世の中の常識は、科学や医療の進歩によって変化していきますよね。
昔は「正解」とされていた常識が、今では「間違い」になっている事もたくさんあります。
そのことを知らないままでいると、ずっと間違った知識で行動してしまいますので、私が目にした新常識について、少しずつまとめていきたいと思います。
追記的に更新していきますので、たまに覗いてみると意外な新常識が増えているかもしれませんよ?!
スポンサーリンク
食べ物に関する新常識
食べ物に関する常識の中から、昔と違う結論に至っている情報をまとめます。
追記的に増やしていく予定です。
卵の摂取量
以前は、一日に摂取して良い卵の量は1~2個までと言われていました。
これは、コレステロール値が高くなると考えられていたからだそうです。
しかし、近年の研究で、コレステロール値は食べ物の影響をそれほど受けないことが判ってきたそうです。
現在では、卵は1日に5個くらいは食べても問題がないとされています。
食生活
以前は、食べ物は一日に30品目以上を摂取するのが良いと言われていました。
意識して努力をしていた人もいたと思いますが、これも新常識に塗り替えられています。
最近では、1日30品目を摂取するとカロリーオーバーになると言われています。
考えてみれば、そもそも自然界でそれほど多くの品目を必要としている動物はいませんよね。
一体、誰が言い出した常識だったのか分りませんが、これまではずっと間違った努力をさせられていたわけです。
ヒジキの鉄分
「ヒジキは鉄分が多い」と聞いたことがありませんか?
事実、ヒジキには鉄分が含まれているのですが、とても微量だということが判明しています。
ヒジキから多くの鉄分が検出された理由は、昔の鍋が鉄製だったことが原因だったのです。
現在では、テフロン加工の調理器具等を使用するようになったことで、改めて食品の鉄分量が見直されてきました。
その結果、ヒジキ自体には今まで想定されていた程の鉄分は含まれていないことが判ったというわけです。
鉄製の鍋で調理する加工品が減っていますので、全体的に鉄分を摂る機会が減っているとも言えそうですね。
スポンサーリンク
お餅のカビ
お餅にカビが生えた時、その周辺部分だけを切り取って食べていませんか?
でも、最近ではこれがダメと言われています。
表面にカビが出ているということは、内部にも多くの菌糸があるそうです。
カビには毒性がある種類もあるので、火を通しても安全とは言い切れないケースもあります。
カビが生えた餅は捨てるのが新常識ですね。
お酒と牛乳
お酒を飲む前に牛乳を飲むと、胃に膜ができて守られると言う人がいますよね。
この情報も、今では誤りだと判明しています。
むしろ、全くのデタラメで、そのような効果は有り得ないのだそうです。
牛乳やチーズ等はたんぱく質なので、胃酸ですぐに凝固するというのが新常識です。
チョコレートとアーモンド
チョコレートやアーモンドを食べすぎると、ニキビができると言いますよね。
でも、これは大きな間違いだったことが判っています。
アレルギー等の場合を除いて、チョコやアーモンドでニキビができることはないのだそうです。
ニキビの原因は、皮脂の汚れによるものが殆どです。
ストレスやホルモンバランスが原因の場合でも、代謝が悪くなって毛穴が塞がれることが原因なので、結局は皮脂の汚れに関係しています。
特定の食物でニキビが出るという発想自体が間違った常識だったわけですね。
スポーツドリンク
風邪をひいた時などには、体液の成分に近いスポーツドリンクが良いという話を聞いたことがあります。
しかし、これにも注意が必要です。
抗生物質や、喉の感染症等に処方される抗菌薬は、スポーツドリンクと相性が悪いそうです。
スポーツドリンクは酸性で、マグネシウムやカルシウム等も入っていることが多いです。
これらの成分が原因で、薬の吸収が悪くなるそうなので、その間に菌が増殖してしまう可能性が高まります。
また、スポーツドリンクは銅を溶かすので、水筒等に入れて飲むと急性銅中毒を引き起こす事があります。
古い水筒や海外製品の水筒には注意しましょう。
サラダ油
サラダ油は、なんとなく体に悪いイメージがありませんか?
