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神社参拝の作法と豆知識

神社仏閣にあまり行くことがない人は、参拝の作法等を忘れがちですよね。

お辞儀の回数等、「あれ?どこで何回だっけ」等と記憶が曖昧になったことがありませんか?

実は、神社にお参りする際の作法には、正式に決められたルールがあるわけではありません。

「こうあるべきだろう」という人々(主に僧侶)の想いを起源とする参拝作法が広まっただけです。

いつしか、それが一般的な作法として共有されるようになり、現在に至っています。

ですから、神社や地域等によって様々な参拝作法が存在しています。

この記事では、一般的にスタンダードとされる参拝作法について、神社仏閣の豆知識と一緒にご紹介していきます。



正しい参拝とは?

どんな参拝作法を起用するのも各自の自由ですが、考え方としての共通点は、「神様に失礼の無い作法」という観点を持つことです。

 

神様に対して願い事をしに行くわけですから、身なりや作法を丁寧にするのは当然の礼儀と言えます。

目に見えない相手なので、つい忘れてしまいがちですが、本来の考え方や作法を知っておくことは大変重要なことだと思います。

 

服装について

参拝時の服装の考え方には、少し説明が難しい部分があります。

多くの人が普段着での参拝をしていて、それが普通の事になっていますよね。

でも、本来はきちんとした身なりで参拝するのが礼儀だと考えられています。

 

例えば、私達が企業の面接に行く際、Tシャツとジーンズで気軽に行く人はいませんよね?

軽々しい服装で行けば、相手の立場を軽んじているように見えてしまいます。

スーツを着て行くのは、相手の企業や面接官に対しての敬意を表しているということです。

 

本来、神社についても、このような気持ちを持って参拝するのが筋とされています。

相手は神様なのですから、企業よりも上の存在ですよね。

神様の社(家)にお邪魔するのですから、ラフな格好ではやはり失礼ということになりそうです。

 

しかし、神様に対しての正装というと、着物ということになってしまいます。

皇室の参拝儀式等を拝見していると、その本来の厳格さが理解できると思います。

 

かといって、ドレスコードが厳格すぎると、参拝できる人が限られてしまうという問題が出てきます。

そこで、現代では、昇殿祈祷等に参加する人の多くは正装としてスーツを着ます。

 

更に、立ち寄る程度の参拝の場合には、普段着が許されていると解釈すべきでしょう。

全員に正装を求めてしまうと、気軽に参拝できなくなってしまいます。

 

この為、神社を守る人達が代わりに正装をし、神様に「民による普段着での参拝をお許しください」とお願いしていると考えれば良いと思います。

 

そう考えると、神仏に対して「普段着でご勘弁ください」という気持ちを持って参拝すべきですね。

 

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鳥居をくぐる作法

神社の鳥居は、人間界と神の領域を仕切る結界を表しています。

つまり、「ここからは神の領域(社)ですよ」という標識なのです。

 

ですから、鳥居の前では一礼するのが丁寧な作法と考えられています。

参拝を終え、境内を出る際にも、社殿の方に向き直って一礼するのが礼儀として自然です。

 

神社では、参道の中央を神様が通る道(正中)と捉えていることが多いです。

この為、一般的な作法としては、参道の中央を避けて進むのが良い作法とされます。

服装と同様に、神様への敬意を表す行動だと考えたのです。

 

鳥居の色

鳥居は、仏教建築の影響で広まったそうです。

そもそも、仏教は中国から伝わったので、中国での習わしということになります。

朱色についても、中国の伝統カラーです。

 

仏教が伝来する前は、日本では白木が神聖な色とされていました。

この為、白木の鳥居が主流だったのです。

 

鳥居の数については、たくさんある神社が存在していますよね。

本来、鳥居は一つあれば良いものです。

たくさんの鳥居があるのは、企業等から奉納されて増えたためで、特別な意味はありません。

 

手水舎で身を清める

神様の社に入るのですから、身を清めるのは当然の礼儀ですよね。

本来であれば、滝に打たれるとか、お風呂に入る等のルールがあっても不思議ではないでしょう。

 

ここでも、民が気軽に入れるように、略式の儀式が用意されていると考えましょう。

それが、手水舎です。

読み方には色々とありますが、「ちょうずしゃ」又は「てみずしゃ」等と読む人が多いです。

 

手水舎は、水の出口に龍の造作が施されている事が多いです。

龍は水神なので、邪気を払うと考えられたのだそうです。

 

