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神田伯山と神田松之丞の違いは何?

この記事では、神田伯山の襲名意義と神田松之丞さんの凄さについてご紹介したいと思います。

伝統芸能には、名誉ある呼び名(名前)が存在し、代々それを襲名する者が選ばれる風習があります。

「伯山」については、五代目が亡くなってから40数年も経っていましたが、この度、神田松之丞さんがこれを襲名することになりました。

この襲名の意味は、一般の人には説明なしでは理解できない部分がありますので、要点をご紹介していきたいと思います。



神田 松之丞のプロフィール

芸名:神田 松之丞(襲名後は神田伯山)

本名:古館 克彦(ふるたち かつひこ)

生年月日:1983年6月4日

出身地:東京都豊島区

師匠:三代目 神田松鯉

 

高校生の頃にラジオで聞いた三遊亭圓生の話を聞き、感銘を受ける。

その後、立川談志のファンとなり、講談師への道を目指すことに繋がっていく。

2007年に三代目 神田松鯉に入門し、僅か8年で「読売杯争奪 激突!二ツ目バトル」で優勝する。(2015年)

2017年には、平成28年度花形演芸大賞銀賞を受賞。

その翌年、第35回浅草芸能大賞新人賞も受賞し、誰もが認めざるを得ない存在感を放ち始める。

 

結果、2018年12月に行われた落語芸術協会の理事会にて、2020年2月中席より真打に昇進することが承認される。

これは、落語家を9人追い抜いての抜擢昇進となった。

 

当時、桂歌丸が抜擢真打に否定的だった為、講談師としては順番を守る形での昇進となった。

落語芸術協会での真打抜擢昇進は、春風亭昇太以来27年ぶりの快挙となる。

2019年には、平成30年度花形演芸大賞金賞を受賞している。

 

神田伯山の意味

昔、神田辺羅坊壽観(かんだべらぼうすかん)という名前の講釈師の弟子に、神田伯龍という人がいました。

この人が、師名の「神田」をもらって、「神田派」を開きました。

 

その門下生の中から、師匠を明らかに凌ぐ天才講釈師が誕生したのですが、この人物の名前が「伯山」だったのです。

その芸の見事さ故、いつしか「伯山」が神田派の頭領として認知されるようになります。

 

以降は、才能のある講釈師にその名前が受け継がれてきたというわけです。

松之丞さんが、100年に一度の天才と言われるのは、「伯山」クラスであると認められたことにもあります。

 

しかも、六代目「伯山」(神田 松之丞)は、歴代の中で最も講談を世に広める伯山として後世に語り継がれる事になるでしょう。

 

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歴代の伯山について

初代伯山は、独自の工夫を重ね、独自の講釈リズムを編み出した人です。

一つのプレイスタイルを構築した偉業者でもあるのです。

 

序盤から中途はあまりメリハリの無い口調でボソボソとやり、終盤になると一気に口調を激変させて、トントンとたたみ込んでいくスタイルです。

十八番は、「徳川天一坊」でした。

 

二代目の伯山は、初代の弟子で、「水滸伝」を十八番にして活躍したようです。

中国の古典を、庶民にもわかるように砕いて面白くし、痛快な読み物に仕上げたのです。

 

初代が得意とした「天一坊」も、師匠に劣らぬ実力だったそうで、彼が初代「伯山」だと思っていた人も多いとか。

 

三代目は、「清水次郎長伝」を独自に書き換えた侠客伝で評判となったことから「次郎長伯山」とも呼ばれたそうです。

沈みかけた講談界の中、唯一華々しい活躍をしたのが三代目伯山でした。

三代目に食べさせてもらう者が大勢いたという親分肌で、その生き様も伝説のある人物です。

 

四代目は空位で、誰も襲名した者はいません。

これには、四代目になるはずだった伯山が、本家筋に気を使って一代飛ばして襲名した事情があるのですが、四という数字を避けるための口実ではないかと言う人もいるようです。

 

そんな噂が立つのは、この五代目が「変人」としても有名だからです。

師匠をコロコロと変え、人のいう事を素直に聞かない天邪鬼な気性だったようです。

しかし、伯山を襲名したことからも分かる通り、その実力は本物で、やくざ者を描かせたら天下一品の迫力だったそうです。

 

六代目の伯山(神田松之丞)は、どんな逸話が語り継がれることになるのでしょうか。

 

滝沢カレンさんとの番組

テレビ朝日で土曜深夜に放送された「松之丞カレンの反省だ!」によって、神田松之丞の認知度はかなり上がったと思います。

若い世代の方は、この番組で初めて知ったという人も多かったと思います。

 

他番組で、お笑い芸人がカレンさんに突っ込みを入れる場面を見ると、大抵はイラついた演出で突っ込むだけの人が多いです。

カレンさんの不思議発言を上手く笑いに変えて活かしている人は少ないと思います。

 

彼女が怒られているだけのような突っ込みは、見ていても全く面白くないのです。

松之丞さんの場合、カレンさんに対して終始穏やかに接していて、むしろ不思議発言を楽しんでいる様子です。

 

三十代とは思えない落ち着きで、軽く受け流す面白さがありますよね。

コメントもさすが講談師で、普通の芸人には無い才能を随所に感じます。

 

女好きな一面を平気で垣間見せる器の大きさも、非凡に見える程、常に「TV的にどうすべきか」という視点を持っていることに関心します。

 

滝沢カレンさんも、この番組では素の表情を見せる事が多く、とてもリラックスしてやっている印象があります。

 

「伯山カレンの反省だ!」として続けてもらいたいところですが、松之丞さんは「いつ終わってもいいと思っている」と番組内で毒づいていました。(笑)

 

まとめ

この記事を読んで分かるように、歴代の「伯山」には誰一人ハズレがいません。

そして、歴代で伯山を名乗ることが許された人物は、松之丞を入れて5名のみです。

 

講談界で「神田伯山」を名乗れるという名誉は、知る人ぞ知る『名人域の証』でもあります。

2020年2月11日の真打昇進に伴い、いよいよ神田松之丞さんが六代神田伯山としての人生をスタートさせます。

 

どんな伝説を築いていくのか、今からとても楽しみですよね。

この記事を読んでくれた方は、伯山襲名がどれ程凄いことかを理解していただけたのではないでしょうか。

 

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