できるだけ油をカットした方が、体に良いような気がしますよね。
そもそも、この「サラダ油」という名前にヒントがあったのですが、今までずっと知らずに生きてきてしまいました。
実は、サラダ油は揚げ物等に使う為開発されたわけではなく、サラダにかけても大丈夫なほど良質な油として売られたものだそうです。
そういえば、ドレッシングの中にも油がはいっていますよね。
あれが、本来のサラダ油の姿というか、使われ方だったわけです。
そのまま口にしても良いほど良質の油なので、何かを炒める時などにも使えるという発想に至り、いつしかこちらの使い方が日常化したのだと思います。
個人的に、サラダ油への見方が変わった新常識でした。
揚げ物(フライ)のやり方
令和の時代は、揚げ物(フライ)に革命が起きるかもしれません。
揚げ物の常識が変わり、今までの揚げ方(揚げ焼き)が「間違っていた」と言われるようになっていくと思います。
新時代のフライは、サクサク感が全く違うものになります。
以下の手順で行えば誰でもできますので、騙されたと思って一度やってみてください。
①鍋に入れる油は、2センチ以上の深さで用意する。
②塩を少量入れ、一気に水分が蒸発するか確認する。
③油を揺らして油が表面にかかり続けるように揚げる。
家庭用のコンロに付いているセンサーは、10~20度の誤差がある場合が多いそうです。
これは、鍋の厚さ等によって、誤差が出るからです。
そこで、塩を使って温度を確かめる方法が、温度管理の新常識です。
塩を入れたらすぐに派手な音がする状態が180度だと覚えましょう。
(プチプチと音がしている程度の状態は温度が低すぎます)
また、油は対流が悪いので、こまめにかき回して温度を見る必要があるそうです。
これだけで、今までの揚げ物とは全く違う食感とおいしさに変化しますよ。
スポンサーリンク
あんこの種類
皆さんは、「つぶあん」・「こしあん」・「小倉あん」の違いを説明できますか?
製法に明らかな違いがあるのは想像できると思いますが、具体的にどう違うのか説明できる人は少ないと思います。
「つぶあん」は、関西方面で定着したあんこで、小豆を煮てアクを取り出し、砂糖と煮詰めたものです。
「こしあん」は、関東地方で定着した高級あんこで、小豆を煮てアクを取り、小豆の皮を3度こしてから砂糖と煮詰めたものです。
こしあんは、手間がかかっている分だけ食感が良くなる為、高級品とされていました。
「小倉あん」は、大納言小豆を潰さずに砂糖で煮て、そこに「こしあん」を加えたものを言います。
単純に「つぶあん」と「こしあん」を混合したわけではなく、材料にもこだわった最高級のあんこ製法なのです。
ウイルス対策
風邪やインフルエンザ等、ウイルス性の病気に対しての予防知識は日々変化していっています。
最新の予防知識でウイルスに対抗できるように、随時まとめていきたいと思います。
風邪への対処
風邪はひきはじめが肝心だと言います。
どこかのCMでも聞いたことがあるような気がしますよね。
しかし、風邪のひきはじめに安静にするのは間違いだそうです。
むしろ、軽い運動をするのが効果的というのが新常識です。
風邪自体はウイルス性のものですので、免疫細胞が臨戦態勢に入ります。
免疫細胞は、軽い運動によって増加し、活性化するので、20分程度のウォーキング等によって軽く汗をかくと良いとのこと。
但し、既に高熱が出ている場合等は、ひきはじめとは言えませんので、安静にする必要がありますのでご注意を。
インフルエンザ
インフルエンザの予防方法として、「手洗い・うがい」は定番ですよね。
でも、最近では、うがいはあまり意味が無いと言われ始めているのをご存知でしょうか。
インフルエンザウイルスは、のどに付着してから数分で体内に侵入することが判ったのです。
これでは、数分おきにうがいをしていないと効果がないですよね。
つまり、ウイルスをのどに付着させないようにマスクをする事等のほうが、うがいよりも有効な予防策という事になります。
体調管理の新常識
ついこの間まで「体に良い事」とされている事でも、いつの間にか「体に悪い事」になっていることがあります。
また、アレルギーに対する新常識等もここに追記していきたいと思います。
意味のない努力をしないためにも、新常識をチェックしておきましょう。
早朝の運動
朝のジョギング等は健康に良いというイメージがありませんか?
