メタバース

クラスター初心者が知っておくべきマナー

今回は、メタバースプラットフォームのCLUSTER(クラスター)を始めたばかりの人に向けた記事です。

クラスター初心者は、ワールドに降り立っても「何をすればいいんだろう」という状況になる事が多いようです。

そこで、クラスター初心者が知っておくと良い最低限の予備知識についてまとめておきたいと思います。

 

ロビー

クラスターの世界に入ると、まずはロビーに降り立つことになります。

ロビーでは、自由に会話が行われていて、歌を歌っている人や、ダンスを楽しむ人などで溢れています。

 

ロビーでは、クラスター運営側のスタッフ(ロボットのアバター)が巡回していて、初心者に対して話しかけてくれたりもします。

スタッフ開催のツアーに行くと、色々とレクチャーしてもらえますので、積極的に参加してみてください。

 

最初はお友達がいないので、一緒にツアーを回った人などと会話してみましょう。

みんな、初心者は同じ状況ですし、友達が欲しいと思っている人が多いですので、心配はいりません。

どんどん挨拶して、気の合う相手を友達にしていきましょう。

 

VR chatと違って、クラスターでは日本語がメイン言語となっている点も安心感があります。

アバターでの表現方法も豊富ですし、今後も日本人ユーザーの支持を集めていく予感がします。

 

ワールド

クラスターの世界では、自分の部屋をつくることができます。

この部屋のことをワールドと呼びます。

アバターが着る服や、部屋等を作成するソフトを使って凝った部屋を作成する人も多いです。

 

ワールド製作は、誰もがすべきことではなく、ワールドを巡るだけでも全く問題ありません。

まずは、いろいろなワールドを見に行ってみてください。

私の場合も、今のところはワールド巡りをするだけでワールド製作はしていません。

 

そして、自分の目的に合ったワールドが見つかると、自然と気の合う仲間ができていきます。

相手のアイコンをクリックすると、プロフィールが表示されますので、同じ趣味を持つ人等を探してみると良いと思います。

 

誰かと話したいときは、ワールド検索をして、「おしゃべり」とか「雑談」のタグがついた部屋に入ってみましょう。

音楽をやりたい人が集まる部屋や、何かの作業をしながらまったり過ごす部屋など、本当にたくさんのワールドがあります。

ワールド製作に力を注げる人は、自分のニーズに合わせた部屋をつくってみると良いでしょう。

 

イベント

クラスターの世界では、たくさんのイベントが開催されています。

イベントは、誰かが作成したワールドの中で行われるのですが、開催時間を定めている点が普通のワールドと大きく違う点です。

つまり、予告や定期開催で企画されたイベントワールドのことです。

 

主に、事前に告知してたくさんの人を集めたい内容で開催されます。

小規模なイベントでも開催できますが、人が集まるかどうかは「テーマと継続力」によると思います。

 

音楽イベントが多い印象ではありますが、今後はもっと色々なイベントが増えていくことと思います。

ジャンルによっては、まだまだ確立されていない分野が多々ありますので、誰もやっていないイベントを思いついたら開催してみる価値アリです。

 

将来的に、大きな有名イベントへと変貌していく可能性も充分にありますし、現実世界ではできない発信が可能ですので、是非トライしてみましょう!

 

暗黙のルール

しばらくクラスターの世界を体験していると、なんとなく皆が守っているルールやマナーがあることに気付きます。

初心者は、この辺りの空気感がわかりませんし、ルールも知らないので少し不安に感じるかもしれません。

そこで、最初に知っておくべきマナーやルール等をご紹介しておきたいと思います。

 

個人情報に注意

クラスター内では、個々がそれぞれの目的で活動していますので、相手に求めている関係性も様々です。

基本的には、個人的な情報は公開しない傾向にありますので、余計な詮索はしないのが暗黙のマナーと考えておくと良いです。

 

初心者によくあるのは、「何歳ですか?」とか「どこに住んでますか?」といった質問をしがちな事です。

クラスター内には、これらの質問に気軽に答えてくる人もいるものの、基本的には「言いたくない」と考える人が多い印象です。

 

個人の特定に繋がるような情報を聞くのはマナー違反だと思っておけば問題ないと思います。

長い付き合いになれば、自然と相手から話をしてきますので、踏み込んだ質問は避けましょう。

 

挨拶

ワールド(部屋)を訪れた時には、挨拶をするように心がけましょう。

挨拶をした後、すぐに移動したくなったとしても、全く問題ありません。

 

