦手なのは、アスペルガーにとって「推察」や「関連性の把握」が難しい事であることが原因のようです。

仮に、ある映像を見て、多くの人が「急いで電車に乗ろうとしている」と感じたとします。

 

しかし、アスペルガーの人は、同じ映像を見て「電車を追いかけている」とか、「何か急いで家に帰る用事ができた」等と考えるのです。

3歳程度の子供が言いそうな解答ですよね。

 

「推察する」という部分に、一般人とは異なる経路や癖があることを示しているように思えますよね。

前後の繋がりを把握する事も苦手で、他の事例に当てはめるのも難しいようです。

 

例えば、漫才等を見ていても、場面の切り替わったタイミングがわからないといった事が起きます。

どうして皆が笑っているのか不思議そうにしているかと思うと、誰も笑わないようなところで大爆笑していたりします。

 

例え話なのか、それとも本当の話なのかを見分けることが難しい為、『設定』として演じている部分がギャグに見えたりするのだと思います。

 

もしも、あなたが「大工さんが金槌を忘れたら?」と聞かれたら、「現場で釘が打てない」とか「仕事にならない」といった未来予想をするでしょう。

これは、金槌を忘れた大工さんの状況を、次の場面に当てはめているからです。

 

私達は、物事の結末を想像する際、無意識に関連付けて未来を想像しているわけです。

一般的には誰もが自然にやっていることですが、アスペルガーの人達にはこれが難しいのです。

 

アスペルガーの人達に同じ質問をすると、「お母さんに怒られる」とか、「記憶喪失になった」等といった意外な答えが返ってきます。

これは、物事を次の状況に正しく関連付けることができない為に起こっています。

これが原因で、人との約束等が守れないケースも多いようです。

 

アスペルガーの対処法

対処法を述べる前に、アスペルガーの人達に見られる「誤解されやすい行動」について整理してみます。

コミュニケーション上で支障が出やすい行動には、以下のようなものがあります。

  • ルールや約束を平気で破っているように見える
  • 有り得ない言い訳をする
  • 無礼・失礼な事を言う
  • 指示と全く違う事をする
  • 反省の色が見えない

悪気は無くても、このような行動をとれば相手を不快にさせる可能性が高くなりますよね。

それに、お互いにアスペルガーだとは思っていないのですから尚更です。

 

だからこそ、こちら側で気が付くことが大事なわけです。

「もしかして」と気付いてあげることで、腹も立たなくなる効果がありますよね。

 

対処法(接し方)としては、彼等の苦手な部分を意識してあげることが有効です。

推察や関連付けが苦手なのですから、話をする時に「現在の話題が何か」を確認できるような言葉を入れてあげると良いのです。

 

「今、○○の話をしてるわけだけど、」等と、教えてあげるとよく理解できるはずです。

記憶力や発想力については問題ないので、本来の意味さえ理解できればミスコミュニケーションを減らせるはずです。

 

パニック(発作)の話

最悪の事態の話として、成人のアスペルガー(Aさん)の実話をご紹介します。

 

アスペルガーのAさんには、家族と約束しているルールがありました。

とても簡単なルールで、誰でも守れるレベルのものです。

 

「買い物は家族に聞いてからにする」とか、「人の話に割りこまない」等のルールです。

しかし、このような簡単なルールでも、正しく適用することができませんでした。

 

そのルールを適用する状況であることに気付くことができないようなのです。

何度も同じことを繰り返すので、その度に怒られ、お互いにストレスが生じていました。

 

「気を付けます」等と言って、話終わった直後にルールを破ることも珍しくありません。

注意したことが全て無駄だったことに気付かされるので、本気で向き合うのが辛くなっていきます。

 

注意する側のストレスが増大し、きつい言葉で怒ることが増えました。

すると、Aさんは、怒られている最中に、別の話をして誤魔化そうとしました。

 

失礼な態度なので更に怒られ、「何故きちんと人の話を聞かないのか」と問い詰められます。

すると、「急に怒られてパニックだった」等と相手のせいであるかのような発言をします。

 

そして、やっと許してもらった後、わざわざ自分から「言っておきたいことがある」等と言い出します。

せっかく話が終わったのに、一丁前な条件提示等をしてくるので、相手の感情を逆撫でします。

 

余計に相手を激怒させ、とうとう相手にするのをやめると宣言されます。

すると、どうしていいかわからなくなったAさんは、「なんでそんなに怒るの!」と騒ぎ始めました。

 

この結果、相手に突き放され、また罵倒されます。

Aさんは、解決方法が見つからないストレスで頭を抱えはじめ、駄々っ子のように暴れ始めました。

 

何かの発作のように、「ウー!!」等と奇声を上げて暴れ、少し腕が痙攣する場面もありました。

周囲の人達が取り押さえようとするのですが、ものすごい力で余計に暴れます。

 

強いストレスや刺激が限界に達すると、このような発作的なパニックが起きることがあるのです。

物を掴んで投げようとする場面等もあり、誰かが怪我をしてもおかしくない状況でした。

 

対処法を知っておくことで、お互いにここまでのストレスに到達せずに終われる可能性が高くなります。

関わる人達の事前知識がとても大事だと感じるエピソードですよね。

 

まとめ

私は、アスペルガー症候群の特徴を知ってから、「もしかしたら」と思う事が増えました。

いたずらに偏見を持つという意味ではなく、先回りして話し方を変えるようにするといった事が増えるという事です。

相手がアスペルガーではなかったとしても、少し分り易い表現を心がけるのは、誰にも迷惑はかかりません。

これを意識するだけで、失礼な言動などに苛立つことも減るのではないかと思います。

おかしいと感じた時は、「言い訳」や「説明」に着目して、判別に役立ててみてください。

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