これは、血の循環が良くなり、脳が覚醒すると考えられてきた事が理由です。
実際、そのように教えられてきた多くの人達が朝の運動をしてきました。
しかし、最近の医学の常識では、早朝に運動するのは良いとされていません。
脳が完全に目覚めていない状態で運動をしてしまうと、自律神経が上手く機能せず、心臓の動きを正常にコントロールできなくなるからです。
心拍数が上がり過ぎ、心臓に過度な負担がかかる可能性があるそうです。
その結果、心筋梗塞等の突然死のリスクが高まると考えられるようになっているそうです。
朝のジョギングをする際には、脳をしっかりと目覚めさせるために、ゆっくりと朝食をとり、食後1時間以上経過してからにするのが新常識となっているとか。
しゃっくりの止め方
近年、しゃっくりのメカニズムが解明されたのをご存じでしょうか。
しゃっくりは、喉周辺の刺激を引き金に、呼吸運動(横隔膜の収縮)を調節する延髄の中枢神経に異常な指令が伝わることで生じる現象です。
これを止めるには、短時間呼吸をしないなど、血中のCO2濃度を高めるのが効果的とされていたのですが、詳しいメカニズムは分かっていませんでした。
血中の二酸化炭素濃度が上がり、大脳が窒息回避の指令を出すことで延髄の活動が抑制されると考えられるそうです。
しゃっくりは、動脈と静脈の二酸化炭素(CO2)濃度が一致すると治まるということです。
袋状のものを使って自分の呼吸した息を吸い続けると、約3分前後で血中のCO2濃度が一致するそうです。
しゃっくりが止まらない時には、ぜひ試してみましょう!
花粉症の治癒
花粉症は、一度発症してしまったら治らないと言われていました。
しかし、最近では、花粉症は治せるというのが新常識となっているそうです。
嬉しい誤算ですよね。
これまで、花粉症の発症は、アレルギーへの耐性が飽和して起こるわけですが、体調等によってこの耐性が変化することが判ってきました。
筋トレと同じ発想で、アレルギー物質に対して強くなる訓練法も確立されてきました。
ストレスや疲れによって耐性が落ちているだけの人も多いようですので、一度は薬に頼らない治療法を試してみると良いかもしれませんね。
貧血
「貧血」と言われると、血が不足している状態を想像しませんか?
貧血とは、血液不足の状態ではなく、赤血球の量が足りない状態を言うのだそうです。
赤血球が減少すると、体内へ送る酸素量が減り、貧血の症状を起こすという事です。
個人的に、だいぶ勘違いしていました。
目・耳・口の新常識
目・耳・口・鼻にまつわる情報で、新常識だと感じた事柄をまとめていきます。
視力の回復
昔は、「遠くの景色を見ると目に良い」と言われていました。
また、植物などのような緑色の対象を見ると「目に良い効果がある」と聞いたこともありました。
しかし、これらの常識も今では覆っています。
遠くを見ても視力は良くならず、緑色は心理的に心地よいと感じているだけだそうです。
心理的にリラックスする効果はあっても、直接に目の能力が回復する効果はないというのが新常識です。
また、かつては暗い所で本を読むと目が悪くなると言われてきましたが、これも直接的な視力低下の原因にはならないそうです。
確かに、暗闇で生活している人はどんどん目が悪くなってしまう事になりますよね。
暗い場所では瞳孔が開く為、目の筋肉が疲れやすくなります。
疲れを感じた状態を「目に悪いことをした」と感じたことが発端のようです。
紫外線と目
紫外線は目に悪いと言われています。
実際、紫外線は、白内障の他、様々な病気の原因になるからです。
UVカットの眼鏡等、紫外線から目を守ることは社会的にも常識化していますよね。
事実、紫外線は目に悪影響を及ぼすのですが、実は良い事もあるのだそうです。
紫外線には、近視が進むのを抑える効果や、眼球を強くする役割もあるのだそうです。
子供達が外で遊ばなくなった事は、医学的に見ると目の成長に良くないらしいのです。
自然に入る紫外線については、必要な光だということですね。
目薬のさし方
目薬をさした直後は、目をパチパチするようにしていませんか?
