自宅で弾き語りや、簡単な音楽配信を行いたい人は、初期投資を最小限にしたいというニーズがありますよね。
最近は、CLUSTER等の仮想空間(VR)で音楽活動をする人も増えています。
そこで、予算に合わせて、ミニマムに録音環境を整えるための機材チョイスについてまとめてみました。
これから音楽配信を予定している方は、参考にしていただければと思います。
※本記事に掲載している商品は、掲載(プロモーション)許可を得ております
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インターフェイス
音楽配信や、楽器・ボーカル録音を行うには、パソコンと接続させるための入り口が必要になります。
これを、オーディオインターフェイスと言います。
インターフェイスには、シンプルなものから多機能なものまで幅広く存在していて、どれを選ぶかは個人の好みや予算によるところです。
1万円前後で済ませたい人は、シンプルな機能だけをそなえたインターフェイスを購入すれば良いと思います。
少し、将来の事も考え、しばらくそのまま使い続けられるものを選んでおきたい人は、もう少し予算をあげてみましょう。
上げるといっても7~8千円程度ですので、少し頑張れば手が届く範囲です。
初心者の場合、YAMAHAのAGシリーズか、URシリーズを選ぶと良いと思います。
リアルタイムで生配信等をする人は、YAMAHA/AG03がお勧めです。
チャンネル数の多い機種もありますが、少し価格が高くなります。
YAMAHA製品には、CUBASE(AI)という音楽ソフトのダウンロードキーが梱包されていますので、CUBASEを使おうと思っている人には最適です。
また、YAMAHAが提供しているシンクルームというアプリを使えば、ネット上でバンドセッションをすることもできます。
シンクルームは無料でダウンロードできますが、有線LANで使用する必要があります。
コンデンサーマイク
配信や録音をする上で、マイクの性能はとても重要です。
幅広いレンジに対応していて、クリアな音で録音できるマイクが理想です。
声質等によってもマイク選びは変わってきますが、バランスの良いマイクを選んでおけば大抵は問題ありません。
特別に声が高いとか、特殊な場合を除いて考えると、そこそこ良いマイクにしておくのがお勧めです。
実際に、売れ筋のマイク数十本の音の違いを確認した上で、私がお勧めするのはAKG/C214です。
室内で録音する際にも問題ないですし、あまり知識がなくても良いマイク位置等を探り易いと思います。
初心者としては少し値の張るマイクに思えるかもしれませんが、安物のマイクを購入しても結局は買い直すことになる可能性が高いので、最低限これくらいの奮発はしておきたいところです。
DAW
単体で購入する方法と、オーディオインターフェイスに付属したセット品で購入する方法があります。
今回は、最も人気のあるDAWソフトとして有名な、CUBASEの購入を想定しました。
CUBASEには、AIとELの2種類があり、スタインバーグ製品と一緒に購入した場合にAIが付いてくるイメージです。
YAMAHAは、スタインバーグと提携しているようで、自社製品にCUBASEのダウンロードキーを付けてくれています。
インターフェイスを既に持っているとか、ミュージックソフトを単体で購入する人には関係のない話です。
CUBASEのELは、単体でソフトを買った人が使うものだと思えばOKです。
AIとの差は殆どありません。
具体的には、ELの方が扱えるトラック数が少し少ない等、対応幅の面です。
ELでも充分すぎるトラック数がありますので、超大型オーケストラ作品等を手掛けるケースでない限りは、ELでも全く問題ありません。
グレードによる違い
CUBASEには、PROとかelementsといったサブタイトルのようなものがあります。
これらの違いは、単純に言えば音源等の装備の違いです。
例えば、付属品で付いてくるAIの中には、ギターアンプやエフェクターを便利に使い分けることができるプラグインが入っていません。
AIの中にも簡単なエフェクターは入っていますが、エレキ系の録音をするには物足りない装備だと思います。
単純に色々なエフェクターで音を鳴らして遊びたい人等にとっては、最低でもelementsの装備が必要です。
elementsは、1万5千円前後で購入することができます。
無料ソフトを使う
それほど本格的にやるわけではないとか、弾き語り程度の録音しかしないといった人には、有料DAWソフトはいらないと感じるかもしれません。
多くの楽器を使わない場合、無料DAWソフトでも対応できてしまうので、選択の1つとしては検討することになるでしょう。
注意点としては、DAWはソフトによって操作や表示がかなり異なりますので、後から機種を変えようとするとゼロから始める苦労をする可能性があることです。
長く活動するつもりなら、コレだ!というソフトで挑むのが良いでしょう。
また、初心者の場合、使い方等を紹介するYouTube動画が多い事なども重要な選別ポイントになりますよね。
録音した音源のノイズ処理や加工についても、有料DAWの方が対応幅が広くなると思います。
DAWソフトは、スタンダードなものであれば、2万円以下で買えます。
操作方法での苦労や、あとから変更する手間等を考えると安い投資なのではないでしょうか。
多くの場合、音楽制作にはとても多くの時間を費やすことになります。
DAWソフトの都合等で膨大な時間を無駄にすることは、2万円以上のロスが出ると思います。
ケーブル等
念のため補足しておきますが、マイクとインターフェイスを繋ぐためのケーブルが必要です。
それと、マイクスタンドも必要になるでしょう。
マイクとセットで販売しているケースも多いので、最初からこのような商品を選ぶと楽かもしれませんね。
弾き語りの場合には、マイク1本でも録音が可能ですので、この記事にある設備があれば録音することができます。
もう少し本格的に取り組む場合には、シンセサイザーやMIDIキーボード等が必須となります。
スタインバーグ製のセット品等もあります。
インターフェイスを安い商品(シンプル)にした分、MIDIキーボード費用に充てたいという場合、以下のようなセットがオススメです。
その他、モニターとして音を外部出力するスピーカーや、ヘッドホン等も必要です。
これらは、既に家にあるという人も多いと思いますので、ひとまず既存品を使うのも良いと思います。
役不足を感じた段階で買い替えをすれば良いでしょう。
まとめ
音楽録音をするためには、トータル金額で約3~7万円位を用意する必要があります。
通常の感覚では、5~10万円あれば一通り揃う印象です。
スピーカー等にはそれほどこだわらず、むしろヘッドホンにお金を投じた方が良いです。
現在は、YouTube動画も充実していますので、簡単に始められると思いますよ。