仮に、挨拶をしなかったとしてもマナー違反ではないのですが、会話に入りずらくなると思います。

何も言わずに退室するのも自由なので、あまり気にしなくてOKです。

 

但し、友達になった相手や、話の途中などで退席するときには、「ちょっと落ちます」等と断ってから退室しましょう。

(クラスター内では、通信不良や用事等で部屋からいなくなる事を「落ちる」と表現します)

 

ボイスの音量

ワールド内では、ボイス(声)か文字(タイプ)で話すことができます。

どちらで会話しても良いのですが、ボイスの設定には気を付けてください。

 

設定画面にいくと、自分のボイス音量が調節できるようになっています。

あまり大きすぎる音は迷惑になることがありますので、聴こえ方等を友達に聞いて調整すると良いでしょう。

 

ボイスを入れっぱなしにしていると、雑音や声が常に入ってしまいます。

会話をしない時はOFFにしておきましょう。

 

スクリーンの使用

ワールド内には、スクリーンが設置されている事が多いです。

このスクリーンには、YouTube動画や画像データ等を表示することもできます。

 

ここで注意していただきたいのは、部屋主や既存客に断ってから行うという点です。

部屋によっては、動画を流すことを禁じている場合もありますので、各部屋のルールを確認してからにしましょう。

部屋主がいない時は自由に使っても良いのですが、部屋にいる人達の方針に従うのが暗黙のルールです。

 

VRアバターの前に立たない

クラスターの世界には、スマホ・パソコン、VRゴーグル等、様々な媒体を介してアクセスすることができます。

そして、どの媒体を使ってINするかによって、見え方や操作性等がかなり変わります。

 

VRゴーグルの場合、本当にそこにいるのと変わらない見え方をするので、目の前にアバターに立たれると何も見えなくなってしまうことがあります。

この為、「VRゴーグルの人の目の前には立たない」という暗黙のルールがあると思っておくと良いでしょう。

 

最初は、どれがVRでINしているアバターなのか判別が難しいと思いますので、基本的に少し距離をとっておけばOKです。

因みに、VRを使用している人は、手の動きが現実世界のように動かすことができます。

一方、スマホやPCの場合には決められた動き(角度)にしか可動しないので、この辺りを目安にして判断できます。

 

クラスター人口

最後に、クラスターを楽しんでいる人達の特徴について言及しておきたいと思います。

クラスターを利用している人達の中には、リアルなコミュニケーションが苦手だと言う人が結構多いです。

現実世界ではあまり人と話せない」といった人が本当にたくさんいます。

 

元々、ITやゲームに詳しい人達や、オタク系、コミュ障の人達が参入しやすい世界であることもあり、当初は「変な人ばかり」と言われていた時期もあったようです。

現在は、小学生から外国人まで幅広いユーザーが参入しており、新しい参入者達によって雰囲気も少し変わってきている気がします。

 

古株の人達からは、「最近は、本当に人が増えた」という言葉をよく聞きます。

ちょっと誤解のある表現かもしれませんが、「普通の人(まともな人)が増えてきた」という印象です。

 

今後の展望

利用人口が増えてくると、ビジネス感覚を持った人達が参入してきます。

すると、イベント等の活用方法や、ワールドの存在意義等も少しずつ変化していくのではないかと思います。

 

企業が特定のワールド(人を集める力のある部屋)に対して価値を見出すようになれば、部屋主やイベント主催者に対して実利が発生するようになるかもしれません。

VRの世界も、インターネットと同様に広告料や販売事業によって報酬を得ることになるでしょう。

 

VRプラットフォームは『どの会社がスタンダードになるのか』という戦いが始まったばかりです。

そういった観点から見ると、クラスターは「利用者数」としては一歩リードしている存在かもしれません。

 

今後、楽天グループ等の膨大な既存顧客を持つ会社がメタバースプラットフォームを提供してくる可能性もあり、今後のメタバ発展は誰にも予測がつかない部分もあります。

既存顧客を持つ企業がメリットの高いメタバース世界を創造すれば、既存のプラットフォームの価値は下がるからです。

 

まとめ

クラスターは2週間から一カ月くらい利用していると、自分の楽しみ方が見えてきますし、マナーなども自然に理解できます。

まだまだ誰もが利用価値を模索中の世界とも言えますので、これからの可能性は未知数です。

ビジネス的な目的では、各社から新しいプラットフォームが登場してくるようになった時が本当のチャンスのような気がしています。

とりあげず、参加してみることに意味があると思いますので、この記事でご紹介したマナーを参考にして楽しんでみてください。

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