瞬きをした方が良いと思っている人が多いと思いますが、これは間違いです。
目と鼻は目頭の辺りで繋がっていて、瞬きによって鼻の方へ目薬が流れてしまいます。
最近では、目薬をさした後、目頭を押さえて20秒ほど目をつぶったままでいるのが正しいと言われています。
耳かき
耳掃除は毎日こまめにするものだと思っていませんか?
多くの人が、毎日1回程度は綿棒で耳掃除をしているのではないでしょうか。
でも、これも間違った常識だったようです。
耳垢には、抗菌・殺菌作用の他、耳の中の表皮を保護する役割がある為、本来は月に一度程度で十分なのだそうです。
耳の中の皮膚は、鼓膜から外側に向かってベルトコンベアーのようにゆっくりと動いていて、耳垢は自然に押し出されるようになっているとか。
とはいっても、見た目が汚いので、やはりある程度は掃除したいですよね。
猫舌
猫舌の人は、舌が熱さに弱いと思っていませんか?
実は、熱への耐性には個人差は無く、舌の使い方にあるそうです。
つまり、熱い食べ物を食べる訓練が足りない人がいるわけです。
舌を熱さから解放するための動きができないので、普通の人がクリアできる熱さでも火傷をするのです。
どうやら、幼い頃に熱いものを食べた回数等によって決まるようです。
口の中で冷ます技術の問題ですね。
怪我と痛みの新常識
ちょっとした怪我や、間接・筋肉の痛み等、応急処置的な知識について新常識をまとめていきます。
医者にかかるには大袈裟な怪我などは、民間療法的な知識で済ませてしまうことも多い為、正しい情報を知っておく事が大事ですよね。
時代と共に、色々と変化している部分がありますので注意しましょう。
すり傷
ヒザなどを擦りむいた時、傷口は乾燥させたほうが良いと聞いたことはありませんか?
幼い頃、傷口にフーフーと息を吹きかけた記憶があるのではないでしょうか。
実は、これも間違った常識だったことが判明しています。
すり傷は、湿らせた方が良いというのが現代の新常識です。
かさぶたをつくらない方が、傷が早く綺麗に治癒することが知られてきたことで、傷口に直接貼付する絆創膏が販売されるようになっています。
傷口を修復する体液を傷口全体に広がるようにすることで、治癒が早くなり、傷痕も残りにくいそうです。
傷口に乾燥させないタイプの絆創膏を貼ると、かさぶたをつくらずに体液が広がり、早く治るのです。
骨折による骨太
骨折すると、骨が前より強くなると言いますよね。
これも事実とは少し違うようです。
折れた骨の周囲には、新しい骨が形成されるため、一時的に太くなることは事実です。
しかし、回復するにつれて、元の太さに戻っていくのだそうです。
3ヶ月以上が経過すると、段々と本来の太さに戻るため、「骨折して骨が太くなった」等と言う人がいたら真実を教えてあげましょう。
美容に関する新常識
美容についての新常識は、日々塗り替えられていくと言っても良い程、たくさんあります。
あまり詳しい方ではありませんが、知り得た情報から追記していきたいと思います。
増毛効果
「海藻を食べると毛が増える」という説を聞いたことがありませんか?
