この記事は、近い将来にメタバースに導入されるであろう、住所検索システムのお話です。
少し時代を先取りした話ですので、予習的に読んでいただければと思います。
必ず登場する機能(サービス)だと思いますので、知っておいて損のない情報ですよ。
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所在地(住所)の課題
メタバース内には、仮想オフィスのようなサービスがあります。
とても便利なので、これを利用する会社が増えていく可能性大です。
私自身、今すぐにでも使いたい内容だと感じていますが、商談をする相手や、打ち合わせ先の企業のニーズが追いついていないのが現状です。
導入効果を享受でる時期までには少し時間がかかるかもしれませんが、欠かせなくなるのはそう遠い未来ではないと考えています。
ビジネスキーパーソン達がこのサービスに目を向けるようになれば、一気に利用者が増え、実店舗が不要だと考える会社も出てくるはずです。
すると、メタバース内でのオフィス所在地等を第三者に知らせたいシーンが増えます。
例えば、名刺に記載する事務所の住所も、メタバースでの事務所所在地を追記する必要がありますよね。
今現在、メタバース世界は全てが繋がっているわけではない状態です。
この為、今の時点では住居表示の手段に困ります。
そこで登場するのが、住居表時と同じ効果を発揮するシステムなのです。
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所在地をどう表現するか
オンラインゲーム等の場合、マップ上の座標で自分の位置を表示することができます。
しかし、メタバース世界では座標という概念が不要になり、ほぼ現実世界と同じような空間認識となります。
GPSのように座標で表すこともできますが、実際に移動するのと同じように空間が広がっているので、かえって分かりずらいのです。
例えば、現実世界で誰かと待ち合わせをする時、GPS座標で待ち合わせ場所を知らされても「これ、どこ?」ってなりますよね。
なので、メタバース内でも同じようなことが起こるわけです。
しかし、困ったことにメタバース内には正式な住所がありませんよね。
現実世界では、駅名や県名等のように共通して認識できる基本マップがあるので、住所ですぐにどの辺なのかが分かります。
メタバースの場合、ログインするプラットフォームによって全く違う世界に入るわけですから、住居表示の問題解決が難しいのです。
当初の住居表示はこうなる
将来的には、メタバースのプラットフォーム同士が全て繋がり、仮想の扉等を通じて他の世界へと行き来できるようになるかもしれません。
しかし、現段階では、目的ごとにIDやパスワードを入力して特定の世界へと入っていくような形になります。
しばらくはこの状態が続くでしょうから、当初の住居表示問題は、各プラットフォームごとに行うという事にならざるを得ません。
ですから、住居表示には、「プラットフォーム名」と「その中での住所」という2つの情報が必要になります。
例えば、仮想のビジネスオフィスを提供しているVirBelaの場合、『VirBela:仮想世界の場所名-地番』等といった表示になりそうです。
更に、有名な提供媒体(プラットフォーム)については、コード化されていくことで簡素化が進むと思います。
銀行コードのようなイメージですね。
これは、公共機関のサービス等にも波及していくと思います。
仮に、仮想空間の中に国が税務署(コード:0001)をつくったとしましょう。
e-taxを進化させ、仮想税務署のmeta-taxを創設するといったことは、現実的に起こり得る変化だと思います。
法務局や市役所等も次々に登場するのではないでしょうか。
すると、その税務署のメタ所在地は、『0001-M56』みたいなことになると思います。
このように、公共機関等がメタ住所を持つようになると、一気に常識化していくと思うのです。
検索システムが登場する
メタバース内で活動する人達が増え、その所在地が発信される機会が増えると、検索システムが登場するはずです。
メタバース内のサービス場所を探す側の人達が、素早くログインし、その場所に辿り着くためのツールが求められるからです。
メタ住所を検索すれば、すぐにその世界のログイン画面が出てきて、特定の場所へと誘導される・・といったサービスです。
ちょっとした手間を省くためのサービスとして、必ず登場する類のツールですよね。
更に、プラットホーム制作会社が勝手に名付けた地名等が無数に存在するようになると、今度はメタバース内に住所転送システムが登場すると思います。
どこのメタバース世界からでも、自分の行きたいプラットフォームに繋いでくれる機能みたいなものです。
まさに、ドラえもんのどこでもドアが仮想世界で現実的なアイテムとして登場するってことです。
キャッチーなネーミングとして、どこでもドアがそのまま起用されるかもしれませんね。
まとめ
不動産の建築コストが大幅に上昇しています。
この為、仮想世界での不動産には、多様なニーズが向かうのではないでしょうか。
その時、必ず必要になるのが所在地の表示です。
システム開発をしている方々等は、先を見る力が試される局面ですね!