災害

地震と火山噴火の地政学リスク

日本には、特有の地政学リスクがあります。

ご存知の通り、日本は地震大国なので、「いつ来てもおかしくない」というフレーズをよく耳にしますよね。

誰でもいつか来ることくらいは想像がつきますが、肝心なのは具体的にいつなのか、という事です。

この部分について、科学的根拠を持った発生時期の分析ができれば、多くの命を救うことに繋がります。

この記事では、漠然としたリスクと、具体的なタイミングが示されているリスクに分けてご紹介したいと思います。

 

大規模噴火

まずは、漠然としたリスクの中から、最も恐ろしい災害をご紹介しておきます。

それは、トンガで起こった大規模噴火と同等か、それよりも更に巨大な噴火についてです。

 

日本には、たくさんの活火山があります。

そして、この中には、通常よりも巨大な噴火が起こるリスクを抱えている火山もあります。

 

過去1万年以内の噴火の規模を調べると、富士山の大噴火よりも大きな規模の大噴火が13例もあります。

このような、広範囲に甚大な被害を引き起こすようなものを大規模噴火と言います。

 

7300年前、実際に鹿児島県沖の薩摩硫黄島でこのような大規模噴火(鬼界アカホヤ噴火)が発生しています。

直径20キロのカルデラ痕からの被害想定では、火砕流が海を這って押し寄せ、南九州を焼き尽くしたと考えられています。

 

この噴火で、南九州にいた縄文人はおそらく死滅したでしょう。

しばらくは耕作もできない土地になり、火砕流を逃れたとしても長くは生きられない環境になったはずです。

要するに、核兵器を使われたのと変わらないような被害が発生するわけです。

 

降灰は東北地方にまで届き、関東でも数十センチの降灰が降ったと予測されています。

日本の地下深くにあるマグマの量が長い年月をかけて溜まり、時に超巨大な噴火を起こすということです。

 

それがいつくるのかは予測できないものの、可能性としてこのような地政学リスクがあることを知っておくべきかもしれません。

噴火口に近い場所では何も対処のしようがありませんが、離れた場所であれば事前の準備や知識が役立つからです。

 

富士山の噴火はいつ?

富士山は、過去に何度か噴火をしています。

富士山の噴火は、南海トラフ地震と連動しているという専門家も多いです。

 

次回の噴火の規模は不明ですが、統計的に見れば、南海トラフ地震の後である可能性が高いということでしょう。

つまり、南海トラフ地震の発生時期が分かれば、富士山噴火のタイミングも見えてくるという事なのです。

 

富士山噴火で必要になるものとは?

専門家によれば、南海トラフ地震と連動して噴火する可能性が高いと言われています。 単独で噴火する可能性もありますので、前兆を感じさせる動きが観測された時には充分な備えが必要になります。 全く予想しないよ ...

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巨大地震のリスク

日本で特に警戒されているのは、首都直下型地震と、南海トラフ地震ですよね。

この地震については、過去のデータから、ある程度は発生時期が読めるとされています。

 

首都直下型地震

首都直下型については、複数の発生源があるそうで、時期の予測は困難です。

文字通り、いつ来てもおかしくないという状況で、各自が覚悟しておくしかありません。

 

地下岩盤に1mのズレが生じただけでも震度7程度の揺れが発生するそうですので、実際に被災した際には身を守るだけで精一杯でしょう。

専門家によれば、直下型では津波等のリスクが無い代わりに、火災やパニックによる2次災害が懸念されるそうです。

 

しばらくは、安全な場所で様子を見るといった冷静な判断が必要になるということですね。

帰宅困難者が下手に動き出すと、怪我等のリスクが高まると考えられています。

 

この為、プライム企業では、自社内に数日間分の備蓄をし、きちんと有事に備えています。

各個人でもこのような備えの意識を持ち、知識を得ておくことが大切だと思います。

 

南海トラフ地震

南海トラフ地震は、過去に何度も繰り返していることから、時間的な間隔から時期を推察することができるそうです。

地盤が跳ね返るまでの時間が一定なので、前回の地震規模から次に跳ねるタイミングが計算できるわけです。

 

このような地震は、発生時期の予測が当たる可能性が高い地震と言えます。

地質学者によれば、次回の地震発生時期は、2035年頃との予測が出ています。

 

前後5年くらいの誤差が考えられるそうですが、かなりピンポイントな予測と言えます。

この地震の規模(跳ね返りの深さ)は、前回の南海トラフよりも大きくなる可能性があり、最も早い場所だと数分で津波が到達すると予測されています。

 

しかも、その津波の大きさは、30mを超える高さになるのだとか。

地形等の影響で波が増幅すれば、40m級の津波も有り得る話です。

つまり、ちょっとした高層ビルに匹敵する高さの津波が湾岸部を襲うということになります。

 

私達は、地震発生から1時間以内に30万人以上の死者が出る可能性がある・・・という事実を受け入れなければなりません。

これは、近い将来に確実に起こる地震ですので、湾岸部に住む人達は、今すぐ移住の準備をした方が良いくらいの話なのです。

 

 

 

まとめ

地震や火山噴火は、1つの大地震が誘発して起こることも多いようです。

そう考えると、首都直下型、南海トラフ、富士山噴火等が短期間に重なって発生する可能性もゼロではないでしょう。

マイナスな思考は疲れるものですが、発生することが分かっているのに備えないのは愚断と言わざるを得ません。

南海トラフについては、あと10年前後の猶予があるわけですから、少しずつでも備えを強化しておくべきでしょう。

その時になって後悔しても何も手には入りませんから、自分と家族の命は貴方の意識次第で変わってしまうのだと肝に銘じるべきだと思います。

 

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