なんとなく嘘っぽいとは思ってはいたものの、否定しきれない説でしたよね。
そもそも、海藻に含まれる成分と髪の成分が異なる為、いくら食べても髪の毛が増えるわけではないそうです。
叩くと刺激で増えるという説も、頭皮にダメージを与えるだけで増毛効果は無いと考えられています。
薄毛で悩む人達には、既に常識化している情報かもしれませんが、知らないでやっている人がいたらご注意ください。
シミの原因
冷水で顔を洗うと、キメが細かくなると思っている人はいませんか?
これは、とても大きな間違いだそうです。
冷水での洗顔は、むしろシミができる原因になるそうです。
冬場は肌が乾燥し、新陳代謝も悪くなっています。
冷水で皮膚が冷やされると更に血行が悪くなり、肌に栄養が届きにくい状態になります。
積み重なる事でシミやくすみの原因になりますので、ぬるま湯を使いましょう。
日常生活に関する新常識
日々の生活の中で役立つ新常識についてまとめていきます。
洗濯機で衣類を傷めない方法
洗濯機に入れる洗濯物の量で衣類の傷みが変わることを知っていますか?
洗濯機の底には回転盤が付いていて、これに生地が接触することで傷みが進んでいきます。
この為、洗濯機の中では、上下に衣類が入れ替わるような水の流れをつくり出す動きをしています。
でも、洗濯物をたくさん入れた状態ではこの入れ替えが上手くいきません。
その結果、下の方にある洗濯物だけが傷みますし、洗浄力も落ちます。
洗濯機には、できるだけ多くの洗濯物を入れたくなりますが、7割程度にしておくとスムーズに水流が発生するそうです。
洗濯の回数を重ねていくことによって衣類の生地は少しずつ傷んでいきますので、長い目で見るとかなり持ちが違うはずです。
洗浄力的にも、生地へのダメージ的にも、7割で洗うのが最善だという新常識を覚えておきましょう。
衣類のシワを伸ばす方法
10リットルの水に対して、キャップ1杯分の柔軟剤を溶かします。
そこにヨレヨレになった衣類をつけて、柔軟剤を染み込ませます。
少し揉んで浸透させてください。
そして、ヨレヨレになった部分の形を手で整えます。
ヨレている方向と反対方向へ生地を伸ばすようなイメージで整えてください。
これを、すすがないで脱水だけして干します。
このように柔軟剤処理をすると、衣類が綺麗になります。
この後、もう一度、普通に選択をしてから、いつもどおりに着てください。
歯磨き粉の新常識
歯磨きをする時、一度は歯ブラシの先端部を水で洗い流していませんか?
雑菌やカビ等が発生していそうな気がして、私もつい洗ってしまう派でした。
しかし、専門家によれば、歯ブラシを水で濡らすと、歯磨き粉の粘度が落ちすぎてしまうのだそうです。
泡立ちは良くなるのですが、短時間で磨いた気になってしまい、細菌や汚れが落ちていないことが多いのだとか。
歯磨き粉の中には、既に必要な水分が含まれていて、そのまま使うのがベストなのだそうです。
しかし、口にいれるものを洗わずに使うのは気持ち悪いという人もいますよね。
そんな場合は、洗った後にできるだけ水気を切って使用すると良いそうです。
歯磨き粉にも、こんな新常識があったなんて、灯台下暗しですね。
迷信に関する新常識
日本に伝わる迷信についての新常識をまとめておきます。
夜に爪を切ると親の死に目に会えない
「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」という迷信のルーツをご紹介します。
諸説あるようですが、江戸時代には、爪を切るのに小柄(現代のカッター)や和ばさみを使用していた為、暗い場所では危険だったそうです。
現代の爪切りの原型は、大正に入ってから完成したそうです。
電機照明が無い江戸時代には、指先を切ってしまうと破傷風等の感染症にかかるリスクがありました。
