インターネット上でWEBサイト等を閲覧している最中に、突然の警告が表示されるネット詐欺が多発出現しています。
画面を消そうとしても、なかなかブラウザー(エクスプローラー等、インターネットを開くためのツール)を閉じる事ができず、被害者を焦らせるつくりになっています。
そして、今回の詐欺で最も危険なのは、右上の×で画面を閉じようとする動きを利用している点です。
今回の詐欺手口については、とにかく何もクリックしないという事が重要です。
その他の対処法について、正しい手順をご紹介しておきますので、詐欺に遭遇した時には落ち着いて対処しましょう。
スポンサーリンク
詐欺の手口(症状)
特定のWEBサイトを表示させようとすると、複数の警告表示が出現し、ブラウザーを閉じる事ができなくなります。
また、今すぐに修復することを推奨する文章等が表示され、このまま離脱しないことを強く勧めてきます。
一見、Windowsからのサポート警告のように見えますが、全ては偽の警告です。
一度閉じようとしても、次々に警告や修正ダウンロードができそうな画面が出現し、慌てたユーザーの心理を考えた構成になっています。
発生の仕組みは、ウェブページのリダイレクト型広告から侵入するものや、ページ切り替え時に不正プログラムを割り込ませる等といったものが多いようです。
私の場合は、音楽サイトや、日経平均先物をチェックするサイトを閲覧している際に発生しました。
株式投資やFX投資等をやっている人達のパソコンや、アダルトサイト等への誘導目的である狙いがあるのかもしれません。
このような詐欺警告が発生しても、その時点では何も被害を受けていないことが殆どですので、落ち着いて対処していきましょう。
詐欺警告への対処法
まず、この手の詐欺警告が発生した場合には、「何もクリックしない」という意識を持っておいてください。
ダウンロードを促すタイプの詐欺警告では、×を押すと別の警告が表示されるようになっている等、「さわならい」という事が一番の対策になります。
この詐欺の目的は、何らかのファイルをダウンロードさせることで、ウイルス等に感染させることです。
うかつにダウンロードしてしまうと、ウイルスに感染したパソコンからデータを盗まれるとか、解除するための支払い(振込等)を要求されるといった展開になる可能性があります。
その他、アダルトサイトに誘導されるケースもあるようです。
詐欺警告画面の閉じ方
詐欺警告に遭遇したら、正しく画面を閉じる方法を実行することが肝心です。
以下、Win10での手順をご紹介しておきます。
①タスクマネージャーを開く
タスクバー上で右クリックすると、タスクマネージャーを開くことができると思います。
②タスクを終了する
使用しているブラウザーを見つけて、右クリックで表示される画面から「タスクを終了」を選択する。
③閉じたブラウザーを再度開き、キャッシュや履歴を削除する。
スポンサーリンク
追加対策
詐欺警告の発生が多いブラウザーは、「Internet Explorer」と「Edge」です。
ブラウザーの中では、「Google Chrome」が最も詐欺警告防止効果が高いようです。
今後の不安を感じる人は、「Google Chrome」に切り替えましょう。
ダウンロード等の有無についても調べておきましょう。
ドキュメントフォルダの中から、「ダウンロード」を探してチェックしてください。
ダウンロードされたファイルがある場合は、すぐに削除しましょう。
インストール等をしてしまっている場合には、プログラムファイルからアンインストールしてみてください。
削除やアンインストールが出来ない状況の場合、専門家に相談することをお勧めします。
支払い、クレジットや金融機関情報登録、ギフトカード購入、パスワード開示などの被害については、消費生活センターに相談しましょう。
心当たりのないプログラムファイル等が無いことが確認できたら、最後にセキュリティソフト等によるスキャンを行って終了です。
Androidでの被害
携帯(スマホ)でインターネットを閲覧する際にも、同様の詐欺警告が発生することがあるようです。
スマホの場合、タスクマネージャーのような機能が無いので、ブラウザを閉じることが解決策になります。
うかつにダウンロード等をしないように注意し、ブラウザーアプリには「Google Chrome」を選ぶと良いです。
まとめ
詐欺警告には、様々なパターンが存在しています。
何かが当選したと知らせてくるタイプもあれば、マイクロソフトを装い、更新メッセージに見えるようなタイプもあります。
どの詐欺警告の場合でも、できるだけクリックをしないで一度ブラウザーを閉じることを目指してください。
そして、念のためキャッシュをクリアし、セキュリティスキャンを行いましょう。
対処法をしっかりと覚えておけば、何も怖いことはありません。
知人等にも積極的に詐欺警告の存在を周知し、対処法を広めると良いと思います。