メルカリで利益が出た場合、どんな条件で確定申告が必要になるのでしょうか。
この問題をスッキリさせるための情報をまとめましたので、ざっと読んで頭に入れておきましょう。
また、記事後半では、メルカリの販売時のコツについてもご紹介していますので、参考にして売上UPに役立ててください。
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非課税ではないの?
メルカリで販売した物が、生活用品等の場合、その収入は、税法上では「所得税の課されない譲渡所得」として扱われます。
洋服とか、普段の生活の中で使用していたが不要になった・・といった類のものであれば、原則として非課税扱いなのです。
(利益が出ても、そもそも非課税)
但し、1点30万円以上の貴金属や、美術品等の売買による所得は所得税の課税対象となりますので注意が必要です。
また、「生活用品等」に該当するかどうかの判断が分かれる物もありますよね。
例えば、洋服は見た目で分かるので問題ありませんが、パソコン等については判断が難しいところです。
実際、生活に欠かせない使い方をしている場合もあるでしょうから、論理的に説明できる状況があるかどうかが焦点になるのかもしれません。
実際のところ、このような線引きは、課税処理を行う上でしばしば問題となっているようです。
税法上では、「生活に通常必要な資産」と「生活に通常必要でない資産」に分けることになります。
この概念を当てはめる感覚で考えていくと良いと思います。
生活に通常必要な資産とは?
あくまでも、「生活に通常必要」と言っているので、一般的な日々の生活をイメージすれば良いと思います。
例えば、家具、絨毯、食器、タオル、冷蔵庫、冷暖房器具、洗濯機等は、普通に考えて「通常必要」なものに該当するのが想像できるでしょう。
しかし、「これはどっちだ?」と迷うような微妙なジャンルもありますよね。
趣味にも使える物や、自動車、テレビ等は考え方によっては「通常必要」に該当するのか微妙なところです。
では、個人が使うパソコン、テレビ、自転車、時計等はどのように考えれば良いのでしょうか。
微妙な品目の考え方
判断が微妙な物が税法上でどのように扱われるかは、判例や実例での指導等から推察するしかありません。
ですから、詳細については、最寄りの税務署・地方公共団体、もしくは税理士に確認する必要があります。
一般的には、テレビ等の生活家電は、通常の生活に必要だと考えて良いようです。
生きていくのには絶対的に必要なものではありませんが、通常の家庭にはあるものですから、日常生活に必要な製品として認められる可能性が高いわけです。
パソコンについても、買い物等に使用する他、人によっては生活に欠かせない面も出てきていますから、生活用品として認められる可能性が高いでしょう。
但し、自動車やパソコン等については、仕事でも使えるものですので、実態として仕事用と併用しているような場合には、認められない可能性があります。
この辺りは、バレるか、バレないかという話でもありますが、本来のルールとしてはこのような考え方があるという事です。
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明らかに課税対象な品
ギターや美術品等、完全に趣味や娯楽に使用するようなものは、生活用品としては認められませんので課税対象となります。
また、オモチャやキャラクターグッズ等についても、生活用品ではありませんので、販売利益が一定額を超えれば、課税対象となります。
腕時計等については、生活用品として認められるのを基本とした上で、一定金額以上の高級品については課税されるような体系になっています。
課税はどんな場合に発生する?
所得税の課税対象となる譲渡所得が生じた場合には、所得税の確定申告が必要になることがあります。
具体的には、以下のような条件を満たした人です。
給与所得がある人➡20万円以上の利益(所得)が生じた場合
給与所得がない人➡38万円以上の利益(所得)が生じた場合
この上限額には、メルカリ以外の譲渡利益等も合計されますので、他にも何らかの利益が生じているものが存在する場合には、合算して考える必要があります。
例えば、アフィリエイト収入や、クラウドワークス等のフリーランス収入等です。
また、所得税(国税)の確定申告が必要ではない場合でも、住民税(地方税)について所得の申告が必要になることがあります。
確定申告の必要性のまとめ
話をまとめると、生活用品についての販売利益は、確定申告を気にしなくてOKです。
そして、生活用品でも、1点30万円以上の貴金属や、美術品等の売買による所得は所得税の課税対象になると覚えておきましょう。
それ以外の課税商品は、(給与所得がある人は)20万円までは稼いでもOKです。
課税対象とされている品の販売利益が20万円を超えると、所得税等が課税されます。
結局のところ、普通にメルカリで販売している限りは、20万円を超えることは滅多にない事でしょうから、あまり心配はいらいと思います。
むしろ、20万円以内なら、どんどん不用品を売りたいところで、その方法のほうに興味が移ります。
情報としての価値は、こちらの方が高いと思いますので、追記的に成果の高かったノウハウをご紹介しておきたいと思います。
メルカリで商品を高く売る方法
上限20万円までは、どんどん売って利益を出していきたいですよね。
それには、少しでも高く売るという気持ちと販売ノウハウを持つことが大切です。
たった10円の値下げでも、100回取引をすれば1,000円も違ってきますから、高く売るためのコツを知ることが大変重要なのです。
手数料還元キャンペーンの終了時期等は、取引数も増えますので、そんなタイミングを狙う方が値引きするよりも効果的だと思います。
メルカリ初心者は、この辺りのコツを知らないで始めることになりますので、機会損失をすることもあるはずです。
できるだけ具体的にコツを紹介しておきますので、早速実践してみてください。
販売時のコツには、以下のようなものがあります。
- 相場を知る
- 写真の撮り方
- 商品説明
- 出品時期
相場のマーケティング
販売する時には、「自分が売りたい金額」ではなく、「買いたいと思われる金額」であることが大切です。
ただ安くすれば良いということではなく、相場を調べることが重要ですので、必ず成約事例を探してみてください。
過去の成約額は、これから買い物をする人達も見ている可能性が高いです。
中には何も考えずに購入する人もいるでしょうが、そんな良いお客さんばかりではありませんので、相場観を掴むことは重要です。
また、商品によって、売れやすい価格帯を意識することも大切です。
500円以下でしか売れていないような品物は、抱き合わせ等で価格を高くすると逆効果になることがあります。
売れる価格帯のレンジに合わせる意識を持つことがコツということになりますが、この時にも注意してほしいことがあります。
後述しますが、貴方が価格を下げることによって、メルカリ寿命を縮めることになるかもしれないからです。
写真の撮り方で売れ行きが変わる!