抗生物質等も流通していませんから、当時は切り傷も馬鹿にできなったのです。
「親の死に目に会うどころか、自分が先に死んでしまうぞ!」という戒めを込めた注意喚起から始まったわけですが、それが今でも語り継がれてしまっているということですね。
現代は、電気照明がありますし、切り傷で死ぬことはそうありませんから、この迷信はとっくに解決されていることになります。
茶柱が立つと縁起がいい
日本では、長らく「茶柱が立つと縁起がいい」と言われてきました。
しかし、この迷信も全く根拠がありません。
昔、摘みたての茶葉が入った一番茶は、放っておいても売れました。
ところが、茎の入り混じる二番茶や三番茶は、売れ行きが悪かったのです。
そこで、静岡のお茶商人がこの迷信を広めて売り出したのが起源だそうです。
つまり、ちょっとした詐欺のような作り話が始まりで、何の根拠もない迷信だったわけですね。
日本人、真面目過ぎです。
北枕は縁起が悪い
「北枕は不吉・縁起が悪い」という迷信を信じる人がいますよね。
現代人でも、北枕を避けて寝ている人は多いと思います。
仏教の涅槃像(ねはんぞう)にあるように、お釈迦様は北枕で亡くなったとされています。
しかし、インドでは、北に理想の国がある方角だと考え、縁起が良い方角とされます。
日本では、故人を北枕で寝かせることで成仏してもらう願いを込める風習がありました。
「お釈迦様と同じ方角を向かせれば成仏できる」と信じられたことで、特別な方角として扱うようになったのでしょう。
そのうちに、本来の意味とは違う伝わり方をしていったといわけです。
「成仏してもらうための方角」という気遣いが、「死んだ人が向く縁起の悪い方向」というイメージに変わっていた可能性が高そうです。
今日から自由に寝てください。(笑)
黒猫が不吉
皆さんは、「黒猫は不吉」というイメージがありませんか?
黒猫が横切ると縁起が悪いとか、黒猫と目が合うと良くない等と言う迷信を聞いたことがあるのではないでしょうか。
昔、新聞の翻訳小説にエドガー・アラン・ポーの「黒猫」という作品が掲載されました。
この小説の中で、黒猫は人を呪う不気味な存在として扱われていて、関わる人々が次々と命を落とすストーリーでした。
いつしか、黒猫にそのイメージがついてしまい、日本中に広がったようです。
俳優さんが悪者役を演じてイメージが悪くなるのと同じ原理ですね。
黒猫は、普通の猫と何も変わりませんのでご安心を。
幸運の四つ葉のクローバー
「四つ葉のクローバーを見つけると幸運がやってくる」という迷信がありますよね。
クローバーは、江戸時代にオランダからガラス製品を運ぶ際の緩衝材として使われたのが伝来のきっかけだそうです。
白い花が咲く、荷物に詰められてくる花ということから、日本では「シロツメクサ(白詰草)」と呼ばれていたとか。
四枚以上の葉があるクローバーは、珍しいので縁起が良いと考えられたわけですが、ではその確率はどれくらいなのでしょうか。
四つ葉のクローバーは、成長過程で何らかの原因で傷ついて、そこが分裂して葉の枚数が増えることもあるそうです。
この為、足で踏まれやすい場所等に出現率が上昇する傾向があります。
それでも、出現率は0.05%以下(約5000本に1つ)とも言われていますから、見つけるのはかなり難しいものです。
もしも、人が踏まない場所で発見したとすれば、相当低い出現率になりますから、これは「幸運」と言って良いかもしれませんね。
まとめ
幼い頃、親や祖父母から教えてもらった常識が、全くの迷信だったと知ることが増えた気がしませんか?
それだけ、様々な技術や医学が進歩したということでしょう。
時代の変化とはいえ、「なんだよ」とボヤきたくなるような真逆の結論に至っている情報もありますよね。
これからも、新常識についてコレクション的に集めていきたいと思っています。