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PS3の電源がつかない原因と修理方法

PS3(プレイステーション3)の寿命は、約7年前後と言われています。

ご臨終を迎える時の症状としては、「電源が入らない」とか、「電源が切れる」というものが多いようです。

しかし、最後の望みとして、ドライヤー等を使った修理方法が一部で知られています。

PS3ユーザーには、トルネを使いたいがために使用を継続している人もたくさんいます。

最も困るのは、トルネで録画保存していたデータが見ることができなくなることですよね。

この記事では、故障覚悟で復旧チャレンジしたいという人向けに、応急措置的な修理方法をご紹介したいと思います。

 

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修理上の注意点

これからご紹介する修理方法を実行すると、販売元の保証等が一切受けられなくなります。

また、かなり強引な修理方法なので、他の故障を誘発させてしまう可能性もあります。

 

ですから、本当に最後の手段として自己責任で実行してください。

また、PS3の年式によっても内部の構造がかなり異なります。

できる限り、この違いについても触れていきたいと思います。

 

今回ご紹介する修理は、以下のような旧式のプレステに効果が高い方法です。

 

私が実行したのは、後期に製造されたタイプで、以下のようなデザインのものです。

しかし、このタイプでも生産時期によって内部の設計が変わっているようですので注意してください。

 

後期型の場合、この修理方法の成功率が下がるかもしれません。

 

故障の原因

PS3で電源が付かなくなる症状の原因は、CPU周辺のハンダ(溶接)がヒビ割れにあります。

基盤とCPUの膨張率の違いから、何万位回もの起動を繰り返すうちにクラックが発生するということのようです。

 

経年劣化によって、内部に埃と熱がこもりやすくなってファンがうなり始めるのですが、こうなると最後が近づいています。

 

修理の内容

原因がハンダ割れであると仮定して、これを埋めるための熱処理を施すのが今回の方法です。

基盤だけの状態にして、高温で加熱することで、ハンダを溶かしてヒビを結合させるのが狙いです。

 

ユーチューブ等でもいくつか動画がアップされていますので、参考にすると良いと思いますが、プレステの年式によってはドライヤーを吹き込む方法が無効の場合がありますので注意してください。

 

修理の準備と手順

では、修理の準備と手順についてご紹介していきます。

必ず必要なものは、ドライバー(プロ仕様の特殊工具を含む)とドライヤーです。

 

あれば便利なのは、ピンセット・作業マット(新聞紙等)・小型ライト・ねじ入れ・カメラ等です。

内部のグリスが粉状になっていますので、床などにこびりつく可能性がある為、何かを敷いて作業すると良いです。

 

それと、ネジが多いので、パーツや作業工程順にネジを違う入れ物に分けていくと良いです。

組み立ての際、記憶に自信が無い人は、細かくカメラに分解工程を撮りながら進めましょう。

 

ハードディスクを取り出す

ハードディスクの取り出しは、プレステの年式によって方法が異なります。

初期型のPS3の場合、ユーチューブ等にたくさん動画がありますので、そちらを参考にしてください。

この記事では、比較的に情報が少ない後期タイプの説明をしていきます。

 

PS3の裏側にあるネジを外し、カバーをスライドさせると、ハードディスクを取り出すことができます。

大事なパーツなので、外して別に保管しておきます。

 

ネジを外して分解開始

プレステ3の裏側には、ゴムの足がいくつかついています。

このうち1カ所だけは固定されているのですが、それ以外はカバーが外れてネジが隠れています。

 

基本的には、プラスドライバーで外れるネジですが、一部に星型のような特殊なネジがあります。

これについては、少し小さなマイナスドライバーで対応できます。

以下の写真にある、左側が普通のマイナスドライバーで、右側がPS3の特殊ネジを外せるものです。

 

カバーを外すと、かなり汚い状態になっていますので、まずはホコリを取り除きましょう。

 

各ユニットをはずしていく

最初に外すのは、ファンが噴き出す部分です。

ソケットのような部品を外して、ネジを2本とるだけで分離できます。

 

 

銀色のプレートにいくつか矢印マークがついていて、その先にネジが止まっています。

その他、本体と結合しているネジを外してください。

 

扇風機のような部品の横にもソケットがありますので、引き抜いて取り外しておきます。

(プレートと扇風機は一体です)

 

次に、白と黒の線の先をピンセット等(指でも可)で外します。

押し込み式のボタンのような構造になっています。

 

プレートと基盤を分離

プレートのネジを外し、接続部品等を外していくと、基盤だけの状態になります。

四角い銀色の部分がCPUです。(写真は、グリスを拭き取った状態)

ここをドライヤーで10分程度加熱します。

かなりの高温に耐えられる部品ではありますが、加減については勘でやるしかありませんね。

表を加熱することでかなり高温になっているので、裏面は1分程度加熱すれば良いと思います。

 

組み立てなおす

修理が成功した場合を考えると、シルバーグリスというものをCPUの表面に塗ってあげると良いのですが、まずは修理の成功を確認したほうがいいと思います。

カバーをしない状態でも線が繋がっていれば動作を確認できます。

 

シルバーグリスは、部品を冷却してくれる熱保護剤です。

ホームセンター等で1000円程度で売っていますので、修理が成功したら後日購入して塗ってあげると良いでしょう。

 

まとめ

分解の手間は面倒なものですが、構造を理解してネジの場所がわかれば意外に早いです。

2回目の分解については、かなり早くできると思います。

修理に失敗するケースもあるようですが、最後の賭けでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

成功をお祈りしております!

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