メルカリは、「写真で売る」と言っても良いくらい、最初の印象が大事です。
とりあえず、クリックされなければ見てもらうこともできませんから、何らかの差別化が必要です。
よくあるのは、背景の色を赤や黄色等の目立つ色にしているケースです。
目が行きやすくなる効果がありますので、背景色には工夫が必要だと思いますが、背景が派手なだけで売れるわけではありませんよね。
やはり、最も重要なのは、商品写真の見栄えです。
そして、消費者が気になると思われる場所を拡大して撮影することです。
不安な部分が少しでも残る撮影方法だと、消費者が購入を決断できないからです。
この部分を意識していない人が多いと感じますので、購入者目線で写真を撮ってみてください。
商品説明
写真で顧客を掴むことができれば、商品説明を読んでもらえますよね。
商品説明で重要なのは、傷等の詳細は勿論のこと、サイズや材質等についてです。
まずは、購入者が決断するために必要な情報を意識して記載してください。
そして、できれば効果的に付加価値を説明すると良いです。
ただし、商品アピールは、過剰に表現すると逆効果ですので注意しましょう。
「お得ですよ」とか「早い者勝ち」等と書かれても、誰も鵜呑みにはしませんし、むしろ購買意欲を低下させる可能性さえあります。
コツとしては、「〇周年記念の限定品です」等、事実に基づいたアピールをすることです。
その他、「絶版品で手に入らない」、「数量限定の非売品」、「〇年製ビンテージ」、「未開封品」、「保証書付」等といった疑いようのない付加価値が効果的です。
出品時期を考えよう!
季節や時期を考えて出品する工夫もしてみてください。
また、出品する時間帯を選ぶことも結構重要だと感じます。
例えば、タオルやクーラーボックス等の夏用品は、寒い時期に出してもあまり見てもらえませんよね。
必要としている人の数が減り、成約の確率が低い時期というものがあります。
テレビで取り上げられたタイミングで出品する等、検索需要の「旬」を掴むと、かなり販促効果があります。
商品を使う人の年代や性別の傾向によって、出品の時間帯も変えてみましょう。
主に、朝の通勤時間に閲覧する人達と、寝る前の時間帯に閲覧する人達の動きが良い傾向があります。
「いつ、誰に見てもらうか」を意識して出品すると、成約確立が変わってくるとおもいますよ。
メルカリの単価が下がる理由
メルカリで出品相場を調べていると、「こんなに安いのか・・」と思うことがありませんか?
買う側にとっては良いですが、売り手には厳しい現実です。
メルカリの単価は、時期によって多少の変動がありますが、これは皆さんの「値引き活動」によって引き起っています。
売れない事にシビレを切らして、安易な値下げをする人がいるわけです。
例えば、1,000円が妥当な相場である商品があったとします。
これに対して、誰かが「早く売ろう」と考え、「900円」に値下げします。
本来なら、千円で売れるのに、自分から相場を下げる行為です。
そして、この制約事例を見てしまった消費者は、「1000円では高い」と感じるようになってしまいます。
すると、今度は「800円で出さなければ売れない」と考える人が出てきます。
このような過度な競争や、「いらない物だからいいや」という感覚での出品が、その商品の相場を下げていくことになるのです。
ですから、皆が「他の出品者と相場を合わせつつ、写真やコメント等で差別化する」という努力をすれば、メルカリの相場が適切な状況を保てるのだと思います。
実際にはコントロールは不可能ですが、参加者がこのような意識を持たなければ、価格は下がり続ける一方だと思います。
メルカリ自体のサービス価値も低下することになり、事業寿命や利用者減少にもつながる問題ですよね。
価格崩壊を起こさないように、値下げについては適切に行うと良いと思います。
メルペイの活用
メルペイ(電子マネー)で売り上げを管理すると、色々と特典があります。
ポイント還元の他、クーポン等も定期的に配られます。
また、メルカリの手数料還元キャンペーンを狙って取引を行うことで、後から手数料分の電子マネーがメルカリにチャージされます。
手数料が返還されれば、その分の利益が増加したことと同じですから、使わない手はありませんよね。
このキャンペーンが好評だった為、メルカリも繰り返し開催中です。
手数料還元が、1000円までが上限ではありますが、このキャンペーンを狙って出品するのも有効な節約になりますよ!
まとめ
所得税等については、課税対象となる取引品目を把握しておく程度で良いと思います。
売上が20万円を超えそうな時にだけ、再確認すればOKです。
生活用品については、気にせずにどんどん販売しましょう。
記事後半でお伝えしたコツを活かして販売してみてください。
きっと効果があると思いますよ。