手水舎での作法は、水が跳ねないように低い位置で行うのが良いです。

以下の手順で身を清めてください。

  1. 右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、水を汲んで左手にかけます。
  2. 柄杓を清め終わった左手に持ち替えて、同じように右手を清めます
  3. 再び柄杓を右手に持ち、左手の中に水を受け、少量の水を口に含んですすぎます。
  4. 口をつけた左手を、もう一度水で流します。
  5. 水の入った柄杓を立てるようにし、柄(持つところ)に水を流して清めます。
  6. 元の位置に柄杓を伏せて置きます。

 

末社の参拝について

神社の境内には、本殿に向かう途中に小さな社がある場合があります。

これを末社と言います。

 

末社は、その神社とは別の神様を祀ったものです。

例えば、本殿にいるのが「縁結び」の神様だとすると、「家内安全」や「商売繁盛」を祈願したい人達が困りますよね。

目的に合わせて、神様の社を建てたというわけです。

 

末社の横を通る際には、お辞儀をして通過するのが正しい礼儀と考えられます。

まずは、本殿の神様への参拝を優先し、通り過ぎる事に対してのお辞儀です。

 

企業訪問に当てはめると、先に社長を訪ねてから重役に会いに行くようなイメージです。

企業の場合、重役達に挨拶をしてから社長に会うケースもありますよね。

神社でも同じように、人によっては末社から参拝する人もいます。

 

この辺りの作法は、それぞれの礼儀の在り方をどう捉えるかという価値観の問題でもあります。

基本的には、本殿(主)を参拝した後、末社への参拝をするのが筋だと考えられています。

 

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拝礼の作法

拝礼の作法は、二拝二拍手一拝(2-2-1)が基本とされています。

但し、神社によっては特殊な拝礼方法を行う場合もあるので、個別の作法があればそれに従います。

 

拝礼時には、神前で姿勢を正し、感謝のしるしとしてお賽銭を捧げます。

社頭に鈴が設けられている場合は、これを鳴らします。

 

鈴の意味は、参拝者を祓い清めると同時に、神霊をお呼びする意味があります。

簡単に言えば、神様の家のインターホンですね。

 

以降の作法については、「より美しく」という観点から以下のように行うのが良いとされています。

  1. 背中を真っすぐにしたまま、腰を90度に折って深く回拝(お辞儀)します。
  2. 胸の高さで両手を合わせ、右指先を少し下にずらします。
  3. 肩幅程度に両手を開き、柏手を2回打ち、指先を揃えます。
  4. 心の中で氏名等を名乗り、願い事をします。
  5. 最後にもう1回拝して退きます。

 

おみくじ

神社のおみくじを引くときには、自分の中で時間軸を決めておくと良いです。

例えば、「今日から3カ月間の運勢を教えてください」等いった引き方です。

年に何回まで等といった決まりもないので、各自で自由におみくじの目的を願えば良いと思います。

 

そして、大吉・小吉等に一喜一憂して終わるのではなく、その内容を日々の行動に反映していくことで意味が出てくるものと考えましょう。

たとえ大吉が出た人でも、日々の行動に反映できなければ、その恩恵は得られないということです。

 

おみくじは、神社境内の木の枝に結んで帰る場所が用意されていることがあります。

これを利用しても良いのですが、本来の意味を考えれば、家に持ち帰るのが良いでしょう。

おみくじの内容を丸暗記できる人は少ないですから、本気で活かそうと思うなら、後で充分に読み返す必要があるのです。

 

次のおみくじを引く際、前回の助言に感謝を込めて境内の木に結ぶのが模範的な振る舞いなのではないでしょうか。

 

絵馬

昔の人は、神社に馬を奉納する文化がありました。

これには、天気について祈願する意味があったそうです。

 

黒い馬は雨を願い、白い馬は晴天を願って奉納されていました。

伊勢神宮では、今でも皇室から奉納された神馬を2頭ずつ飼育しています。

 

時を経ていくうちに本物の馬を奉納する人は減りました。

代わりに、馬の模型を置く方法の他、馬の絵を描く様式に変化していきます。

 

そして、最終的に私達に馴染みのある絵馬の形になったということです。

絵馬を書く際には、無理な願いは避け、縦書きで書くのが基本です。

 

まとめ

もしも、大企業の社長や、偉人との対談する機会があったら、多少は緊張しますよね。

では、その相手が、天皇陛下や各国の首脳等だったらどうでしょうか。

もっと緊張しますよね。

 

本来、神社に参拝する時には、このような緊張感があるはずの場所です。

正しい考え方や作法を知る事で、本来の立場を忘れてしまっていたことに気付くことができます。

目に見えないので、無意識に「今は居ない」と感じてしまい、つい気が緩んでいるのです。

神様が目の前にいると思って振る舞えば、おのずと正しい作法となるのではないでしょうか。

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