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損切りルールを決めると失敗する理由

相場を生き残っていける専業トレーダーには、損切りが上手いという共通点があります。

ですから、彼等の損切りルールを学びたいと考える人も多いでしょう。

様々な書籍やメディアがありますから、誰でも損切り教本には困らない状況です。

それでもコツコツドカンの損失を出してしまうと言う人が絶えないのは何故だか分かりますか?

しかも、コツコツドカンって損切りルールを決めている人に多い現象なんです

 

損切りのルールについては、多くの人達が間違えた考え方をしています

実力の無い人がルールを考えても意味がないわけです。

初心者トレーダーは、ルール―を決めなければいけないと考えてしまったり、ルールを破った時にどうすればいいのか分からなくなる・・といった事が起こりやすいですよね。

この記事を読めば、損切りについて少しプロの視点に近づくことができると思います。

 

損切りが上手くいかない理由

損切り時の損失額が大きくなったという事は、決断が悪かった(遅れた)わけですよね?

では、何故そんなに決断が遅れたのでしょうか。

そこに問題がありますから、まずは原因をしっかりと分析することです。

この原因は、人によって様々だと思いますので、弱点としてよく理解する必要があります。

 

多くの場合、損切の意味(価値)を本当の意味で理解しておらず、「もう少し様子をみたい」と決断を先延ばしにし、余計に決断できない状況になっていくということが起こります。

そして、いよいよダメだと思った時に怖くなって手放すので、不必要な大損をするのです。

 

ですから、専業トレーダーになった人達でさえも、大きな損失を経験してから気付く(実感する)ことも多いわけです。

人間って、身に染みるような痛みを経験しないと、なかなか真の理解ができないものなんですよね。

痛い経験をして、はじめて本当の意味を知ることができるので、過去の痛手については授業料だと考える人も多いです。

 

素人が少し本を読んだくらいでは、自分に合った損切りルールを定めることはできません。

そもそも、損切りは、ルールで定めるものではなく状況を正しく理解する能力だからです。

ここが理解できていないから、上手くいかないわけです。

 

パーセントで考える人

損切りを考える時、パーセントやティックでルールを決めている人が多いのではないでしょうか。

別にこれが悪いとは言いませんが、先程の話を理解できた人なら、これが少しおかしな行動だと気付くのではないでしょうか。

この部分に気付けるかどうかが、とても大きな違いだと思います。

 

例えば、トレードをする前に利益確定は10%、損切りは5%の時点で・・と決めたとします。

これって、とても不利な設定ですよね。

 

だって、損切はたった5%で実行しなければいけなくなるのに、利益は10%になるまで待たないといけないんですから。

もし、株価が7%程度まで上昇し、その後12%以上の下落をしたら確実に負ける設定ですから、そもそもが利益が出る確率の方が低いルールになっているわけです。

 

自分の予想が当たっていたとしても、1~9%の範囲での利益を捨てている状態であることに気付くべきです。

これでは、ルールを守る人ほど勝てなくなるという事象も起こるでしょう。

 

ですから、ティックやパーセントで決め打ちするルールを採用する人は、かなり予想的中率が高い人でないと成功できないと思います。

 

ルールを守る必要はない

専業トレーダーとしての経験を積めば積むほど、ルールというものが必要なくなっていきます。

どんな業種でも、エキスパートと言われるベテラン人材は、マニュアルなんて見ていませんよね。

経験を積むと、全ての判断が当たり前にできるようになってくるので、ルールにする必要がなくなります。

 

だから、ルールって、初心者に必要なものなんです。

正しいやり方が分からないとか、判断が遅くなりがちなので、ルールにして覚えようとするわけです。

 

僕の持論ではありますが、ルールを定めるのではなくて、判断できる思考力を付ける事が先決だと思います。

そこで、この判断力を磨くのに、最も効果的な方法をご紹介しておきたいと思います。

 

実際のビジネスに当てはめて考える

私がオススメしたいのは、実際のビジネスだと思って思考することです。

 

例えば、大ヒットするかもしれない新商品を開発したとします。

この商品を実際に大ヒットさせるには、広告や口コミが必要ですよね。

 

このような新しい事業挑戦をする時、その商品への自信がポイントになると思います。

本当に自信があり、社運をかけるような商品であれば、ある程度の広告費も厭わないでしょう。

その商品への自信は、株トレードにおける予想(期待値)と同じです。

 

更に、ビジネスにおいては、広告を出した後になって、もっと凄いライバル商品が発売されることもありますよね?

その瞬間、あなたの自信は揺らぐでしょうし、広告費を更に投じることにも躊躇するはずです。

 

つまり、ビジネスは状況に合わせて変化するわけです。

これ、株式トレードも同じですよね?

市場の状況が変われば、自分の予想に自信が持てなくなることもありますし、むしろ変化には正確に対応しなくてはいけません。

 

損切りルールの盲点

先程のビジネス例で考えると、損切りの考え方にも少し変化がでてくると感じませんでしたか?

 

初心者の損切りルールの盲点は、事前に決め過ぎるというところにあります。

新商品を売り出す前から「30万円以上広告費がかかったら事業を中止する」等と言ってる企業はいませんよね?

 

成功の見込みがあるなら、時流をみて広告費を積み増すでしょうし、もう少し粘る判断もするでしょう。

逆に、即座に撤退すべき状況が見えたのなら、1秒でも早く決断すればいいと思います。

 

誰が考えても、臨機応変に対応するのが正しい経営判断だと言うでしょう。

ところが、株トレードでは損切りルールを決めなければダメ!と豪語する人が大勢いるのですから、個人的にすごく違和感があります。

 

ロシアとウクライナの戦争においても、ロシア国内からの事業撤退を決める決断には各社で判断スピードの違いがあります。

ロシアで営業展開をする前に、「戦争が起きたらすぐ撤退しよう」等と決めていたわけではなく、突発的にに起こった事に対して各自が経営判断をして撤退を決めているという事です。

 

損切ルールを決めている人達って、戦争(ショック)が起きているのに、自分のルールを気にして判断が遅れてしまうのではないでしょうか。

急落時には、損切ラインを瞬間的に割り込むこともありますから、損害の大きさ等を気にしている場合ではないんです。

 

まとめ

この記事でお伝えしたかったのは、いくらルールを定めても、現実に起こることは複雑多岐に渡るという事実があり、結局は臨機応変な対応が求められるという事です。

ですから、私は損切ラインなど設定せずにトレードすることもあります。

デイトレにおいては、とても短期的な事業として経営判断をするということで、スイングトレードの場合は、焦らずに状況を判断していく視点が求められるってことです。

少しでも利益が出れば、利益を確定してトレードを終える・・・という選択が正しいこともありますし、これを多く積み重ねることができれば、結果的にはルールもいらないですよね。

ですから、私はコツコツドカンがいけないとも思っていません。

ショックが起こり、それに巻き込まれればドカンと損害が出るのは当然で、むしろ、ショック時は損切できたことを称賛すべきです。

それよりも、普段からきちんと利益を積み重ねておき、有事の際の損失に備えるという事の方が大切だと思います。

企業で言うところの内部留保金と同じで、コロナのような状況下でも会社が潰れないように準備しておく事が重要です。

結局のところ、トータルで負けるとか、撤退を余儀なくされる状況にならなければ会社が生き残ったという事なんですよね。

損失が出ても、会社があればまたやり直せます。

結論としては、ショックが起きそうな状況や予兆を感じたらトレード自体をしない・・というルールの方が余程有効なのです。

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